誰にでも愛される花、バラ。
栽培用のバラは、
ナポレオン一世妃ジョセフィーヌの
趣味的研究からはじまります。
ちなみに、今回の写真は、
すべて、ジョセフィーヌのお抱え画家
ルドゥテの植物画からとりました。
ルドゥテは、多くのバラの絵
（ボタニカル アート ＝
図鑑などに見られる超細密画。
：１８１７年から２４年の間に
ジョセフィーヌの邸宅マルメゾンのバラが
『バラ図譜』として刊行されました。）
を残し、ばらの絵師といわれました。
植物画を芸術の域に高め、
未だ彼を超えたものは
いないといわれます。
イギリスの国花、チューダーローズ。
この国は、複数の国花をもちますが
もっとも有名なバラは、紅バラ白バラの
紋章の二大貴族が王位を争った、
バラ戦争に由来しています。
日本とバラの接点も、
意外に古いです。
我が国の文献でバラと思われる
植物が始めて現れるのは、
万葉集です。
防人の歌に
「道の辺の荊（うらま）の末に
這ほ豆のからまる君を
別れか行かむ」とあり、
この荊がノイバラを指すと
言われています。
平安時代に入り
紀貫之が「そうび」の題のもとに
「我はけそうひにぞみつる花の色を
あだなる物といふべかりけり」
と歌っています。
そうび（薔薇）という名は
源氏物語や枕草子にもみられ、
このそうびが中国から渡来した
コウシンバラだと考えられています。
なお、藤原定家の明月記には、
「長春花（コウシンバラ）」
と明記されています。
日本では、主に、
宮廷などに植えられていましたが、
江戸時代になると
一般的な花木として
広く栽培されるようになり、
江戸末期には、
西洋バラも盛んに
栽培されるようになりました。
このように、バラは
世界中の人々を
魅了し続けています。
こころとからだの両方に
働きかけてくれるバラは、
女性をいたわり、
女性らしさを高めてくれる
うれしい効果がたくさんあります。
「花の女王」と称され、
古代から女性に愛され、
利用されてきたのも、
その稀少性に加え、
高い薬効効果があってのこと。
現在では、科学的にも
その効果が証明されつつあります。
バラの美容効果には、
おもに次のようなものがあります。
・ 心を穏やかにし、
ポジティブな気持ちにしてくれる・・・
・ からだや肌の悪いものを取り除き、
各機能を高めて健やかに美しく・・・
・ 女性ホルモンのバランスを整える・・・
ここではさらに、
「こころ」と「からだ・お肌」にわけて、
それぞれの効果・効能を
詳しくご紹介します。
まず「こころ」から
神経のリラックス、
マイナス感情の緩和、
安眠効果、
気持ちを明るく前向きにする、
頭脳明晰、
セクシュアリティを高める
血液循環の活性化、
女性ホルモンバランスの調整、
更年期障害の緩和
肌の活性化、
アンチエイジング効果、
痛んだ皮膚の修復
抗炎症作用、
冷却・沈静効果、
殺菌消毒作用、
消臭効果
バラはこのように、
女性のからだとこころを清浄化し、
より強めてくれるものです。
悪いものを取り除き、
からだが持つ本来の機能を
活性化させるバラは、
免疫力を高めてくれる
数少ない花ともいえます。
現代医療でも、
免疫力を高める予防医学というのが、
注目されるキーワードのひとつです。
健康と美は、どちらが欠けても
成り立たないもの。
女性のさまざまな悩みの根本に、
深く優しく働きかけてくれるバラは、
女性の一生に欠かせない花なのです。
*注意 バラには通経作用があるため、
妊娠中の使用は避けてください。
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