?:ねぇねぇ! 聞いた?
?:ピエロの話でしょ?!
今日の朝はこのピエロの話題だらけ。
私のクラスはいつも煩いが、
今日はいつにも増して煩い。
私は朝からうんざりした。
そんな噂話などしてる暇があるなら、
今日の予習でもしたらどうかと…。
まぁ、私の他にも2人くらいは予習してるけど。
私の名前は和美。
成績は常に上位をキープ。
私はいつも予習をする。
皆が最近話題にしてるピエロなど興味無い。
だって、私には関係の無い話だからだ。
そう、思っていたのに―――。
放課後。私は教室に残り、明日の予習をしてから帰る。
家でも出来るが、家はちょっと兄弟が居るから五月蝿い。
学校なら復習も出来るし、先生も居るしね。
勉強に夢中になり過ぎて時間を忘れる。
ふと時計を見ると、午後5時。
そろそろ帰ろうと支度をして玄関に向かう。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
アレ?
玄関ってこんな遠かったけ?
おかしいな?と思っていたら、
肩を叩かれ、驚いて振り向くと、先生が居た。
和:…っびっくりさせないで下さいよ!
?:……か…た…ね
和:先生?
?:…君ハ、モウ、コノ、学校カラ逃ゲ…ラレ、ナイ♪
和:先生?
?:…ん? まだ帰らないのか?
先生が一瞬、何か別のモノに見えた気がした。
それより『逃げられない』って何なの?
和:帰りたいんですけど、玄関が遠く感じて…
?:それはね、ピエロに聞いてごらん♪
和:は?
次の瞬間、周りが闇に包まれた。
目を開けても、何も見えない。
先生も消えてしまった。
遠くに見える1つの光。
それに向かって走るけど、
全然捕まらない。
暫くして、その光が近付いてきた。
子供だった。風船を持った子供。
小学1年くらい。
何でこんなところに小学生?
?:お姉ちゃんがゲーム参加者?
和:ゲームって何の話?
?:ピエロさんのゲームだよ。今回はね、鬼ごっこだって♪
和:鬼ごっこ?
?:ピエロさんに捕まったらゲームオーバーだよ
和:私、ピエロの顔知らないんだけど…
?:今回のピエロさんはね、お姉ちゃんのお友達に変装してるんだよ♪
自慢じゃないが、私に友達は1人しか居ない。
でも、彼女はそもそも学校が違う。
ここに居るはず、無い。
そんなことより、ピエロとゲーム?
冗談じゃないわ。
私は早く帰りたいの。
和:ピエロに捕まったらどうなるの? 罰ゲームでもするワケ?
?:お姉ちゃん、ピエロさんに捕まったらどうなるか知らないの?
和:知らないわよ。興味無いもの
?:ピエロさんに捕まったらね、消えちゃうんだよ♪
は?
消えるって何?
そう言えば、皆がピエロの話してた時、
何だっけ?