子育て、懐かしの風景のデジャブ | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

日本の皆様、おはようございます。


今日は、テニス一色だった休日について。


オーストラリアンオープンが始まり、毎日ウキウキ、ワクワク、心踊る毎日です。


そして日本人の友人たちとのダブルスデー。

調子もなかなか良くて、満足行く動きができ、気持ち良くテニス後のビールを楽しむかと思いきや、


この日は、昼過ぎから次女のテニスの団体戦の予定があったので、速攻、家に帰り昼ごはんを食べて、現地へと向かうことに!


準備をしつつ、ジョコビッチの初戦を見ていたのだが、

若いクロアチア選手相手に苦しんでいる様子に驚きつつも、

ほんの少しだが世代交代の波がやって来つつあるのが、嬉しかった。


さて、次女は初めての試合ということで、結構緊張しているようだったが、


私が、「ちょろいちょろい!私の娘、いやうちの兄の姪っ子なんだから、余裕勝ちだよ!」

とわけの分からぬ発破をかける。


私はともかく兄は若かりし頃はテニスコーチをしていたほどの実力の持ち主。


上の言葉は冗談だとしても


「大切なのは、楽しむこと。相手選手も讃えて、自分のプレーの出来不出来に関係なく、自分も讃える。それが成長の第一歩だからね。」

と。


次女は、怒られると凹む。

失敗すると凹むタイプ。


本人も、うまく動けなくて怒っちゃったらどうしようと、行っていたくらいだ。


「ラケット投げたら、それは承知しないからね。」

と釘を刺す。


さて、デビュー戦はダブルスから始まる。







わがテニスクラブは、長女のいる頃から、あまり強くなかった。緩い感じで今ひとつスポ根精神から遠いところに位置している。


それでも、長女は愛着を感じていて、もっと強いところに移ってプレーすることをこばみ、最初から最後までこのクラブに所属していた。


次女の時代に移っても、やっぱり弱小クラブチーム。

男子シングルス二敗。

女子シングルスも一敗。

この内、二戦は接戦だったので、もしかすると二勝一敗になっていた可能性もあったが、三敗で次女のダブルスへ。


相手チームもわがクラブチームも、初めてのダブルス⁉️という超初心者ぶりに、

主人と苦笑する。


このダブルスだけは勝ち目がありそうだったが、こちらも結局6-4で敗戦。


全敗で、もう一つのクラブチームとの団体戦。



この回は次女がシングルスに出ることをコーチから言い渡される。


コートを変わると、そこではまだ他のチームのダブルスの戦いが繰り広げられていたのだが、びっくりするほどの高レベル。


「絶対この子達大きいよね!」

と思ってしまうほど。


しかし年齢差は大きくても2歳ほどだった。


そして次女の初のシングルス戦は、やはり年上の子ではあったが、年齢以上に技術の差が…


6-0で完膚なきまでに叩きのめられて、


「もうテニスやめる。」

となるかも⁉︎

と私の脳裏に嫌な予感がよぎる。


主人も同様な空想を繰り広げていたようで、


二人して祈るような気持ちでゲーム開始へ。


ゲーム前のウォームアップのラリーから明らかな差が!

サービス練習時には、数日前に上から打ち出した次女と、セカンドサービスにキックサーブを打つ相手との差が歴然と露わになる。


試合開始になると、やはり技術の違いがスコアに表れる。


1ゲームでも取らしてあげたいなぁ!

という私の言葉に、


厳しいかな?

と主人。


4-0のゲーム展開にも次女は、にこにこして前向きにプレーしているのが、驚きだった。


そしてここから、徐々に追い上げ始める次女。


まさかの1ゲーム奪取するが、

結局5-1へ。


ここから粘って5-2、

そしてもう1ゲームもデュースまで持ち込んだが、あと一歩のところで手が届かず、6-2で試合終了。


スコアはこの程度だが、試合内容は悪くなかった。


そして何よりも、次女はこの試合を楽しんでいた。


負け試合であったにも関わらず、


「楽しかったぁ!でも次は勝ちたい!」

と、清々しい笑顔を見せてくれた。


初戦で気持ち良く戦った次女は、これから勝つためのテニスを身につけていく気になって来たようだ。


悪くない。


親子で底辺から、一歩一歩高みを目指していこう。


弱小チームで良い成績を取ることの方が、名門チームに所属することよりも、難易度は高く、個人の成長に繋がるのではないかと、独断だが感じている。



試合に行く前に、私の前を歩く主人と、クラブチームの赤いウェアを来た次女の姿を目で追った時、

心の中に懐かしさが込み上げた。


そこには幼い長女と主人の姿があった。


こうして、今と同じようにテニスの試合に家族で向かっていたなぁ、


と、ノスタルジーに浸る瞬間。



明らかに年をとった私たちの横に、あの頃の長女と同じくらいの次女がいる。もしかすると長女の方が小さかったかもしれない。


次女が少々可哀想なのは、コロナ禍を経てのテニスは、トーナメントの激減やら何やらで、試合に出るのがかなり遅くなったということ。

同い年の子がいなくて、団体戦が組めず、我慢した一年もあった。


今回も一歳上のグループに入れてもらっての出場となり、おちび感、マスコット感いっぱいの次女だったが、

楽しむことができて、

最高の一日となった。


これからも私のテニス熱は続きそうである。



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それでは、本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



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