嗜好品の消耗品 | VESTA ヴェスタ

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VESTA ヴェスタのブログへようこそ!銀座の注文紳士服専門店です。
主要パーツ手縫い仕上げによる美しい立体感と、独自開発資材を融合した着心地をご堪能ください♪

VESTA ヴェスタはオーダー専門のスーツショップですから、お客様によってオーダーの仕方が色々あります。
スーツのもちを考えて、パンツをもう一本オーダーされるお客様は結構いらっしゃいますが、場合によって

「股ずれしやすいので、パンツ3本で。」(スーツ+スペアパンツ2本ということです)
「仕事柄ジャケットの消耗が激しいので、ジャケットを二つにしてください」(スペアジャケットということですね)

などという変わったご注文も。ある程度、消耗を予測した上でのオーダーですよね。


さてここで、今日ネイビーとブラックのスーツ2着の仕上がりを取りにいらしてくださったAさまのお話。
(Aさま、お写真のご協力、誠にありがとうございます!)


VESTA-Aさま3Bスーツ1.jpg

ビジネススーツの基本、どのようなビジネスの場でもフォーマルで信頼感を与える、ベーシックなスーツ。ジャケットは3つボタンですね。

がっしりとした体型で、立体感あるVESTA ヴェスタスーツを素敵にお召しくださいました。(ご試着なので、インナーはご来店時お召しだったTシャツです。)


VESTA-Aさま3Bスーツ2.jpg

後ろ姿もワタクシ、責任を持って確認。背中の丸みにそうように立体感があり、余分なシワなくバッチリです!
(VESTA ヴェスタのフィッテングルームは3面鏡になっていますので、ご自身でも顔を動かさずにお背中の仕上がりを確認していただけますよ♪)


二着とも無事試着が終わり、フィッティングルームから出ていらっしゃるなりAさま、パンツの後ろポケットからお財布を出して一言。

「それじゃ、同じ生地で2つボタンジャケットのスーツを一着ずつおねがいします。」

ワタクシ「・・・(((゜д゜;)))」

Aさま(クレジットカード片手に、心配そうに)「だ、ダメですか??」

Aさま、ダメとかそういう問題じゃないです。(ノ゚ο゚)ノ

ワタクシ「いや大丈夫ですけれど、ネイビーもブラックも、たくさん種類がありますよ。せっかくなのですから別の服地でされたらいかがですか?」

Aさま「いや、いいです。同じで。」

ワタクシ「ホントですかぁ~!?じゃ、せめてボタンと裏地の色でも変えましょうよ。」(といって裏地サンプルを取り出す)

Aさま(裏地サンプルを2秒ほどご覧になって)「・・・いや、前と全く同じでいいです。ジャケットだけ2Bにしてください。」

ワタクシ「(((゜д゜;)))せっかくなので、パンツのシルエット変えます?」

Aさま「・・・同じ方がいいです。」

ワタクシ「わ、わかりました。」

お客様のご注文を書き取りながら、しつこく他のネイビー服地を出してお勧めしたワタクシでしたが、Aさまは最後まで「同じでいいですから!」で通されました。

・・・Aさま、何度もご確認してすみません。

だって、ワタクシだったら、絶対違う服地で作りますもん!!
せっかく着るんだったら、違う服地で異なる印象を楽しみたい・・・と思うワタクシは、貧乏性でしょうか。
(*´Д`)=з

仕上がりをご納得いただいた上で、お持ち仮の際に追加ご注文というのは良くいただきますけれど、2着もそのまま全く同じ、というオーダーは初めてでした。

Aさま、気に入っていただけて同じものを作っておこう・・・と思われたのですよね?ありがとうございます。

価格や独特の仕立て方から言って、スーツの中では嗜好品的傾向がある(と思う)VESTA ヴェスタのスーツですけれど、Aさまにとってはこれも消耗品、スペアで持っておこう・・・というご判断なのでしょうね。

Aさまの秒速でのご決断には、男気ある決断力を感じました。が、このご注文には大変驚きました。ご本人は、
「僕はお洒落じゃないから、考えるのめんどくさいだけです。」
とおっしゃっていましたが。なんのなんの、徹底的に一つの種類を愛用するのも、粋なお洒落だと思います。
Aさま、今回もご注文誠にありがとうございました。
m(u_u)m



「同じ服地で2つ、いや3つはつくっておきたい。気に入ったものはずっと着たいから。」
・・・というあなた、独自に服地買い付けをしているVESTA ヴェスタ では、色々な服地を反物でご用意していますので、服地がある限り作っていただけますよ!ご来店、お待ちしております。






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