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 『バローレ通信』                  vol.125  2009/08/28
~バローレを見出し、バローレを産み出し、バローレを受け継ぐ

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バローレ(Valore)は、イタリア語です。 英語のValue(バリュー)と同じ語源です。
ただ、イタリアの方たちは、もっと広い意味でバローレという言葉を使ってい
るようです。 

バローレ通信では、私たちの身の回りにあるバローレ(まだ測定はできてい
ないが、大切すべき存在価値)について皆さんと探求していきたいと思います。
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■□ 目次 □■  

 1.今週の出来事
 2.今週のバローレ探求
 3.バローレのある暮らし
 4.バローレ交流 ~皆様からのお便り
 5.編集後記
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1.今週の出来事 :同世代の友人と年金の話

水曜日の午後、シカゴ時代の友人二人と横浜で会いました。 三人とも44、4
5、46歳と、ほぼ同じ年齢です。 90年代初頭に偶然仕事で三人ともシカゴで
の生活を過ごしていました。 一人は旅行会社の社長、もう一人は外資系の
コンサルティング会社、そして私は製造メーカーのシステム担当者でした。 20
年過ぎた今では、三人とも異なる職業に就いています。

 話の内容は、子供の話、親の話、そして年金の話。 アメリカから来ていた一
人は、「日本の年金システムは崩壊しているのに、何でみんな未だ支払ってい
るのだ?」と不思議がっていました。 確かに、私たちが受給する頃には、当初
の予定の半額ですとか、3割ですということになっているのかもしれません。 

でも、現在の年金生活者の方々を社会の一員として支えていかなくてはなりま

せん。 将来の自分たちのためではなく、現在の先輩たちのためと思わなくて

は、年金制度は成り立たない。 そんなところまで運営に対する信用は揺らい

でいます。

 やはり確かなのは、海のそばで、自分が食べるだけの野菜を作れるような
環境で、地域のためになる仕事を続けていくことなのだろうか、という話になり
ました。 皆さんの老後の計画は、どんな感じですか?
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2.今週のバローレ探求: 美味しいお酒は良い社員たちから

先週の日曜日に父の法事の帰り道、霧島神宮の近くにある温泉を訪ねまし
た。 さくらさくら温泉という泥湯で有名な温泉です。 その温泉に行く途中に
霧島町醸造所という酒蔵を偶然発見しました。 霧島町醸造所は、私の好き
な芋焼酎の一つである「明るい農村」という変わったネーミングのお酒を造っ
ているところです。

 お客様駐車場と書かれたところに車を止めると、作業場から青年が一人出
てきて、「酒蔵見学ですか?」と聞いてきました。 「そうだ」と答えると、「では、


こちらのほうへお願いします。」と案内してくれました。 案内事務所までの通
路でも、丁寧に気候の話や山の話をしてくれました。 どうやら、お酒の仕込
みをしている方のようでした。

 事務所に着くと、総務で説明を担当されている方が、お酒の作り方について
手順を追って説明してくださいました。 最後に、「何かご質問は?」ということ
だったので、「明るい農村という名前の由来は何ですか?」と聞いてみました。
案内の方の説明では、「社長の銘々なのですが、良い焼酎は、良い水とお百
姓さんの作る作物からできます。 よい作物は、明るい農村から生まれます。
 その明るい農村に感謝して名前をつけたということです。」とのことでした。

 「では、もう一つの農家の嫁という焼酎の名前の由来は何ですか?」と聞い
て見ました。 すると、「よい作物は、よい農家に支えられています。 良い農
家は良い農家の嫁に支えられています。 良い農家の嫁に感謝してつけまし
た。」という答えでした。 商品の名前にも、自然や、人々に対する感謝の念
が込めらているとのことでした。

 説明を受け、気に入った酒蔵限定のお酒を2本買い求め、お礼を言って先
ほどの駐車場へ戻りました。 駐車場へ行く途中で、従業員の方々とすれ違
ったのですが、皆さん、会釈をしながら「ありがとうございました。」と挨拶をし
てくれました。 その後、私が車に乗り込み、駐車場を出ようとすると、酒蔵で
作業をされていた従業員の方が、さっと道に出て、車が出やすいように誘導
してくれました。

 この酒蔵に限らず、樹脂工場、金属加工工場などモノづくりの現場を見て
歩くと、従業員の方たちの挨拶や対応に触れただけで、出来てくる製品の
品質の高さが想像できるものです。

 今回の酒蔵の見学を通して、良い商品というのは、良い働き手から生まれ
てくるのだなと改めて感じました。  従業員教育というレベルではなく、人と
接する基本ができていないと、お酒という自然と接して良いものはさらに難し
いのかもしれません。 人づくりのバローレを感じる酒蔵見学でした。
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3.バローレのある暮らし

鹿児島の法事には、久しぶりに家族全員が集まりました。 四人兄弟なので
大人9名、子供3名の計12名という団体になりました。

 それぞれ歳をとると、居住地が離れたり、仕事の休みが合わなかったりで
全員集まることがありません。 全員で集まるきっかけとなった、法事という
イベントや、お墓という拠点にはバローレがあるなと感じました。
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4.バローレ交流 ~皆様からのお便り

先週はお便りを2通いただきました。 ありがとうございます。 
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5.編集後記

私は、こんなコト・モノにバローレを感じる」を大募集です。 皆様のご意見、
ご要望が私のエネルギーですので、お気軽にお送りください。
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