冒険者ギルドに行って、ハンター登録してきた。
あとは地道に仕事を続けていけば名前も売れて、お金も稼げて、トレーニングは出来るしゴハンもうまい!というワケでいいことづくめな筈なんだけど……
最初に見せられた仕事は、ドブさらいとか迷子捜しとか、ロクでもないものばかりだった。
……絶対ナメられてる。
係の人の襟首ふん捕まえる勢いで詰め寄ってたら、横から声を掛けられた。
紅い瞳と白い顔色の、一見してまるで―――そう、ヴァンパイアのような人。
背丈も年齢も、多分あたしと同じくらいだけど凄い美人で、なんとなく凹んだ。
名前はモートヘルシュ。あたしと同じハンターらしく、姿もナルホドそれっぽい。
ダンピールだと名乗られて、一瞬ビックリしたけど……冗談らしくて安心した。
もし本当にヴァンパイアの血を引いているのなら、仲良くは―――できないから。
まだこの街に来たばっかりって言うのも、あたしとよく似てる。折角似た境遇の二人が会ったんだから、手を組まない法はない……という訳で、色んな事を協力する事にした。
お互いが出会った魔物の情報や、仕事のこと。交換して共通の情報にすれば、それだけこれからの仕事が楽になると思うし。
なにより、仲間がいるというのは心強い。
まだ宿を取ってないと言うから、借りたばかりのあたしの部屋に一晩泊めてあげた。
また遊びに来て欲しいな。
遭遇者:モートヘルシュ