あすか「お母さん、ツヨシくんお熱あって身体だるいんだって。それで保健室にも入れてもらえなくて……早退してきちゃった。温度計、いや寒暖計、いや体温計持ってきてェ」
ノンコ(母)「まあ、ワクチン打ったのに。よりによって今?ツヨシくんのピアノのお師匠のコンサートが今晩あるんでしょ?まずいわ」
ツヨシ(左)「プロ意識強くて厳しい先生だからなー、もし今日行けなかったらクビになっちゃうかも、ぼく」
ノンコ(右)「何度だった?」
ツヨシ「37.6度」
あすか「ちょっと高いね、会場に入れてもらえないな」
あすか「とにかく熱だけでも下げないと。ツヨシくんの年齢だと何を飲んだら下がるか分からない」
ツヨシ「それじゃダメだよ。もし陽性だったら会場に来ていた人に……」
あすか「……そうだね」
あすか「検査しても陽性か陰性かすぐには分からない。お母さん、アインシュタイン先生に電話して。こういう時こそ医者の夫の出番だよ」
ノンコ「あなたー、すぐ戻ってきて!」
アインシュタイン先生「ツヨシくん、お熱でちゃったの?ぼくは総合診療医だから何でも診られるよ。学会にもしょっちゅう出てるから安心して。ぼくのレベルになると、血液検査だけで陰性か陽性かすぐ分かるから」
アインシュタイン先生「さ、学ラン脱いで腕出して。ちょっとチクッとするよ」
アインシュタイン先生の声「陰性」
ツヨシ「ほんと?」
アインシュタイン先生「信じて。ぼくは天才だから。君の年齢に合った熱冷まし出しておくよ。熱は知恵熱だよ、風邪もひいてない。コンサート聴きに行っておいで」
ツヨシ「ありがとう、先生」
そして。
あすか「お師匠の楽屋までご挨拶に行けてよかったね、ツヨシくん。演奏の途中で眠ってたね、ツヨシくん。あんまりいい席じゃなかったから居眠りがバレなくてよかったね、ツヨシくん。」
ツヨシ「進撃の●人のミカ●のノリで責めないでよ。……だってあの熱冷まし、すごく眠くなるんだもん。でもすごい効き目だった。あのお師匠さんはお偉いさんにしかいい席くれないんで助かったよ。アインシュタイン先生ってすごい名医だったんだな」
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こんな時に不謹慎かとも思われるでしょうが、ふざけて書いたわけでもなく、皆さんにはフィクションとして受け止めていただきたいです。
体験した一番寒い日は何度だった?何度もあります。
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