前頭側頭型認知症、聞いたことがあるでしょうか?
認知症、といってもよく耳にするアルツハイマー型認知症だけではありません。
アルツハイマー病の場合は、脳の海馬という記憶を司る部分から萎縮していきますが、
前頭側頭型認知症の場合は脳の前頭葉や側頭葉のいずれかが萎縮し始めることで発症します。
前頭側頭型認知症は、まだ理解が十分にされていない病気のため、
アルツハイマー病と間違えられやすく、見逃されやすいことが多く
前頭側頭型認知症なのにアルツハイマー型認知症の薬を使うと悪化することがあるので、注意が必要です。
前頭側頭型認知症 チェック表
前頭側頭型認知症は、初期に特徴的な症状が現れます。
早期発見に役立つ症状チェックを紹介します。
①「利き手」「長所」など知っているはずの言葉を聞いても意味がわからない
②知人や友人の顔を見ても誰かわからない
③店頭や人の家の庭先にあるものを勝手に持っていく
④一時停止違反や信号無視など交通違反を繰り返す
⑤毎日のように急に出かける
⑥甘いものが過剰に好きになる、毎日同じ料理を食べる、食べ物をあればあるだけ食べる
①②が側頭葉から萎縮する「側頭型」の症状で、③④⑤が前頭葉から萎縮する「前頭型」の症状、⑥はどちらが萎縮しても起こる症状です。
この6つの項目のうち、1つでも当てはまれば、前頭側頭型認知症が疑われます。
前頭側頭型認知症の常同行動・トラブルへの対策
前頭側頭型認知症は、記憶力や食事・着替えなど日常生活における動作が比較的維持される病気なので、家族や周りの人の適切な介護によって行動をうまくコントロールすれば、本人や家族の生活の質を長く保つことができます。
例えば、
・近くのお店で万引きしてしまう場合は、取ってきた商品の代金を後日、家族が払う事に決め解決
・「コンビニでお菓子をとってくる」Aさんの行動を「パズルをする」ことに置き換える
など、その人の生活にあった別の行動に置き換えるのも一つです。
医療費助成が受けられるかも
前頭側頭型認知症を発症しやすい人は、
50~60歳代と比較的若く、
65歳未満に起こる 「若年性認知症」 の主な原因の1つとなっており、
2015年に厚生労働省により 「指定難病」 に認定されています。
行動異常型 前頭側頭型認知症 意味性認知症は指定難病で
・65歳までに発症
・5段階の重症度で最も重い4や次に重い3
の場合、医療費助成が受けられます。
また、65歳未満で若年性認知症と診断された場合、
障害年金
障害者手帳
自立支援医療
などが受けられます。
診断を受けても色々な助成や支援がありますので、お近くの保健所や役場などに聞いてみましょう。
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参考文献