忠吾さん。 | 夜明けと雲とすずめ

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楽天ブログでは、日々の備忘録に携帯写真日記「夜明けと雲とすずめ」を書いてきましたが、写真投稿がうまくできなくなり、そのままに。
こちらでは、たまには書こうかな。

先日、とても好きな時代劇「鬼平犯科帳」見てて

鬼平とは、長谷川平蔵という、鬼の平蔵とあだ名される、火付け盗賊専門の奉行。
かつては放蕩していたり悪も善もたくさん見てきて酸いも甘いも噛み分けというか、人間を知り尽くし、厳しさも優しさも持ち合わせ、部下の人望も熱いし、盗賊からは恐れられている人。

この鬼平さんの、いわゆるデキナイ部下、使えない部下に対する「使い方」とゆうか接し方がすごいなと、いつも感心してしまうのです。

その部下の名は忠吾。悪い人じゃなくむしろ善い人、単純単細胞、どんくさい、周りにフォローされまくって生きてる、でもプライドは高め、自分では無能とは思ってない、だからこそなのか、他人を羨むことはしても妬まない人。
この忠吾さんを、鬼平は大切にしており、たいがい褒めるんです。(もちろん配下すべてを大切にしてるんだけど)

彼に無理なことは指示しないし、大したことしてなくて、周りの精鋭たちの何分の一くらいの成果で、でも一生懸命やったことは、ものすごく褒める。自発的に最大限やったことは特に、デキル人からみれば成果のうちに入らなくても、何か見つける。「お前のおかげで助かった」とか「よくやってくれた」とか。
褒められた忠吾さんは全面的に真に受けて、報われていい気持ち。自分は役に立つ存在なんだと、引き続き張り切るわけ。

ずーと以前勤めてたとこに、それに近い上司がいた。いまいちな人、やる気のない人、という評判の部下に対する言動が似てる。すると、まず当人が明るくなる。で、◯◯さんは使えないってウワサやったけど、意外と知識あるし、意外とやるときはやる、◯◯さんは変わった、とみる眼変わったりね。

ところが
その上司が異動で離れてしまうと、うまくいかないの。次の上司が「◯◯さんは変わったってきいて期待してたけど、別に変わってなかった、やっぱ使えないよ」って、また邪魔扱いに。わたしも、そのひとりやったかもなあ。

何人かそういう人を思い出した、鬼平犯科帳ファイナルでした。

中村吉右衛門さんも好きだけど、原作の人、ほんま、すごい人なんやなー。(今さら(^-^;)
今回の最後の最後の台詞、涙でそうになった。鬼平の後ろ楯にあたる若年寄か何か偉い人との会話でね、
明日をもしれないほど貧しい人にとって、一椀の命を繋ぐ食べものが、盗んだ金で作られたものかキレイなお金かどうか、そんなんどうでもいいことだろうって、そんな意味だった。
あ、原作読んでみよっと(^-^ゞ


お能の続きから幾つか、下書きからの編集がうまくいかず間が空くので、一気書きのものからアップしてみました。アプリ入れないとダメなんだね(^-^;(今頃かっ)