恋温度の変化(なぜ 咲くの 恋の花) | 贋作モノローグ

恋温度の変化(なぜ 咲くの 恋の花)

素敵だな、と、思った男子が、
自称映画オタクというから、話題を振ってみたら、
「え?好きな映画?踊る大走査線。え?パトリスルコント?誰それ?」と、返ってくる。
何かが、終わってしまいました。

素敵だな、と、思った男子が、何を思ったか、
「頬骨出てますね」と、言う。
何かが、終わってしまいました。

素敵だな、と、思った男子が、
「それ猫の毛?おれ猫アレルギーあるんだよね」と、つぶやく。
何かが、終わってしまいました。

素敵だな、と、思った男子が、
「あべこーぼー??なにそれ?」と、訴える。
何かが、終わってしまいました。

素敵だな、と、思った男子が、ほろ酔いになる。
デザートがやってきた瞬間、わたしにスプーンを手渡し、「あーん」という動作をする。
「あ、無理だ」と、思った瞬間、全てが終わってしまいました。



なぜ 咲くの 恋の花

人は人と出会いなにを想い消えるのだろう

数え切れない恋の花はどこへ行くの? by 吉井和哉


たくさんの「素敵だな」という感情は、どんなに積もり積もっても、
信用できるもんじゃないと、自ら誓います。
そして、頬骨が出ていることも認めます。実はコンプレックスであることも、認めます。

2008年も残り僅か、
素敵な何かがしっかり実って、確かなものになりますように。