ベジファーム川口のブログ

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埼玉県川口市の貸農園 ベジファーム川口のブログ。

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今回は、通常では知りえない、医食住に関する人体に有害な物を紹介している本より、野菜に関する
興味深い内容が有ったので紹介します。
(「知ってはいけない!?医食住の怖~い話 船瀬俊介著 徳間書店」)


【青汁の不安 硝酸態チッ素、野菜に大幅残留】

●    「最強発ガン物質」の恐れも
青々とした野菜に、要注意です。無農薬でも安心できない。硝酸態チッ素とは耳慣れない言葉でしょう。作物の栄養源として「三大栄養素」があります。それはチッ素、リン酸、カリウムです。だから、チッ素肥料を与えるのです。そのチッ素は「硝酸態チッ素」(NO3)の形で作物に吸収されます。適量の肥料なら、まったく問題ありません。
しかし、過剰にチッ素肥料を与えると、植物は体内に硝酸態チッ素として蓄積するのです。
過ぎたるは及ばざるがごとし。葉や茎に過剰に蓄積された硝酸態チッ素は、野菜を食べた時に人体にとりこまれます。それは、体内で亜硝酸やニトロソアミン体という有害物に、変化することがあります。ニトロソアミンは「最強の発ガン物質」ともいわれます。さらに生殖障害も起こします。

●    「ブルーベビー事件」の悲劇
硝酸態チッ素を過剰にとるとメトヘモグロビン血症という血液病を発症します。かつて、1980年代、「ブルーベビー事件」というショッキングな食品事故が起こりました。
それは、野菜が健康にいいということで、母親が赤ちゃんにホウレン草のジュースを飲ませたのです。すると、赤ちゃんの体が青くなり次々に変死する事件が起こった。
これは、ホウレン草に過剰に含まれた硝酸態チッ素によるものでした。
この硝酸態チッ素による「ブルーベビー症候群」はWHOの調査でも、1945年から85年の40年間だけで、約2000症例と160人の死者が確認されています。隠れた犠牲者も多いのではないでしょうか。

●    黒毛和牛がバタバタ
日本でも被害は出ています。犠牲者は人間でなくて牛でした。06年、鹿児島で放牧されていた黒毛和牛が7月に次々に3頭も変死したのです。それは、当時、雨の降らない時期が長く続いた事が原因でした。牧草も枯れる寸前。そこに恵みの雨が降り、牧草も緑をとりもどした。牛たちもよろこんでムシャムシャ食べた。その直後、和牛はつぎつぎに倒れて死んでしまった!その犯人が硝酸態チッ素だったのです。牧草を育てるためチッ素肥料を牧草地にまいていたものが、雨がふらないため濃縮されていた。それが降った雨とともに牧草に吸収、蓄積されたのです。硝酸態チッ素は、牛すら急死させる毒性がある!

●    野菜は軒並みEU基準オーバー
硝酸態チッ素の毒性は、昔から知られていました。1948年、WHO(世界保健機構)は、飲料水に含まれる上限値を10ppmとしました。さらに成人男性に摂取許容量は200ミリグラムです。欧州では、基準値を超えた野菜は汚染野菜とみなされ出荷停止などの処置が下されます。EU基準ではホウレン草の場合1キロ、2500から3000ミリグラム未満です。しかし、日本のホウレン草は、平均でも4000ミリグラムとEU安全基準を最悪1.6倍もオーバーしてしまいます。(05年帯広消費者協会)日本の野菜の硝酸塩含有量、農林水産省のHPより(単位 ㎎/kg)ホウレン草 3560誤差552 サラダホウレン草189誤差233 結球レタス634誤差143 サイーレタス 1230誤差153 サラダ菜 5360誤差571
春菊 4410誤差1450 ターツァイ 5670誤差1270 チンゲン菜 
3150誤差1760 厚生省データでもサラダ菜2.1倍、春菊1.8倍、ターツァイ2.3倍、チンゲン菜
1.    3倍と軒並みオーバー。EUなら出荷停止のものが日本では堂々と流通しているわけです。

●    「キューサイ」1.6倍検出
日本政府は、許容量を体重1キロあたり3.7ミリグラムと定めていますが、すでに平均値でも、日本人はこの安全基準を上回っています。気になるのは健康をうたっている青汁メーカーです。無農薬でも安心できないのが、硝酸態チッ素の怖さです。2006年「キューサイ青汁」「ほらケール畑から」の2銘柄がEU残留基準を超える硝酸態チッ素が検出されています。1日摂取許容量は185ミリグラム(体重50キロ)なのに、1パック290ミリグラム(1.6倍)も検出されたのです。現在、青汁はどうなっているのでしょうか?問い合わせに某メーカーは「残留量は季節によって違うので、青汁は出荷の段階で基準値を超えたものは出荷しない」とのことです。少し歯切れが悪いのが気になります。

●    牛糞堆肥などでチッ素過多に
この硝酸態チッ素は、有機栽培でも発生するので、やっかいです。作物への残留量はチッ素肥料が多いほど、多くなります。つまり、有機栽培でもチッ素過多はよくないのです。チッ素が多い有機肥料といえば牛糞、豚糞、鶏糞などの堆肥です。だから有機農業でも、最近は動物性堆肥を使わないところが増えています。植物性堆肥のみにして、それは「草農法」と呼ばれています。こうして農業は、より自然になっているのです。日本の野菜がEU基準をオーバーしているのは、科学肥料、有機肥料とも、やりすぎが原因なのです。消費者も青々とした野菜には注意が必要げす。緑色が濃い、食べるとエグイ。
それは、硝酸態チッ素の大量含有の可能性が大です。
以上が野菜に関する全文です。いかがだったでしょうか?
私も野菜栽培を教えているので、以前から硝酸態チッ素の危険性は認識していましたが基準値や大量摂取による死亡例などは知りませんでした。改めて驚愕しました。

私の経験から一般的な野菜栽培の本に書かれている、品種別の肥料の施肥量では畑にもよりますが多いように感じます。肥料過多は味も落ちるし、病害虫にもかかり易く、人体にも悪い。良い事がなにひとつありません。なぜ、日本は硝酸態チッ素量が多いのでしょうか?

それは、基準値があまい為に生産農家が大量の肥料を与えて、生育時期を短くするからです。
では実際に安全な野菜を食べる為には、どうしたらよいのか。
それは、このような正しい事を知っている自然農法の生産者を探すか、自分で作るしかありません。
野菜作りの前に行う元肥の入れ方は、最初から肥料を多めに入れてしまうと、取る事が出来ないので、最低限に入れて野菜の生育を見ながら足りなければ追肥を行う方が安全です。

 

経験値から、農業で主流の慣行栽培から無肥料栽培までやってみましたが、さすがに無肥料栽培では、畑の土作りが大変で、土が出来る迄に時間がかかります。又、一部の品種は成長しない場合があったので、現在、私の畑では植物性堆肥を少量入れる位です。
肥料分を落とせば落とすほど、収量や大きさが小さくなっていきますが、そのかわり、味や甘味が良くなっていくのが体感できます。ぜひ、試してみてください。