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「ブタがいた教室」 人と動物との関係

先日テレビで「ブタがいた教室」という映画を見ました。
ブタを飼って大きくなったらみんなで食べよう!
「いのちの授業」「食育」が叫ばれる前、総合教育もまだなかった1990年。
大阪の小学校の新任教師が始めた実践教育が日本中に波紋を投げかけた。
原案は「豚のPちゃんと32人の小学生ー命の授業900日」という、実話です。
新任の先生がある日クラスに子豚を連れてきて、
「豚を飼って、飼育をした後、食べる」ことを子供たちに提案。
2年半クラスのペットとしてみんなでお世話してきたPちゃん。
映画に出演した26人の子供たちは
実際に毎日登校し、Pちゃんの飼育をしたのだそうです。
卒業を前に、Pちゃんを食べるのか?どうするのか?
子供たちの台本は真っ白。
いままでかわいがってきたPちゃんを食べることはできない。
最初に食べると決めて飼い始めたんだから食べる。
人間は肉を食べて生きている、食べることでいのちを受け継ぐことができる。
Pちゃんはほかの豚とは違う、食べられない。
他人任せにしないで自分たちでPちゃんの最後を決めるべき。
などなど、子供たちが真剣にいのちと向き合い考え抜いたことが
よくわかるいい作品でした。
子供たちの言葉や行動が真実そのもので、心が打たれました。
そして、人間と動物の関係について考えさせられました。

本来動物は人間とは関係なく動物本来の生活や寿命があるものです。

とはいっても、鶏、豚、牛など日常的に食用にしている動物や
医療などの発展のための実験動物は
私たちの生活になくてはならないものになっています。

かわいそうだから食べない、実験に使わない
とはなかなか言いにくいですね。

人間は動物の生活を管理し、いのちをもらっています。
その現実は認めざるを得ません。

だとしても、動物をむやみに苦しめないように配慮すること
くらいはできそうですよね。

自閉症でありながら動物科学者のテンプル・グラディンは
動物に深い愛着を持っていて、
彼女が考案した考案した食肉処理施設は、
動物の不安や苦痛を与えないように設計されていて、
世界中で使われているのだそうです。
彼女は家畜が人道的に扱われているかチェックするために
世界中を飛び回っているのだそうです。

私たちは、日々スーパーやお肉屋さんででパックにされたお肉を
買って、料理して食べているのですが、
そのお肉を頂くときも、もともとはいのちがある動物だったこと
を忘れずに、感謝して大事にありがたく頂かなければ
いけないですね。