第46回日本血管外科学会学術総会での発表 | 仙台下肢静脈瘤クリニックのブログ

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5月9日に第46回日本血管外科学会学術総会で発表してきました。

「下肢静脈瘤血管内焼灼術における穿刺困難例に対する穿刺と血管露出法の工夫」という演題です。

血管内治療は、静脈瘤の原因となっている伏在静脈に、エコーガイド下に針を穿刺することから始まります。

 

穿刺自体ができなければ、治療ができないわけです。そのような場合、一般的に行われる対処法が、カットダウン法という皮膚を2-3cm切開して血管を露出させ、直視下に針を刺すという方法です。せっかく血管内治療というキズができない治療を行っているのに、2-3cmのキズができてしまうわけですね。

 

今回の私の発表は、穿刺が難しい場合でも、穿刺を成功させる工夫と、穿刺ができなくても2-3cmのキズを作らないで、2mm程度のキズから伏在静脈を露出させる方法についてです。

 

まず行わなければならないのは、穿刺の技術を極めるということです。数をこなせば穿刺はうまくなります。今回の発表では、3回以内に穿刺ができれば成功としました。連続1000肢について検討し、穿刺成功率は98.5%でした。これがどういうレベルかというと、血管が収縮して完全に潰れて、内腔が完全にない状態でも穿刺できるレベルです。ほとんどの血管で1発で入ります。ところが、それでも入らないケースが存在します。どういうケースかというと、血管壁が不明瞭なケースです。内腔が潰れていても、血管壁が明瞭に見えれば、どんな血管でも穿刺できますが、さすがに穿刺部位の血管が不明瞭であれば、刺すことはできません。ちなみに、私は、予定穿刺部位から穿刺するというこだわりをもって手術しますので、穿刺部位を移動させることは基本的に行いません。穿刺部位を移動させると、焼灼長が短くなり治療が不十分になるからです。

 

そこで、当院では伏在静脈の周囲にTLA麻酔を浸潤させ、血管壁を明瞭化させる工夫をしています。下のエコー画像の赤い点が血管壁です。TLA麻酔を行うと、このくらい血管壁が明瞭になるので、穿刺することが可能になります。

 

今では穿刺出来ないケースのほとんどでこの方法を採用して穿刺しています。これに気づく前は、エコー下にVarady hookという器具を用いて、伏在静脈を牽引して体外に露出する方法を行っていました。下の写真です。この方法であれば、2mmのキズで血管を露出できますので、通常の血管内治療とほとんど同じキズの大きさで治療が可能になります。

 

 

当院では、穿刺困難なケースでも、上記2つの方法を採用することで、従来のカットダウン法を用いることなく、全例で手術を完遂しています。

 

 

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