今回のテーマは、今野菜で注目度が高い『トマト
』です。年間計画で予定していたとはいえ、非常にタイムリーなテーマ。
この日の講師は畠山さん・荒井さん・小林さんの3名です。
まず、前半は畠山さんからトマトの栄養や旨味のもととなる土壌の面から解説。
受講生の皆さん、解説を聞きながら時折りメモをとったり、質問があがったりと、受講に真剣にむきあっていらっしゃいました。
次に、小林さんよりトマトを摂取することによって生じる栄養効果や調理をすると、どのような健康効果が洗われるか手作りのレジュメを使っての解説がありました。
受講者の皆さん、さすがに今話題のトマトについて、レジュメと解説に集中されていました。
さて、机上講義のあとは、お楽しみの食べ比べ。
今回用意されたトマトは、熊本市西部の海路口(うじぐち)でトマトを生産し、『トマト物語』という自販機での販売所を経営されている井手さんのトマトを受講者の方に、試食して頂きました。
このトマトは『豆トマト』という製品名で品種はマイクロトマトです。
初めてこちらのハウス見学をさせて頂いた時、このマイクロトマトの様子を撮影してきました。
実際に栽培されているところをご覧になって頂く方が臨場感がありますが、生産者のご厚意でひと房頂いたものを皆さんに実際に手に取って頂いて、それぞれに『わぁ・・・』『美しいですね・・・』という感想を頂きました。
次のトマトは『サンストリーム』という、ちょっとイチゴのような形をしたトマト。
一房だと、色づき加減・・・グラデーションがとても奇麗です。
人工的ではない、自然の色彩感にも興味津々です。
そしてもう1つが『ファンゴッホ』という中玉のトマトです。
写真の手前にある袋の中は、つい先日完成したと言われるドライトマトです。
フレッシュなものも当然瑞々しく甘い風味ではありますが、こちらのドライトマトも旨味が凝縮されてなかなかの美味しさでした。
その他にも、一般的なミニトマトや、色の濃さや甘みが濃い『塩トマト』などをカットせずにまる噛みで試食。
途中思いっきり中のゼリー部分が飛び出て大騒ぎになったりしましたが、美味しいトマトを食べて皆さんことのほか笑顔でした。
果物ではないにしろ、兎に角食べてフルーツのような甘みに皆さんとても驚いていらっしゃって、実際に糖時計を使って計り、ご自分の目でも確かめて頂きました。
試食したトマトをそれぞれ計測してみると・・・
このように、トマトとしては高い糖度が出ました。
市販でよく出回るトマトはだいたい糖度は5~6。
今日の試食したトマトはそれを上回り、フルーツにほぼ近い値です。
ちなみに、『塩トマト』の定義は糖度8度以上とされています。
紙コップの中のものは、トマトジュースではなく、トマトのお吸い物。
トマトの旨味は昆布や鰹に含まれるグルタミン酸やイノシン酸という旨味成分と非常に似通っていて、相乗効果で滋味深い味わいでした。
今回で、NHK文化センターの講義は今期最後でしたが、4月よりまた新メンバーが加入し講座が始まります。
《ご案内》
NHK文化センター熊本教室 『野菜ソムリエ直伝 知って得する・野菜の底力』
毎月第1金曜日10:00~11:30
場所:熊本千葉城町2-7NHK熊本放送会館 1階
詳しいお申し込み方法などは、コチラをご覧下さい。
(文責:古閑)









