キュレルの化粧水とフェイスクリーム

 

いつも使っているスキンケアアイテムが、ある日突然ピリピリと刺激を感じたら。

あらゆる化粧品を試してはいるけど、自分に合うスキンケアが定まらず迷走していたら。

季節や体調などの変化によって肌がゆらぎ、バリア機能が弱まっている証拠です。

その対策として最も理想なのは刺激のないシンプルなスキンケアですが、それを叶えてくれるアイテムの1つにキュレルがあります。

キュレルは、人の肌と同じセラミドの成分を配合していることが大きな特徴です。

今回はキュレルの基礎化粧品として化粧水と乳液・クリームの3点に絞って特徴や役割、口コミや使用レビューによるメリット・デメリットを紹介します。

また筆者による使用の感想も掲載していますので、いつものケアでも肌が荒れやすい時にスキンケア対策の1つとしてご参考になれば幸いです。

 

 

 キュレルについて

 

キュレルは、花王が手がけるスキンケアブランドで、肌の必須成分である「セラミド」の働きを守り補う、乾燥性敏感肌を考えたスキンケアです。

低刺激な設計でありながら、日中の保湿ケアからお風呂上がり、メイク直し時までさまざまなシーンで活用できる特徴があります。
 

 

肌の必須成分、セラミドとは?

人肌にあるセラミドの構造

 

トラブルのない肌の角層は、その中に何層もの角層細胞が重なっています。

その角層細胞同士の隙間を満たし、細胞同士や水分を繋ぎ止めているのがセラミドです。

乾燥やほこりなど肌荒れを引き起こす外部の刺激から、肌を守るための働きとしてバリア機能が備わっています。

セラミドは、このバリア機能をきちんと働かせるための主役となる成分です。

そんなセラミドの働きを守り補って潤いを与えてくれる役割を、このキュレルのスキンケアが担ってくれるのです。

 

セラミドについては、下記記事で解説していますので併せてご参考ください。

 

 

 

 キュレルのスキンケア商品

キュレルの潤浸保湿シリーズ

 

キュレルのスキンケア商品によるセラミドケアで、肌の必須成分であるセラミドの働きを補い肌に潤いを与えます。

同時に乾燥や肌荒れしにくい健康的な肌を目指すために肌に潤いを与えてしっかり留め、ふっくらとしたハリのある肌を保ちます。

セラミド機能成分は、潤い成分のユーカリエキスで角層の深部までじっくり浸透し、肌荒れしにくい滑らかな肌へと導いてくれるのが特徴です。

 

 

スキンケア商品のタイプは3つ

キュレルの潤浸保湿シリーズは青のパッケージ

 

キュレルの顔用スキンケア商品は、パッケージや本体ボトルのアクセントカラーによって以下の3タイプに分かれています。

青(潤浸保湿):肌荒れ・カサつきをくり返しがちな乾燥性敏感肌向け
緑(皮脂トラブルケア):乾燥だけでなく、過剰な皮脂でも肌荒れする敏感肌向け
紫(エイジングケア):乾燥による小じわが目立つ年齢を重ねた乾燥性敏感肌向け

なおグレーはシミ・ソバカス予防のシリーズ、ピンクはベースメイクのシリーズでスキンケア商品とは異なる商品シリーズです。

この記事では、保湿ケアに特化したタイプ(青)を紹介します。

※本体パッケージのアクセントカラーは、細かくいえば青緑もしくはターコイズブルーといったほうがわかりやすいですがシンプルに青としています。

 

 

 キュレルの潤浸保湿シリーズ

キュレルの潤浸保湿シリーズ

 

キュレルの保湿に特化した潤浸保湿シリーズは、荒れた肌の質感を柔らかくして滑らかにするだけでなく、肌本来のバリアを強化し環境の変化による敏感なトラブルを改善します。

医薬部外品の扱いですが薬用スキンケア商品として表記されており、無香料・無着色・アルコールフリー(エチルアルコール無添加)・弱酸性である上に、アレルギーテストや敏感肌の協力によるパッチテストが済んでいる商品です。
 

 

キュレル化粧水の特徴・成分

 

キュレルの化粧水は敏感肌を考慮し、抗炎症成分のアラントインや皮膚を保護するユーカリエキスを配合しています。

セラミド機能カプセル(保湿)配合で、洗顔後・スキンケア前の乾燥対策をしていない無防備の肌に潤いを速やかに角層まで届けます。

また、保湿レベルがⅠ・Ⅱ・Ⅲの3段階に分かれています。

※セラミド機能カプセル=ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

化粧水の主な成分・素材は、以下の通りです。

アラントイン、水、グリセリン、BG、ベタイン、POEメチルグルコシド、ユーカリエキス、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン

 

 

キュレル 化粧水 I ややしっとり <花王>

 

キュレル 化粧水 II しっとり <花王>

 

キュレル 化粧水 III とてもしっとり <花王>

 

 

キュレル乳液の特徴・成分

 

キュレルの乳液は肌に本来あるセラミドの働きを補い、外部からの刺激を受けにくい、ふっくらと潤いに満ちた肌を保ちます。

その主な作用と効果は、以下の4つです。

・潤いを保つセラミドの効果を守り敏感肌の肌荒れを防ぐ
・潤い成分のユーカリエキス配合で角層まで深く潤う
・肌質や肌悩みに合わせて選べる
・乾燥性敏感肌に特化したスキンケア・フェイスケアができる

乳液の主な成分・素材は、以下の通りです。

アラントイン、水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、シュガースクワラン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジメチコン、ステアリン酸POEソルビタン、BG、ユーカリエキス、イソステアリン酸コレステリル、コレステロール、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルメチルタウリンNa、コハク酸、セタノール、ステアリルアルコール、パラベン

 

 

キュレル 乳液 <花王>

 

 

キュレルフェイスクリームの特徴・成分

 

キュレルの潤浸保湿フェイスクリームは、しっとり感があるのにベタつきのない軽い使い心地で肌荒れを防ぎながら潤いのある肌を保ちます。

潤いと保湿に特化し潤いの保持力をもつセラミド成分に加え、セラミドを生み出すサポートをするユーカリエキスが配合されており角層の深部までじっくり浸透します。

潤浸保湿フェイスクリームの主な成分・素材は、以下の通りです。

アラントイン、水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、トリシロキサン、ジメチコン、α-オレフィンオリゴマー、POE・ジメチコン共重合体、ユーカリエキス、硫酸Mg、BG、イソステアリルグリセリルエーテル、コハク酸、水酸化ナトリウム液、パラベン

 

 

キュレル 潤浸保湿クリーム <花王>

 

 

キュレルディープモイスチャースプレーの特徴・成分

キュレルディープモイスチャースプレーは、微細化したセラミド機能成分が肌の奥、角層まで浸透し、ひと吹きするだけで、潤った柔らかな肌に保ちます。

日中の保湿ケアからお風呂上がり、メイク直し時までさまざまなシーンで手軽に活用できるのが特徴です。

※セラミド機能成分=ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド

キュレルディープモイスチャースプレーの主な成分・素材は、以下の通りです。

アラントイン、水、グリセリン、DPG、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、BG、コレステロール、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、アジピン酸、アルギニン、エデト酸塩、フェノキシエタノール

筆者は水分を与えるスプレー型のアイテムに他社商品を使用しているため、この記事では省きます。
 

 

 キュレルの良い口コミ・評価

 

キュレルのスキンケア商品を購入・使用してみて、良かった口コミや評判をまとめました。
 

化粧水

  • さらっとしているのに適度に保湿感がある
  • さっぱりしすぎずベタつかない
  • 敏感肌でも刺激のないシンプルな処方

 

乳液

  • 伸びがよくベタつかない
  • 慢性の湿疹持ちでもセラミド配合による肌の再生を実感

 

潤浸保湿フェイスクリーム

  • こっくりと硬めでもベタつかない
  • つけた直後は保湿が足りないと感じるが翌朝はしっとり

参考:アットコスメ他
 

 

良い口コミ・評価のまとめ

キュレルスキンケア商品で共通している高評価としては、化粧水がさらっとした柔らかいテクスチャーなのにしっとりさが持続することでした。

乳液も伸びがよくベタつかないわりに保湿がちゃんとあり、水分を逃さない強さも感じる内容もありました。

クリームは比較的硬めなのに、つけ心地が軽いもののしばらくするとしっとりするというコメントが多かったです。

総合的には、しっとりと肌が潤う保湿力で乾燥肌かつ敏感肌でもピリつくことなく使えるのがポイントになりました。
 

 

 キュレルの良くない口コミ・評価

 

キュレルのスキンケア商品を購入・使用してみて、良くなかった(悪い)口コミや評判をまとめてみました。

 

化粧水

  • 1プッシュの量が少ない
  • 少しベタつきがある
  • 乾燥が進んだ年齢肌には保湿力が足りない

 

乳液

  • ベタつきはないけど、保湿力が低い

 

潤浸保湿フェイスクリーム

  • 保湿が物足りない
  • 超乾燥肌の人には物足りない

参考:アットコスメ他
 

 

良くない口コミ・評価のまとめ

個人差はありますが、キュレルのスキンケア商品には全体的に保湿力で物足りなさを感じる人が多い印象です。

水分を逃さない役割として乳液のつけ過ぎは避けたほうがいいですが、保湿が足りない場合は化粧水を2回つけてみることをおすすめします。

また化粧水はスプレー式のボトルで、1プッシュの量が少ないのは筆者も感じていたことですが、1回のスキンケアに5回ほどプッシュして利用しています。

公式サイトでの使用方法にはポンプから3~4プッシュ分を適量として記載されているため、5プッシュは使いすぎではなさそうですね。

他社の化粧水は手のひらに出すボトルが一般的に多いですが、出し過ぎるのを防ぐためだと考えるとスプレー式は個々に合った量を出すのに便利だと個人的には考えています。
 

 

 キュレルの基礎化粧品を使ってみた感想

キュレルのフェイスケアセットⅡ・Ⅲ

 

もともと敏感肌である筆者が、ある時期にいつも通り他社のスキンケア商品を使うと、皮膚にピリピリした刺激が走り、いろいろな化粧品を試した中で肌質によかったのがこのキュレルのスキンケア商品です。

もし成分との相性がよくなくて逆に肌が荒れてしまうと困るため、まずは自分の肌質に合うかトライアルするつもりでミニセットを購入し、夜のスキンケアとして試してみました。
 

 

キュレルの化粧水Ⅱ・Ⅲ

キュレルの化粧水Ⅱ・Ⅲ

 

キュレルの化粧水は前述通り保湿レベルがⅠ・Ⅱ・Ⅲの3段階に分かれており、当初は「しっとり」のⅡを使用していましたが、最終的には「とてもしっとり」のⅢに落ち着きました。

適量を手にとり顔の中心から外に向かって優しくなでるように馴染ませ、額も中心から外へ最後は鼻筋や口の周り、目の周りを押し込むように馴染ませています。

キュレルの化粧水は基本的にどの保湿レベルでもさらっとした手触りで、保湿にこだわる人には物足りなさを感じるかもしれません。

筆者も同じく化粧水にしては軽すぎると思ったほど期待はしていませんでしたが、化粧水Ⅲを使ってみたところⅡに比べると少し重さを感じるほどしっとり感がありました。

顔に馴染ませた後も、化粧水Ⅱのさらっとした感触よりも肌に吸着していると感じました。

 

キュレル 化粧水 II しっとり 150ml <花王>

キュレル 化粧水 III とてもしっとり 150ml <花王>

 

 

キュレルの乳液

キュレルのフェイスケアセットⅡ(化粧水Ⅱ・乳液)

 

キュレルの乳液は、1タイプしかなく化粧水Ⅱとのセットについてきます。

化粧水Ⅱをつけた後、乳液を手のひらに直径1cmの量を出して肌に馴染ませた感触は可もなく不可もなくといった具合でしたが、さらっとしていて保湿はあまり感じなかった気がします。

乳液は本来、化粧水で肌に与えた水分を逃さないよう蓋をすることが基本的な役目であるため、ほとんどの乳液には少量の油分が加えられていることが多いです。

しかしキュレルの乳液は、成分表から見る限り油分が含まれていないのか、保湿力はあまりないもののこのさらっとしたテクスチャーにはうなずけました。

そこで同時に購入した別のミニセットの化粧水Ⅲをつけた後に乳液を使ってみると、肌に馴染みやすくしっとりするのにベタつかない使い心地でした。

個人的な見解になりますが、化粧水でしっかり保湿をして乳液はさらっと蓋ができる程度でいいというコンセプトなのかなと感じました。

なお化粧水Ⅲとのセットになっているのは乳液ではなく、後述する潤浸保湿フェイスクリームになりますので注意してください。

 

キュレル 乳液 120ml <花王>

 

 

キュレルのフェイスクリーム

キュレルのフェイスケアセットⅢ(化粧水Ⅲ・フェイスクリーム)

 

キュレルの潤浸保湿フェイスクリームは、乳液の役割と保湿をより高めた商品と捉えるべきか、美容液に近いクリームと考えていいのかわかりませんが、化粧水Ⅲとのセットについているため試してみました。

化粧水Ⅲをつけた後にこのフェイスクリームを塗った直後は、これまでに使った他社の保湿クリームと比べるとあまりのさらっとした感覚にこれだけでは物足りないと思ったのが率直の感想です。

手にとった感触はこっくりとした硬めのテクスチャーなのに、肌につけると見た目とは程遠いほど伸びがあり軽さがありました。

しかし塗ってからしばらくするとベタつかないのに肌の奥というのでしょうか、内部が潤っている感じがするのです。

そして翌朝までしっとりと潤いを残してくれて、触ってみるとふっくらと気持ちがいい肌になっていました。

肌と触れた指の間に1枚の薄い膜が張られているかのように毛穴も目立つことなく、ずっと触っていたくなるくらいの滑らかさでした。

 

キュレル 潤浸保湿クリーム 40g <花王>

 

 

キュレルを使用した感想まとめ

キュレルの化粧水とフェイスクリーム

 

数日か使っているうちに肌の調子もよくなっていったため、いつも使っている他社のスキンケア商品に戻しましたが、夜のスキンケアだけはキュレルの化粧水Ⅲと潤浸保湿フェイスクリームの組み合わせで現在も使用を続けています。

朝は化粧水を塗った後に潤浸保湿フェイスクリームを使うと、しっかりと潤いの蓋をしてくれます。

しかしベタつきがないからメイクができるとはいっても、下地やファンデーションなどベースメイクとの相性によっては塊ができてよれてしまうことがあります。

筆者のベースアイテムではよれてしまったため、メイクをしない日の朝に使用しています。

もし朝もキュレル商品を使いたい場合は、普段お使いのベースメイクとの組み合わせを一度試してみるのがおすすめです。

消炎成分も配合されているため、季節の変わり目の敏感な時期にも安心して使えます。

キュレル商品のシンプルな良さを知ってからは、肌の調子が不安定で荒れがちな時でもたっぷりと使えて重宝しています。
 

 

 キュレルのミニセットについて

キュレルのフェイスケアセットⅡ・Ⅲ

 

キュレルのトライアルとして使ってみた少量サイズのセットは、以下の組み合わせで販売されています。

トライアルセットというよりは旅行やお出かけにも便利なミニセットとして販売されている商品で、およそ20日間分試すことができます。

 

キュレルのフェイスケアセットⅡ・Ⅲ

 

本品は高圧ガスなし・アルコール24%以下・引火点60度以下でも継続燃焼性なしという表記がされており、航空法で定められた航空危険物に該当しないため安心です。

化粧水は保湿をしっかりしたものを使いたい人はⅢがいいですが、セットになっている潤浸保湿フェイスクリームはこっくりとした硬めのテクスチャーのため、さらっとした組み合わせがいい場合は乳液をおすすめします。

化粧水の保湿レベルと乳液・フェイスクリームのどちらを選ぶかで迷いますが、トライアルとして試したい場合は両方のタイプを同時に購入したほうがスキンケア後の比較がしやすいです。

筆者も化粧水をⅡとⅢのどちらがいいのか、乳液とフェイスクリームのどちらがいいのか決められなかったため両方のミニセットを購入しましたが、結果的に組み合わせを変えながら試してみてよかったと感じています。

 

 

【ゆうパケット配送対象】[花王]キュレル フェイスケアセット2 しっとり 20日分[医薬部外品](乾燥 敏感)(ポスト投函 追跡ありメール便)

 

キュレル フェイスケアセットⅡ しっとり <花王>

 

花王 キュレル 潤浸保湿 フェイスケアセットIII とてもしっとり

キュレル フェイスケアセットⅢ とてもしっとり <花王>

 

 

 キュレルのスキンケア商品まとめ

キュレルの

 

近年では化学的な成分を使わないオーガニックコスメや無香料・無着色にこだわった化粧品など、敏感肌に向けた優しいスキンケア商品が増えています。

その中でもキュレルのスキンケア商品で特に青の保湿シリーズは、さらっとしていながらも保湿レベルが3段階ある化粧水、ベタつきをあまり感じない乳液という他社商品にはない肌への優しさが感じられるアイテムです。

そして薄い膜を張ったようなフェイスクリームは、こっくりとした硬めのテクスチャーであるにもかかわらず、さらっとした感触で物足りないと思いきや時間が経てばツルっと滑らかな仕上がりになるのには驚きました。

キュレルのスキンケア商品の中でも人気があり、敏感肌向けの化粧品市場においても7年連続売り上げ1位(インテージSRI調べ/2016年1月~2022年12月)を誇るそうです。

とはいえ、個々によって肌質も違えば感じ方や効果も異なるため、使ってみないとわかりません。

それでももし乾燥肌でありつつ敏感肌であったり最近肌荒れがしやすくなったり、いつも使っている化粧品が刺激を感じるようになったりしたらキュレルのスキンケア商品を、まずはミニセットから試してみるのがおすすめです。