ファンタジーキャッスルにある、コピーのほうのあすかっちの家。
あすか「あれ?久美子ちゃん、強盗ごっこしてるの?」
久美子「バカなの?ゴブリンに縛られたのよ。キッチンめちゃくちゃよ、とにかくこれほどいて」
あすか「ゴブリンってどこに居るの?」
久美子「今もうろうろしてるわ。あ、そういえばアンタには邪なものは見えないんだったわね、向こうからもだけど」
百鬼丸「(今の緑色のがゴブリンなんですね、がうがう)」
ゴブリン「ウガガ」
ゴブリン「次は誰を縛り上げてやろうか」
了「あすかっちに魔物が見えない以上、オレがこいつらなんとか倒すよ。久美子ちゃんの家にいてくれ」
あすか「村の人を呼んでこよう」
了「オレ一人で大丈夫だよ」
(以後、残酷映像につき省略)
久美子「だいじょうぶかしら」
あすか「あ、合図が来た。終わったんだ」
あすか「ふーん、コレがゴブリンか」
久美子「あすかっち、死骸は見えるのね」
あすか「そうらしい」
久美子「うーっぷ、気持ち悪い」
了「オレ、シャワー浴びて服を洗濯してくる」
あすか「じゃ、私はゴブリンの死体片付ける」
久美子「気持ち悪い。あたし部屋で歌の勉強してくるわ」
そして。
久美子「え?どういうこと?」
僧侶「僭越ながら、拙僧もご供養させていただきました。お水とお花が添えられておりましたので……」
久美子「バカなの?どこの世界にゴブリン埋めたところにお水とお花添える人が居るのよ。お坊さんがお経上げに来たわよ」
あすか「このファンタジーキャッスルにも、仏教って伝わってたのか。いいんじゃない?ゴブリンきっと成仏するよ」
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ゴブリンはヨーロッパの妖精の小鬼で、もともとただのいたずらっ子だったのですが、キリスト教が入ってきてから悪魔の使いということにされてしまいました。エルフやドワーフなどはのちに悪者ではなくなりましたが、ゴブリンは未だに悪いイメージのままです。