創業104年草津ホテルの至福のひととき/1月2日片岡鶴太郎・黒岩透両氏お点前による「新春茶会」が | トウドウ (ヴェーダプラカーシャ)オフィシャル

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ヴェーダセンター主宰、瞑想教師/ヨーガ哲学&アーユルヴェーダ講師、インド政府公認プロフェッショナルヨーガ検定試験官&同プロフェッショナルヨーガ・インストラクター、産業カウンセラー、ヴェーダ詠唱家

草津ホテルにお伺いする機会がありました。和風建築で創業104年の老舗宿です。現在は黒岩透氏が5代目でいらっしゃいます。草津は初めての経験です。1泊2日ですが、その温かいおもてなしと細かいお気遣いで、静かで心穏やかな時を過ごせました。

 

 

 

 

 

館内もとてもきれいで和の雰囲気はとても落ち着きます。フロントや廊下には片岡鶴太郎さんの絵が飾られていました。

 

 

 

広い和室

 

 

清潔な館内には、男女別の大浴場と露天風呂、足湯、家族風呂などがあります。大浴場は時間帯によって入れ替わるようになっています。草津温泉は7つの温泉原があり、草津ホテルの湯は、西の河原源泉が利用されています。この源泉を利用するのは6軒のみといいます。温泉の質は酸性泉でph2.10で、色は透明で、お湯は柔らかく、とても体が温まります。

 

 

1階には暖炉付きのカフェとその奥には足湯があります。コーヒーも常にサービスされており、ゆっくりとここでくつろぐこともできます。窓の外には干し柿がつるされていいて風流です。この干し柿お土産に頂きました。中がトロリとした段階のものでとてもおいしいものでした。

 

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到着してから、茶道を8年以上なさっている黒岩様からお茶をたてていただきました。久し振りのお点前と淡く苦みのあるお抹茶の味に感激しました。

 

 

 

 

草津ホテルで経営されている草津片岡鶴太郎美術館が隣にあります。美術館は18年前にオープンし、片岡鶴太郎さんの絵画などを集め、現在では500点を所蔵されています。美術館では、常時130点ほどが展示されています。鶴太郎氏が日々の暮らしで感じたものやロケ先で出会った魚、花、虫などを題材にし描かれた作品の数々です。温泉の合間に心なごやむ作品を鑑賞してはいかがでしょうか。売店やカフェもあります。

 

 

 

 

絵画の鑑賞に際しては、案内用のアナウンスが録音されたイヤホンガイド(300円)がありますので、展示品の番号を入力してその作品の解説を鶴太郎さんの声で聴きながら見るのもおすすめです。全作品の解説はないことと、いくつかはほかの方の声で解説が入っていることはご了承ください。

 

草津片岡鶴太郎美術館サイト

http://www.kusatsuhotel.com/tsuru/index.html

 

さて、1月2日10時からは、5代目の黒岩氏と片岡鶴太郎氏のお点前による「新春お茶会」があります。新しい年を、草津のお茶会から始めるのもよいと思います。身も心も温まると思います。ご都合がつく方は、温泉とセットで参加されてはいかがでしょうか。

 

 

 

さて、草津温泉は自然に湧き出る温泉の湯量が日本一だそうですが、古くから湯治場として知られていました。光泉寺近くの白旗湯畑は、源頼朝が発見したという言い伝えがありますが、湯治場としての記録があるのは室町時代後期か戦国時代以後だそうです。

 

草津温泉を国際的に有名にしたのは、ドイツ人医師ベルツ(Erwin Von Balz)博士です。博士は、日本政府の招きで来日し、東京医学校(東大医学部の前身)の教壇に立ち、日本医学にも貢献しました。明治11年頃から、草津温泉を何度か訪れ、温泉を分析し、正しい入浴法の指導もしたそうです。

 

 

草津ホテルのお湯の源泉近くの西の河原公園

 

 

 

 

無理をいってベジタリアンメニューの料理を作っていただき、おいしい食事も楽しませていただきました。若女将さんはヨーガをされているそうで、驚きました。草津の地にもヨーガの教室があるそうです。

 

コンクリート作りのホテルが多い中、こういった木造の和のホテルは、とても魅力的ですね。自然と落ち着きます。草津ホテルはまた訪れたい魅力的なホテルです。

 

 

5代目石黒透氏と

(太陽がまぶしく二人とも目が細く!!)

 

草津ホテルサイト

http://www.kusatsuhotel.com/hotel/

 

若旦那石黒さんのブログ

http://blog.livedoor.jp/kusatsuhotel/

 

 

文:Vedaprakasha Todo