こんばんわールシアンですカメ

今日はおばあちゃんの出演する「謡いと仕舞の会」をみに行ってきました。
↓真ん中が私のおばあちゃんですニコニコ
ルシアンのブログ

謡いと仕舞とは・・・年配の方だとけっこうご存じですが、若い人は知らない人がほとんどだと思います。伝統芸能で、謡いは写真のように、座って台本を読みあげます。配役に応じて声を演じます。仕舞は能の舞だけ、といえばわかりやすいでしょうか。能はお芝居ですが、最後に舞をして終わるじゃないですか、あの最後の舞だけとったようなのが仕舞です。仕舞は舞なので、能のようにお面をつけたり小道具があったりはしません。衣装は舞袴(まいばかま)、道具は扇ひとつですべてを表します。

私は小学4年生から大学2年ぐらいまで習っていました。
葬式の話(葬式はなんのためにあるのか)でも書いたように、先生が大学在学中に亡くなられたのと、会社に発表会への出演のために休みをとることを禁止さたため、続けることができなくなってしまいました。

久々にみなさまに挨拶しに行くと、みなさん歓迎してくれてうれしかったです。




それにしても、伝統芸能は人手不足です。
お弟子さんはほとんどお年寄りで、体調を崩されたりして減る一方なのです。

格式が高すぎて入りにくい、お金がかかる、なじみがない、など、若いお弟子さんが入らない理由はよくわかります。お金は、普通の指導料以外にも、こういう会に出演するごとにいるし、着物もいります。かなり余裕のある人でないとムリです。

また、ずっと習っていた私でさえ、、話の内容が全然わかりません波波波

「~~~で候(そうろう)」とか「~~~べし」とか・・・
話の題材は今も伝わる義経の話とか、龍神の話とか、天女の羽衣をとった男と天女の話とかなのですが、言葉づかいとか古文なのかな?わかりません。。。昔のまますぎて、固有名詞も「なんのこと?」ということがよくあるし。。




ここは、格式とかそういうのは涙をのんで後回しにして、、
現代人にもわかりやすいスタイルにしてはどうでしょうかっ?!?!




電車のなかでぐるぐる考えた案↓

黄色い花こういう会のときにプロジェクタを用意して、、解説を映す

開始前・・・こういうストーリーで、舞はここのシーン、場所はこういう場所 など
最中・・・・この扇の動き、この拍子(足踏み)はなにを表している など

黄色い花中流所得の人用のコースを用意する

黄色い花入会案内をわかりやすく解説し、いろいろなところで広報する

など。。



した方がいいと思うんだけどなあ。本場京都でもお年寄りばっかりだし・・・このまま伝統芸能がすたれていって、ピアノとかヨガとかボクシングとか、外国のものばっかり知ってる世の中になったら、やっぱどうなの?って気がする。

仕舞のなかで好きな演目に、「猩々」という神さまのお話があります。猩々というと猿の妖怪として知られているけれど、仕舞の猩々は少年の姿の神様のようなもので、酒が好き。ストーリーは覚えていないけれど、月を仰いで嬉しそうに酒を飲む雰囲気がなんとも風流で好きでした。昔の情景が浮かんでくるんです。

昔の人が愛した四季の風景や、美徳とした潔さ、恋の激しさなどが、平安や戦国の世の情景とともに浮かび、なにかこう、こみ上げてきます。

あの少ない動き、短い時間で、それらすべてを伝えてくれるんです。先祖の想いを受け継ぐのに、伝統芸能はとても優れた機会になると思います。

茶道や華道はまだたしなみとして人気があるけれど、舞は・・・すごく少ないと思う・・・なんとかできないかなしょぼん