第18弾 好きなものの話 後ろにバカのつく人。



同級生にイチローがいる。彼は『天才』 『史上最高のバッター』 『最高の野球選手』 


『日本で最も優れたアスリート』 『世界に誇れる日本人』


など様々な言葉で褒め称えられているが、私が彼を一言で表現するなら



『野球バカ』


の一言に尽きる。




とにかく彼のエピソードは色々とあるが、そのどれもが徹底している。



彼が道具を大切にする事は有名だが、湿気などでバットの重さが変わらないように乾燥剤入りのバットケースに入れて自分で管理していたり、グローブやスパイクの手入れも他人に任せず必ず自分で毎日している。

また、バットに関しては手に重さだったり形だったりが残るのが嫌なので他の選手の野球用具は絶対に触らないらしい。

また、自身がCM出演しているユンケルを愛飲していて、遠征には専用ケースに入れて持って行き、必ず試合の1時間前に飲むとか、シーズン中は毎朝弓子夫人の作ったカレーを食べるとか、直接野球に関係の無さそうな事に対しても徹底して管理している。


また、数年前に日本人メジャーリーガーの先駆者であり、輝かしい成績を残した野茂英雄さんのドキュメント番組を見た時に(その当時は野茂さんも現役でした)、『野茂さんの今の頭の中を円グラフで表してください』という問いに対して彼が出した答えが、円グラフの全部が『野球』になっている円グラフだった・・・・・・。


そう、彼も間違いなく『野球バカ』の一人だろう・・・・・。


また、私の最も尊敬するお笑い芸人は松本人志さんであるが、彼も間違いなく


『お笑いバカ』


である。


これまでのお笑い界の常識を数々打ち破り、新しい笑いのカタチを作り出してきた松本さんだが、

そのこだわりや情熱の傾け方は『バカ』の一言に尽きる。


特に『夢で逢えたら』や『ごっつええ感じ』の頃は、そのピークであったと思う。


今は少し丸くなって、後輩や次に続く者達への先導者的な役割も担うようになったが、その当時はまわりの人を寄せ付けないまさに『とんがっていた』と表現するのが最適なくらい笑いの鬼と化していました。


『24時間お笑いの事を考えている』と著書でも述べていましたが、まさに頭をかち割って中身を見ても『笑い』しか入っていないようでもありました。


革新的な漫才からシュールなコント、一言ネタ、感覚や感情を笑いに変える天才的な話術などそのどれもが現在活躍するお笑い芸人たちに多大なる影響を与え、また与え続けています。


ノーベル化学賞をとるような『化学バカ』、


世界チャンピオンになるような『ボクシングバカ』、


他にも『空手バカ』や『漫画バカ』、『戦バカ』『サッカーバカ』『将棋バカ』など、


とんでもない成績や業績、伝説を残す人間は必ず後ろに『バカ』がつく。


そんな『バカ』が大好きです。


ただし、『バカ正直』や『バカ者』、『ただのバカ』など、

前にバカが付かないようにしなきゃね苦笑