立山の室堂平に暮らすライチョウたち | 蘇山蓮園

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山に登りに行くときは天気の良い日を選びたいですが、ライチョウ(雷鳥)たちは外敵の危険を避けるために悪天候の日に良く活動するので、なかなか出会うチャンスがありません。この時期(5~6月)は、ライチョウたちの繁殖期となり、オスが縄張りを主張して目立つ場所にいることが多いので、それを期待して立山の室堂平に出掛けて参りました。

初日は快晴。昼間はライチョウをみつけるには厳しい条件ですので、山から降りてきた夕方から散策いたしました。1時間半程ぶらぶらし、それでも見つからなかったので山小屋へ帰ろうとしたところで、ライチョウを撮影している人だかりを発見。ご一緒させて頂きました。
オス(右)とメス(左)のペアですね。


メスはそそくさと茂みの中に入ってしまいましたが、オスがサービスしてくれました。


この時期のオスは眼の上の肉瘤が赤く、美しいですね。


二日目は4時半に起きて朝食前に散策。これまたなかなか見つからず、雷鳥沢方面に向かっていたところ、挨拶をしたカメラマンの方から、この先に一羽いることを教えて頂きました。枯れ木の中で眠そうにしており、動きがありません。


待つこと約1時間。他のカメラマンが諦めて引き上げた頃になってやっと動き始めました。


それにしても近距離。望遠レンズが邪魔な程です。


植物の新芽などを餌にしている様子でした。


山小屋に戻り朝食後、ラストチャンスに賭けてみくりが池まで散策です。歩き始めて15分程度、岩の上に黒いシルエットを発見。良いロケーションの上、カメラマンは当方のみ。最後の最後に大当たりを引いた気分です。


雪山をバックにポーズを決めてくれます。


あまりの条件の良さに涙が出そうです。


奥の山は奥大日岳です。


足輪を見ると、昨日の夕方遊んでくれたオスと同一個体のようです。

 

後ろ姿も凛々しいですね。


カメラマンの数も増え、十分な撮れ高も確保出来ましたので、これで引き上げとしました。良い天気の上にこれだけ撮れれば大満足ですね。無理をしてでも来た甲斐があったというものです。