お金と幸せに関するある本に、
「理想の年収を聞かれると、大抵の人は、今より20%くらい多い額を答える」
と書かれていました。
年収500万円の人は、600万欲しいと言い、1000万の人は、1200万円稼ぎたいそうです。
人間って、現状に満足できない生き物なんですね。
年収100万でも楽しめる人は楽しめるし、そうじゃない人は、800万円稼いでも足りない、1500万円でもまだ上がある…と、常に不足感をもって生きるのでしょう。
これって、英語力にも似たところがありませんか?
英単語を覚えても覚えても足りない!
TOEIC800じゃまだまだ!
ひとりで海外旅行ができるようになったけど、今度は英語で仕事ができるようにならなきゃ!
もちろん、モチベーションを持つのは素晴らしいことです。向上心があってこそ、人類はここまで進歩したと言えます。
でも、今の英語力が「まだまだ」だから、使わない、のであれば、もったいない。
英語が話せない原因は、単語力や文法力が足りないのではなくて、今持っている英語力を活かしていないからではないでしょうか?
言い方を変えると、すでにある英語力を総動員して、意思疎通をする練習をもう少ししてみたらどうでしょう?
たとえば会話の中で「大晦日」という英語が出てこなかったとします。よくあるのは、そこで諦めてしまうこと。でももう一踏ん張りして、知っている単語で表現できないか試してみましょう。"Day before New Year" でも、"December 31"でも、"End of the year"でも何でもいいんです。試験ではないので、ひとつの正解を探さなくても大丈夫です。通じればOK!
今ある英語力を活かせるようになるには、試しに1週間、新しいことを覚えるのをやめる、と決めてみることです。その代わりにどんどんアウトプットしてみる。話し相手がいなければ、ひとりごとでも日記でもいいです。自分を良い意味での「飢餓状態」に追いつめてみると、手持ちのものでなんとかしようとするものです。この力は、実地で英語を使う際にとても役に立ちます。お試しあれ!