第28弾 許せない話 日本国内のW杯の盛り上がり。
長い間、更新できず放置してしまいすいません
ワールドカップが開幕し、毎日熱戦が繰り広がれています。
我が日本は2戦を終えて1勝1敗、勝ち点3で2位につけています。
明日早朝のデンマーク戦に引き分け以上で予選突破が決まります。
戦前の予想を覆し、善戦している日本代表に、開幕前は酷評していたマスコミも国民も、大熱狂
渋谷では日韓ワールドカップの時さながらにサポーターが狂喜乱舞。
まず、手の平返したこの態度、恥ずかしくないんでしょうか
さらに本田選手を1トップに置き、中村俊輔選手を控えにした新しい布陣とメンバー構成に
『岡田采配ズバリ!!』『日本の救世主本田!!』
いやいや、岡田監督の事ボロクソに言うてたやん・・・・・・。
本田選手のことも生意気だのビッグマウスだの・・・・・・・・。
いつもいつも同じ事の繰り返し叩いて持ち上げて・・・・・この国民は学習能力ゼロですね・・・・。
私自身、岡田監督の采配は怒りを通り越して呆れました。
初戦のカメルーン戦、カメルーンのチーム状態は良いものではありませんでした。
監督と主力選手の間で確執があり、結局守備の要の正GKのカメニ選手、中盤の司令塔A・ソング選手が
出場しませんでした。その結果、単調な攻撃を繰り返すカメルーンの攻撃を守りきり、松井と本田の
二人で取ったワンチャンスをものにした(大久保の動きもありますが)1点を守りきって勝利。
2戦目のオランダ戦、勝ったほうが予選突破となる試合、オランダが先制したものの、その後の攻撃を
耐えて0-1の惜敗。負けはしたものの優勝候補オランダに善戦。
オランダはとにかく勝てばいいのですから後半時間が進むにつれて無理はしません。
今大会の欧州予選でもほとんどの試合が1点か2点しかとっていません。そのかわり失点はわずか2点。
アルゼンチンやブラジルのような爆発的な攻撃力が売りというより、高い技術と攻撃力で
キッチリと先制し、試合の主導権を握り、キッチリとした試合運びで勝ちきるというのがオランダの戦い方です。
前回の中田英寿さんについて書いた記事に、中田氏と本田選手との対談で、中田氏が
『日本は競合国相手にも0-0や1-0の試合は出来るが、4-3や5-4などの試合は出来ない』
と言っていましたが、まさにその通りの結果になっています。
サッカーというスポーツは他球技に比べてなかなか得点の入らないスポーツなので、競合国対弱小国でも、
0-0や1-1ということはよくあります。セットプレーなどで弱小国が先制してしまった場合、焦った競合国が
攻めきれず、0-1で負けたりする事もあります。今大会でもその傾向が多々見られ、
本来楽々予選突破するはずのフランス・イングランド・イタリア・スペインなど、苦戦している国が多々あります。
初戦のオーストラリア戦に大勝したドイツも、2戦目のスイスに0-1で負けました。
ギリシャも格下の韓国に0-2で完敗。つまりサッカーは本当に何が起きるか分からないスポーツなのです。
ワールドカップは特に短期決戦で、決勝トーナメントからは一発勝負のトーナメント。
日本を例に例えると、仮にオランダと対戦しても、30回試合をすれば、1回くらいは勝てるかもしれません。
3回くらいは引き分けにできるかもしれません。しかし26回は負けるので力関係で言えば圧倒的に
オランダの方が上です。ですがワールドカップではその30分の1がたまたま起きる事があるのです。
この確率をどれだけ上げることができるかというのがサッカーでの力関係だと思います。
ブラジルやアルゼンチン相手にも5回に1回は勝てるという所まで確率を上げていくのが日本のこれからの
目標であり、課題であるはずです。その確率が今回上がったとは思えません。
今回の日本のカメルーン戦勝利は奇跡とまでは言いませんが、力関係が下でも勝ったり引き分けたりする
ことはサッカーではよくあることです。
試合内容で言えば報道でもある通り、オランダ戦の方がかなり良かったと思います。
その内容の良いオランダ戦で結局得点を奪えなかった日本に、むしろ不安を覚えます。
あのコンディションのよくないカメルーン相手に1点しか取れなかったことに不安を覚えます。
ただ、結果的にオランダ相手に0-1で終われたので、引き分け以上で予選が突破できるという
日本優位な状態でデンマーク戦に臨めるのが唯一の好材料でしょうか・・・・・・・。
本田の1トップ、機能していませんよ・・・・・。せっかくキープ力があり、パスも出せてシュート力がある本田選手、
一番前で使うのはもったいないと思いますが・・・・・・。
できれば森本の1トップ、トップ下に本田という布陣で戦って欲しい・・・・・・・。
その他、メンバー構成やフォーメーションについては色々と言いたい事はありますが、
とにかくここまで来たのだからなんとか予選を突破して欲しいものです。
おそらく1勝したことで、大敗しないかぎり予選突破できなかったとしても
『よくやった日本代表夢をありがとう』
『明日に繋がる価値ある勝利』
『世界と互角に渡り合える実力を見せ付けた』
などと褒め称えるでしょう。
ですが、私自身はこの2試合を見る限り、日本代表の評価は何一つ変わっていません。
むしろ結果オーライの今までの積み重ねを無視するような戦術と選手起用にがっかりしました。
本当に日本のサッカーの事を考えるならば、根底にある問題を提起し続けなければ
世界の強豪国と肩を並べるのはまだまだ先になるでしょう。
デンマーク相手に引き分けたら、
『得点力不足解消せず』
『岡田ジャパン負けに等しいドロー』
などと言ってほしいものです。