タトゥー裁判
ご存知の方も多いかと思いますが、9月27日大阪地方裁判所にて「有罪」判決が下りました。
僕も傍聴・報告会への参加を希望し、当日は大阪へ行って参りました。
(傍聴券の抽選にハズれ、傍聴はできませんでした。。。)
予てより、募金・寄付や署名等、我がvan tattoo studioのお客様・関係者各位にも、この裁判の協力団体「Save Tattoo」へご協力頂いていました。
van tattoo studio及び、私van個人を通じ、「無罪を勝ち取る裁判」へご協力頂いていました皆様には、まずお詫び申し上げます。ご期待に沿えず申し訳ありませんでした。
ただし、被告・弁護団は即日控訴し、上級審での無罪判決を目指しています。
事実上、判決延期に近い現状です。もう少し長い目で最終結果をお待ちいただけると幸いです。
もう一つ。各所で「有罪」「有罪」と言われています。
間違えないで頂きたいのは、ここ数年で数人の施術者・彫師に有罪の判決は下りました。が、愛好者・お客様が罪に問われたという事はありませんし、今後も無いと思います。
「タトゥー・刺青施術」=「医療行為」?
様々な見解があってよろしいかと思います。ただ今回の裁判長の判決は、あまりに投げやりというか、ぶっきらぼうというか。
司法の場で、今後日本国民の生活や文化を左右し得る方の判断とその説明としては、あまりにも思慮も配慮も足りないように感じました。
今回は大阪地方裁判所の判決でした。今後は上級審で争う事になりました。もし、最高裁まで争った上で最終的な判決が出るとするなら、これから数年は時間がかかるそうです。
日本のタトゥー・刺青文化が、日本独自の発展の仕方で熟して行けたらいいなぁと思います。
自殺志願。
先日ちょっとしたTVの収録にでかけて来まして。。
番組の企画としては色んな角度の感動のVTR見て出演者(ほぼ俺とウチのお客様方々)が泣くか!?
みたいな。
いくつかVTR見たんだけど、最後に見たVTR見てからちょっとモヤモヤモヤモヤしてしまっていて。
このブログをはけ口にしてやろうかと。。。
VTRの内容は、イジメにあっていた中学生だか高校生だかが、自殺した。
親友であったハズなのにイジメを傍観していた同級生に宛てた、死ぬ直前に書いた手紙。
イメージ写真みたいなのがスライドショーされながら、手紙を声優さんがムーディーに朗読する。ハイ感動。みたいな。
ま、内容はあんましどうでも良くって。その話が実話かどうかもマユツバだしね。
VTR明けて、司会者の方が出演者に「どうでしたか?」みたいな。
数人がコメントしたんだっけか。「怒り」を感じるって。ま、そこは俺も同じ。
「死ぬ勇気があれば何でもできるでしょ!?」みたいな内容のコメント。
ん~~~~~~~~~~~~~~~~。
俺もさぁ、自殺した事ないから、ちゃんと同じ境遇になった事無くって、ホント想像でしか無いから超申し訳無いんだけど。。
全然違うと思う。
たぶんさ、十数年しか生きてない奴にとってさ、学校とかって環境のほぼ全てでさ、大人にとって小さなコミュニティに感じても奴らにとっては、それが殆ど全てで。
いや、大人にとったとしても会社とか家族とか、それぞれの世界ってあんじゃん。
他人から見たら大したこと無くてもさ、そいつらそれぞれには、殆ど全てじゃんさ。
そこで毎日毎日イジメにあって、親友?とやらも決して自分サイドには立っていなくって。味方ゼロ。
そんな状況って、すんげぇ絶望的で、脱力感ハンパ無いと思う。
勇気?どころか何もする気力が無くなるって。何もする気力が無くなった最後の最後がさ自殺って事なんだと思う。明日を迎える希望なんて全く無ぇし、明日を迎える気力も尽きた状態なんだよ。
だから明日を迎えない為に、死んだ。
そそ、俺が怒ってんのはソコじゃなくて。
自殺なんてネタをさ、「泣くか!?」みたいな企画で扱う事自体に怒る。
やっぱし、どんな状況でも自殺なんて選択肢はダメでしょ。
自殺って誰でもできちゃう、この世で人が実行できる一番悪い事なんだと思うし。
それをさ、生きている大人がさ、感動のVTRみたいに作って。
ある意味その子の自殺から感動を生む的な?そこに俺はムカつく。
それってさ、ある種自殺を助長すんじゃん。
自殺志願の中学生がそのVTR見てさ、「俺も自殺したら、ちっとは報われるかも」とか、「周りのヤツに復讐できるかも」って思うかも知んないじゃんさ。
そんなもん、見せちゃダメだと思うよ。
色々様々諸々自殺する訳ってあると想像するけど、でもでもでもその選択しちゃ、実行しちゃダメなんだって。
それを生きてる大人が考えて伝えなきゃ。
自殺志願者がいるなら、お前らの境遇に共感するかも知れないし、少しはそこから逃げる事、闘う事に手助けをしてやれるかも知れない。
でも、ホントに自殺したら、絶対に許さない!報われる事なんて絶っ対に無い!
「両親や悲しむ人の気持ちを考えろ!」とかさ言うじゃん。でも考えたでしょ。
それにお前の気持ちを考えて、誰一人もお前の立場になってないもんね。そんなん理不尽だよね。
だからこそ明日から逃げたいし、とにかく生きていたく無いんでしょ。
でも絶対に許されないし、報われない。
俺はそう思うし、そう伝えたい。
超スーパー万が一、自殺したいヤツがこれ読んだらさ、覚えといてもらいたいんだけど。。。
俺なんかさ、すんげぇクズだし、ハンパねぇカスだ。多分君らの想像を遥かに超えるくらいにヤベぇ。
そんな俺でもなんとか生きて来れたし、自殺の予定も無い。
君らが死んじゃうと俺が死ぬ理由が増えるから止めてくれ。頼む。
もしこんな俺と話がしたかったら、言ってみて。
おこがましいが、君らが会って来た人達との考えとはちっと違うかも知れないから。
俺と会ってから死んでも遅くない。
info@vantattoo.com
こんなトコでしな言えないけどね。。。。。
インクジウム
事の発端?は昨年、大阪のタトゥースタジオを運営するアーティストのTAIKIさんが医師法違反として起訴された事。
「医師の免許無しに医業しちゃダメ」って法律がある。そらま、当然。
それを根拠に起訴された。
しかし、タトゥーは医業かい?タトゥー彫るのに医師免許要るかい?
って事で勇気あるTAIKIさんは裁判して、「タトゥーは医業じゃない!」「タトゥーアーティストは違法じゃない!」と声を上げて闘っている。
TAIKIさんを密接にサポートし、日本のタトゥーシーンをより良い方向へと進めようとする団体。
「Save Tattooing Japan」
「Save Tattooing Japan」の皆さん、
TAIKI氏の弁護団、
60名近いプロの彫師さん達、
各メディア関係者の皆さん、
国会議員の初鹿明博氏!
が集まって今後のタトゥーシーンを真剣に考えましょう。より良い方向付けしましょう。
っていうのが今回の「インクジウム」。


タトゥー好き嫌いってのは当然あると思うけど、その文化をむやみに違法だ!ってのはチョット違うよね。
ただある部分が未熟な文化(業界)でもあると思うから、法整備してキチンとした形で愛好者が楽しめるようにしたいよね。
もし少しでも賛同するのなら今できる事。
●「Save Tattooing Japan」の活動を友達でもSNSでも広めてください。
●署名運動に参加してください。「直筆請願署名のお願い」
●ほんの少しでも活動資金を募金してください。
当van tattoo studio にも署名の用紙、募金箱を用意してあります。
協力してくれたら超ウレシイです。

