紫式部は意地悪だった | 高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

SFホームドラマ。永遠の時を生きる「ジルコニア」の少年少女たちの日常と夢と性と悩みがドールによる劇場で石神井公園・池袋・新宿を舞台に繰り広げられます。闇深いです。記事は予約投稿です。

現実社会のあすかっち宅。

あすか(右)「今日は『紫式部日記』からひとつ、エピソードを話すね。新嘗祭の時の天皇の前で舞を舞う貴族の少女の舞姫の控え室はね、紫式部が仕えている彰子中宮の部屋から近かったんだけど、義子女御の元・女房(女官)としていた左京の君という年配の女性がもう引退してんのに堂々と女御のそばに偉そーに座ってたってんで、彰子中宮の女房たちはこれが面白くなかったんだよ。『義子女御程度の女房だったくせに生意気!』って。平安朝当時、一条天皇の后は定子皇后と彰子中宮の他に義子女御って人慨嘆だけど、彼女いまいち天皇ウケしなくて子供いなかったんだ。その人に仕えてたわけだから、本来小さくなってなきゃいけないと思われてたみたいだね」

 

クリスタル「そうなの?」

あすかっちの声「うん。だから彰子付の女房はずっとそっちを下に見てたのに、若い頃の左京の君は格好よくて美人でいつも堂々としてたのさ。それが彰子中宮の女房たち、これまた面白くない」

 

アンバー「うわー、現代と変わんないキャリアウーマン生活」

 

あすか「で、舞姫の手伝いに現れた彼女の役目はただの理髪係。舞姫、童女、下仕え、かしづきとかは華やかだけど理髪係は人前に出ない。だからちっちゃくなってなきゃ、みたいな空気があったんだ。だけど左京の君はいい席に座って堂々としてる。しかも今は往年の見る影もない姿。意地悪心を起こした彰子付の女房たちは『手紙とプレゼント贈りましょ』とある作戦を思いついた」

 

クリスタル(右)「嫌いなのにお手紙とプレゼント?」

アンバー(左)「裏に何かありそう」

 

あすか「その通り。紫式部は不老不死の象徴である蓬莱の絵の扇をプレゼントに選び、蓬莱ヘ行こうとして船の中で老人になった男になぞらえて、ずっとお若いかと思ったけど年は取るのねみたいな意味を含ませ、扇を硯箱に広げ、ヒカゲノカズラと童女用のくしをのせて超~失礼な歌を詠んだのさ。それが『たくさんの宮人を差し置いて(の態度)、あなたの日陰っぷり、哀れね』みたいな意味の『おほかりし豊の宮人さしわきてしるき日かげをあはれとぞ見し』。もちろん紫式部は全盛期の左京の君を知らないし、嫌なことをされたこともない。みんなのノリでやっちゃったんだ」

 

双子「うわー、やな女!」

あすかっちの声「だろ?引退して年配になったからといって、全然会ったこともない人生の先輩をバカにしちゃだめだからね。分かった?知った人でも失礼なことしちゃだめだからね」

双子「はーい」

 

クリスタルの声「ところであすかっち、今日はラビットタイプのツインテールだけど、若作り?」

 

あすか「そういうのを失礼っていうんだよ!キミたち今まで何を聞いていたんだ」

双子「うふふふふ」

 

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ホント、紫式部って嫌なトコあんのよね。

全くの悪人と決めつけるべきではないけど、この頃、意地が悪いとこあったんでしょうね。

自分が勤め始めた頃はもう宮中を去った清少納言への一方的なライバル意識とか、色々ありますが、女の嫌な面かなり持ってるようなところのある人。それが世界最古の素晴らしき長編小説「源氏物語」の作者の正体です。ただ、のちに彼女はだんだんそういうとんがったところなくなっていきますけどね。紫式部のファンの方は広いココロでお忘れ下さい。

<禁・無断複製転載>

 

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