GW利用して初めての東京地裁は若い女性被告人!それにしても人多すぎ『覚せい剤取締法違反』 | 中年サラリーマンはミタ「裁判傍聴日記」

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刑事裁判を傍聴した、裁判所内での裁判官、検察官、弁護人、被告人、証言人のやり取り。
事件の内容などを、ザックリと書いています。
法律とは無縁の私が書いています。
変な事を書いている場合がありますので、ご了承願います。




東京地方裁判所

平成28年5月2日(月)

716号法廷

覚せい剤取締法違反

被告人(女性25才)

裁判長(平手 健太郎裁判長)

検察官(男性30代 大野智似←他に似ている芸能人いますが、名前が出ず)

弁護人(女性30代←弁護士には見えない、お金持ちのお嬢様風)


刑事裁判傍聴ノンフィクションライターのacceleです。
初めての方は、はじめまして、そうでもない方は、こんにちは。

超久しぶりに、傍聴へ行きました。
GW中の平日に公判がある事は、傍聴頻繁に行っていた頃の実績で分かっていましたから、連休を使って行って来ました。
傍聴のためにわざわざ東京へ行くとは、何とも贅沢な大人に(おじさん)になったものです?

今回は、朝一から東京地裁入りを計画していましたから、初めて夜行高速バスを利用しました。
比較的にどこでも寝る事が出来る私ですが、夜行バス初めてだった事もあり熟睡は出来ませんでした。

寝不足のまま、霞が関駅へ到着しA1出口から地上へ出たら目の前には東京地裁です。
予想はしていましたが、でかい建物です。
正面には、警視庁本部ビル←これも大きな建物です。

入口は、裁判所職員用と一般用が並んであり、東京地裁お約束、荷物のX線検査の洗礼を受けて
いざ、中へ入ります。
カウンターには開廷表があり、刑事裁判の予定をメモして10時開始のこの法廷へ行きました。
まだ始まるまで時間があり、法廷前の待合室で時間をつぶしていたのですが、40分前には列が出来始めてヤバイと思いすかさず私も列に並ぶ事にしました。

私の前に並んでいる人は、若い3人組の男でしかも中国語で会話をしているのです。(観光の1つに傍聴をチョイスしたのでしょうか?)
そして後ろには3人組の女子高生ですよ、豊橋支部では考えられませんこの光景は、すぐ後ろにいるものですから会話も聞こえるのですが、「横浜地裁ではどうだったとか」かなりの傍聴歴があるようです。(法曹界を目指しているのでしょうか?)
716号法廷は、入口見ても狭い法廷ですが開廷前には60人以上の列が出来ていました。
開始直前に係員が来て、「傍聴席は19席です」と説明ありました。
私は15番目でしたから、アブナイところでした。

前置きが長くなりましたが、公判スタートです。

被告人は、保釈されており傍聴席から法廷内に入ります。
服装は、ジーパンに黒っぽいパーカー、茶髪にマスク姿です。
人定質問で生年月日を確認されて、平成2年生まれ25才と分かりました。

検察官から起訴状朗読です。

検察官が証拠によって証明しようとしている公訴事実は以下の通りです。
被告人は、法定の除外理由がないのに、平成28年2月10日午後2時頃、千葉県柏市高田ローソン〇〇店内トイレにおいて、覚せい剤フェニルメチルアミノプロパンを含む水溶液を、自身の体内へ注射した。
罪名覚せい剤取締法違反、刑法第41条の3第1項19条。

罪状認否では「間違いありません」

被告人のパーカーが腰のあたりで捲れて、腰が見えるのですが立派なイレズミが入っています。(見せてるの?)

検察官から冒頭陳述です。

被告人の身上経歴は、中学校卒業後は水商売、工場派遣等で稼働していた。
柏市内で小学生の息子と同居していた。
平成28年2月10日午後4時ごろ、千葉県柏市高田付近で軽自動車を運転中の被告人を警ら中の警察官と目が合いましたが、とっさに目をそらせるのを目撃します。
とっさに目をそらす被告人を不審に思い、自動車を停止させて職務質問を始めました。

動揺する被告人へバックの中を確認させてと聞いても、「バックの中には恥ずかし物が入っているから見せられない」と拒否します。
助手席下から注射器を発見し、「シャブやっているのか」と問い詰められると「そんなもん知らねーよ」と逆切れです。
時間が経過すると逃げられないと諦めて、任意で尿検査に応じ柏警察署内のトイレで採尿され尿検査の結果、尿からフェニルメチルアミノプロパンが検出されて逮捕された。


それにしても、この被告人シャブ打って自動車を運転して、しかも自分の息子も同乗させていたとは、呆れます。
7歳の息子さんと一緒にいる時に、逮捕されるとはお子さんが気の毒です。
職質中はかなり悪態を見せる事になって、子供の脳裏に焼き付いているかもしれません。

検察官からの甲号証、乙号証は省略します。

弁護人からの証拠請求は、書証3点、被告人の母親証人尋問です。
被告人から子供と母親に宛てた、反省文と今後は今の仕事を一生懸命に働いて2度と覚せい剤には手を出さない反省文。


証人尋問(被告人の母親)←お母さんも茶髪です

弁護人:あなたは被告人の母親で間違いないですね?
証人 :はい
弁護人:現在は、柏市内で被告人とその子供さんの3人で住まわれていますか?
証人 :はい、2月までは別に住んでいましたが保釈されてからは一緒に住んでいます。
弁護人:逮捕されるまでは、別に住んでいた訳ですが、被告人と会う事はありましたか?
証人 :はい

弁護人:どれくらいの頻度で会っていましたか?
証人 :週に4回は会っていました。
弁護人:それは被告人が会いに来ていたのですか?
証人 :はい
弁護人:どのような会話をしていましたか?
証人 :たわいもない事です。子供が熱出したとかそんな話です。


弁護人:今回逮捕された事を聞いて、どう思われましたか?
証人 :がっかり失望しました。
弁護人:被告人は、覚せい剤で逮捕されました。被告人に変わった様子はありませんでしたか?ろれつが回らないとか、行動がおかしいとか?
証人 :いいえ、特にそんな変わった事はありませんでした。

弁護人:勾留中は面会へは行かれましたか?
証人 :いいえ、行っていません。
弁護人:差し入れには行きましたが、会ってはいません。
弁護人:会わなかった理由はありますか?
証人 :甘やかせてはいけないと思って、会いませんでした。

弁護人:今後社会に出て、また覚せい剤に手を出しているのを知ったらどうします?
証人 :警察に通報します。
弁護人:保釈後は今のお弁当屋さんで働いていますが、それ以前はどの様な生活でしたか?
証人 :規則正しい生活出来てなかったと思います。
弁護人:今は規則正し生活しているようですか?
証人 :今の仕事を始めてからは、前向きに動いている様に思います。

弁護人:社会に出てからもお母様がしっかり監督して頂けると約束できますか?
証人 :はい。


検察官→証人尋問

検察官:あなたと被告人の親子関係は良い方ですか?
証人 :そうですね~普通だと思います。
検察官:今は一緒に暮らしているようですが、今後も同じところで一緒に生活するつもりですか?
証人 :以前娘が住んでいたところは、私の3男が住んでいますが、いずれはそこで住まわせます。
検察官:被告人は少年の頃、恐喝事件で少年院に入った事がありますね?
証人 :はい

検察官:その後の生活状況はどうでしたか?
証人 :最近では真面目にやっていたと思っています。
検察官:今後も被告人の生活状況を監督できますか?
証人 :私の長男も近くに住んでいますから、家族と一緒にみます。


被告人、十代の頃はかなりやんちゃ姫だったようです。
お子さんが生まれた年齢を計算すると、18才の時の子供ですから早いですよね。
18才の時って自分が遊びたい年齢ですから、子供を産むにはやはり早すぎると思います。

早く生んでも、しっかり育児している方もいらっしゃるとは思いますが。。。


被告人質問、先ずは弁護人からです。

弁護人:覚せい剤の事を聞きますが、どこで手に入るかは知っていたのですか?
被告人:2年くらい前も、覚せい剤やっていてその時に松戸の売人から買っていましたから知っていました。
弁護人:今回覚せい剤買に行ったのは、あなたが使う為でしたか?
被告人:いいえ、後輩に頼まれて知り合いのDJが覚せい剤欲しいからと言って頼まれました。
弁護人:買った覚せい剤は、後輩に渡したのですか?
被告人:はい。

弁護人:あなたも自分で使う分も買ったのですか?
被告人:いいえ。
弁護人:それではなぜ、覚せい剤を持っていたのですか?
被告人:DJに頼まれて買った覚せい剤のおまけで、松戸の売人からもらいました。
弁護人:その覚せい剤の量はどれくらいですか?
被告人:5回分くらいですかね?

弁護人:今回もらった覚せい剤を使った以前に最後に使ったのはいつですか?
被告人:2年前です。
弁護人:覚せい剤を使った理由はなんです?
被告人:ムシャクシャしていて使いました。
弁護人:あなたは覚せい剤使って、車に子供も一緒に乗っていましたよね?どう思いますか?
被告人:子供にも危ない思いをさせて、反省しています。

弁護人:逮捕前と今では、生活に変化はありますか?
被告人:仕出し屋の仕事を始めて、今は仕事が楽しいです。
弁護人:保釈されて、子供と生活するようになって思う事はありますか?
被告人:朝、子供を送り出して帰ってきたら一緒にご飯食べて、寝る生活が幸せなんだと思うようになりました。
弁護人:勾留中に考えた事はありますか?
被告人:色々な人に迷惑かけて反省しました。


今までの被告人の生活状況は置いておいても、被告人の言葉「朝、子供を送り出して帰ったら一緒にご飯食べて寝る生活が幸せなんだと思う」←この言葉は被告人には「これからもその思いを忘れないでね」と呟いていました。



検察官→被告人質問

検察官:今まで何回、松戸の売人から覚せい剤買ったのですか?
被告人:2月に初めて買って、3回行きました。
検察官:その度に、おまけで覚せい剤もらっていたのですか?
被告人:はい。
検察官:1回で5回分の覚せい剤をもらっていた訳ですね?
被告人:いえ、必ず5回分という訳ではなくて、そうですね・・・そのくらいですかね・・・

検察官:もらった覚せい剤で何回使ったのですか?
被告人:十数回ですかね・・・
検察官:覚せい剤はどのようにして使ったのですか?
被告人:はじめは、あぶりで使っていましたが後からは注射で使っていました。
検察官:あぶりと注射はどう違うのですか?
被告人:あぶりより注射の方が効き目が良いと言いますか・・・

検察官:覚せい剤使うと、どういう感覚になるのですか?
被告人:そうですね~体が軽くなるといいますか・・・気分が高鳴るといいますか・・・
検察官:覚せい剤はいけない事だとは分かっていましたよね?
被告人:はい。
検察官:先ほども言っていましたが、ムシャクシャすると覚せい剤を使いたくなる訳ですよね?またムシャクシャしたら覚せい剤使うのですか?
被告人:いいえ。

検察官:覚せい剤に手を出さない方法具体的にありますか?
被告人:・・・・上手く言えないのですが、仕事に集中していれば考えないと思います。
検察官:覚せい剤は止められない人が多いのですが、あなたは大丈夫ですか?
被告人:携帯も替えて、覚せい剤に関係している人の連絡先も分かりませんし、もうやりません。
検察官:2度と覚せい剤に手を出しませんね?
被告人:はい。


覚せい剤の公判で被告人から、覚せい剤を使った感想を何度か傍聴した事あるのですが、いまいちピンとくる証言が聴けません。
なぜに人は覚せい剤に手を出すと、止められなくなるのでしょうか???
これだけ覚せい剤で身を滅ぼす人がいますから、検察官か裁判官の誰か代表になり、法定の除外理由を付与して覚せい剤を注射で接種して、シャブのヤバさを具体的に語っていただいきたいですね。


論告

事実関係は、当公判廷で取調べ済の関係各証拠ににより証明十分であります。
覚せい剤は、暴力団の不法収益になる。
一般予防の見地からも厳罰が必要である。
相当法条を適用の上、被告人を懲役1年6月求刑します。

判決公判は、5月16日(月)午後1時15分~
たぶん?716号法廷。


傍聴席で使っている筆記具は、色々試しましたが最近は(最近あまり行けていませんが)ジェットストリームがお気に入りです。
0.5mmのボールペンから0.7mmの2in1を買いました。




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0.7mmは、なぜか無意識に指に力が入ります。

以上です。