【完全復旧】ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません。(前編) | 工場長(カラスP)のPC管理帳

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私が最も見たくないエラーの一つだ。
いや、むしろ限りなく1位に近いかもしれない。

 

次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows を起動できませんでした:
\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM

 

とか、

 

A problem has been detected and Windows has been shut down to prevent damage to your computer.

 

というBSoD、俗に言う「死の青画面」またの名を「死のブルーバック」なんてのもできれば見たくはないが、それよりもよほど恐ろしいのがこれだ。

それが私のPCで起こってしまった。

 

 

 私のPCでは、E:\は光学ドライブではなくリムーバブルディスクだ。そこそこ重要な上に、とある理由でバックアップがされていないSDカード。こいつに突如として災厄が降り注いだのである。

 

1.    恐怖の幕開け

 なぜこいつが恐ろしいか。それは、「ファイル消失の危機」であるからだ。

 

 Windowsが起動できないとか、BSoD連発とかも深刻な問題ではあるが、これらは所詮「Windowsがトチ狂っている」程度の問題であって、ユーザーのファイルには基本的に実害が及んでいない。

 HDDにあるWindowsは起動できないが、その代わりとしてKNOPPIXとかWindows PEのようなLive CD、すなわちCDを挿入してそちらから起動できる簡易型OSを使えば、普通にマシンを起動させ、ファイルを「コピー&貼り付け」で救い出すことができる。万一マシン自体がぶっ壊れていたとしても、HDDさえ無事ならばドライブを取り出して、別のマシンにSATA-USB変換ケーブルなどを介して接続すればこれまた普通にファイルにアクセスできる。システム的な問題であって、ファイルを記録してあるデバイス自体には特に問題が無いのだ。

 

 しかし今回のこれは、Windowsが「わしゃボケとらんわい。データがおかしくて全く読めないで」と言っているのであって、データが存在するデバイスそのものに問題が発生しているのである。よってどれだけ正常な別のWindowsであっても、同様にこのディスクを読み取ることはできないのである。

 

 

2.状況の整理
 このエラーは、基本的には「ファイルシステム」というものに問題が起こることによって発生する。Windowsを含めてあらゆるOSは、FAT32、NTFS、その他諸々の一定の規則に従ってファイルを読み書きする。その仕組みを簡単に説明しよう。


 ドライブには、「データそのもの」に加えて、「データがある場所・データ名を記録した情報(テーブルファイル)」が記録されている。データを読み取る際に、一々ドライブ全体をスキャンして目的のファイルを探し出すのでは効率が悪すぎる。したがってOSはまずテーブルファイルを参照して、目的のデータがどこにあるのかを確認し、そこを読み取りに行くのである。

 

 この仕組みは、よく本を読む仕組みに例えられる。分厚い本の中からある1章を探そうとする時、何の仕組みもないならば、ページを順にめくって章の初めを探し出し、見出しを順に見ていかなければならない。これではとても大変だ。だから目次を作る。目次を読めば記録されている章名とページ番号がまとめられているから、全ページを確認しなくても本の構成を理解し、ページ番号を見ながら一発でその章へジャンプできる。この目次にあたるものが、テーブルファイルである。

 

 今回のエラーは、手っ取り早くしかも面白く言うならば「目次にコーヒーをこぼしてしまった」のである。何らかの原因でファイルテーブルが破損して読めなくなってしまった。そのためOSは、SDカードのどこに何が書かれているのかが分からなくなってしまったのだ。


 これが「ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません。」の正体だ。例えばファイルを読み書きしている時にいきなり引っこ抜くような横着をすると、テーブルファイルの情報が不完全になってしまい、このような問題が発生する場合がある。

 

 なぜこのようなエラーが起きたのか。今回は思い当たることは全くない。このSDカードは東芝製のそこそこ評判の良い32GBのMicro SDである。愛用のWindowsタブレットが64GBしかストレージ容量がないため、容量の補強用にデータストレージとして活用しているものである。


 今朝の段階ではメインマシンに接続して、いくつかファイルを正常に読み書きすることができた。それが昼になったら読めなくなっていたのである。無論、取り外す際もいきなり引っこ抜くような乱暴はせず、清く正しく「デバイスの取り外し」を使用して、抜いてもOKのメッセージを確認した後に取り外した。

 

 

3.現状
 FATは単純ではあるが古い古いファイルシステムで、だんだんと機能が拡張されてきたもののその起源はWindowsが登場する以前、MS-DOS時代まで遡る。SDカードは基本的にFAT32という形式でフォーマットされるのだが、これは非常に構造が簡単で扱いやすいためだ。デジタルカメラのような電池で駆動する小さなデバイスであっても、小さなICを組み込めば読み書きができる。そんなわけで、基本的にSDカードと言えばFAT32なのである。


 しかしFATは構造が単純だが、旧式規格の弊害として、長いファイル名は使えない、1ファイルの最大容量は4GBまで、アクセス権限の設定ができないなど結構な制約がある。私はこれをWindowsタブレットの容量補強に使用しているのであって、デジカメで使用しているのではない。そこでWindows上で便利に使えることが至上命題になる。よってこんな古典的なファイルシステムに拘る必要はないため、現在のWindowsの標準ファイルシステムであるNTFSでフォーマットしていた。SDでありながらNTFSという、本来としては規格外のカードである。

 

※NTFS・・・長いファイル名やアクセス権の付与など高度なコントロールが可能。Windows NT系OSのローカルディスクにおいて標準のファイルシステムで、Windows 2000以降のOSで使用される。現在最新のWindows 10もNTFSが標準フォーマットである。
ただしSDカードにおいてはFATに対して読み書きが増えるために寿命が縮む、速度が低下するなど否定的な評価もあり、SDをNTFSで使用することについては議論が分かれる。

 

このとおり、全くもって認識できていない。ファイルシステムも空白になってしまっている。

 

Dドライブとして正常に表示されない。


ちなみにCドライブがなぜこんなアイコンにカスタマイズされているかは、復旧が成功すれば分かると思います。

 

次回、復旧を試みていきます。

  →【完全復旧】ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません。(中編)

  →【完全復旧】ディスク構造が壊れているため、読み取ることができません。(後編)