モーニングの話 | 紙の谷のブログ

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日経BPのサイトにモーニング編集長インタビューがあったので抜粋
&適宜語句を補いつつ紹介

「モーニング」が、5月16日からネット配信のデジタル版「Dモーニング」を刊行
紙の雑誌とほとんど同じ内容で、月額500円
(連載中の「バガボンド」「ビリーバット」は未収録)。

「モーニング」の読者層

島田:平均年齢が43~44歳ぐらいかな。男性6~7割、女性3~4割。

紙のほうの部数は

島田:32万部とか。

ピークはたぶん20年ぐらい前で(『沈黙の艦隊』や『ああ播磨灘』連載のころ)
140万部ぐらい刷っていたんじゃないですか。
実売率も80%以上出していました。
それからずっと落ち続けて。ただ、この3年ぐらいは「ほぼ横ばい」に近づいてはいます。

無料アプリをダウンロードして、一度でも作品を試し読みした人から
有料課金への移行率が高いんです。
10%を越えると優良アプリと言われるんですが「Dモーニング」は12%近いです。

島田:紙の雑誌は1号出すごとに赤字です。

週刊漫画雑誌は毎号、数千万の赤字です

1号あたり数千万になることもありますよ。
それぐらいの赤字が出ている雑誌は多いはずだと思いますよ。少年誌はまたべつでしょうが。

島田:これは私が個人的にずっと思ってることだけど、
漫画が売れるものと売れないものとに二極化し過ぎた印象です。
要するに、100万部クラスの大ヒットがいくつもあって、
そういうものが収益を引っ張るんだけれども、
それ以外のものの基本部数が減り過ぎた。
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以下は感想

単行本で利益を上げるのが漫画雑誌のビジネススタイル。
とはいえ140万部→32万部というのは凄い減少率。

読者の年齢層が思っていたよりずっと高いのには驚いた。
30歳台かと思っていた。

要は若い人が雑誌を買わなくなったということか。

女性の読者が多いのもちょっと不思議。
こちらは1割くらいと思っていた

漫画雑誌が何で売れないか?
可処分所得の減少や自由時間の減少などが指摘されているが
これに加えて、自分的には作品密度の薄まりをあげておきたい

無意味な連載引き伸ばしで、話が薄まっている。
それなら単行本で一気にざーっと読んだ方が
ストレスが少ないだろう

というわけで、私漫画週刊誌って買ってないです