気兼ねなく接することのできるトモダチがいるのは、とってもいいこと。
嬉しい時、悲しい時、楽しい時、不機嫌な時。
一緒に共感し、時には反発し、直接間接問わずアドバイスしてくれる友達がいるのは、なんて素晴らしい事だろう。
今はあたしが頼ってばかりだけれど―――いつか、恩返しがしたいな。
川でモーティに逢った。いつも通りの落ち着いた彼女。
彼女の元気な姿を確認したくて大きな声で声を掛けたら、突然足場が崩れた。
雨のお蔭で地面が水を吸って、脆くなってたらしい。川に転落したら、カナヅチのあたしは間違いなくアウトだ。
咄嗟にあたしを助けようと走ってくる、モーティの姿が頼もしかった。
けれど。
腕を掴んでもらったまではよかったけれど、女二人分の重さを受け止められる足場はあの時のエールデ河周辺にはどこにもなかった。
結果またもや足場が崩れて、二人仲良くドボン。
鼻や口に容赦なく入ってくる水に、あたしは死を覚悟した。
危うく二人とも溺死しかけたけれど、あたしが鞭を木に括りつけて、モーティが川べりに剣を突きたてて―――なんとか、九死に一生を得る事が出来た。
思えば、これがあたしたちの初めての共同作業かも?
助かった二人の姿は見るに耐えないほどドロドロのグチャグチャで、もう笑うしかなかった。
あたしたちが着ていた服は酷い事になっちゃったので、着替えにあたしの家へ。
換えのシャツに着替え、温かなジャスミンティーを飲みながらモーティと色んな話をする。
モーティはいつも、猪みたいに突っ込んでいくあたしを嗜める。
あたしもモーティの言う事は素直に聞こうと思う。
年も背格好も殆ど同じなのに、あたしと正反対の性格のモーティ。
―――でも、だからこそ、あたしは彼女の事を大切な友達だと思うんだろう。
遭遇者:モートヘルシュ