エッチングで部品を作ります。

ドラゴン、1/35パンサーⅡです。初期に発売された古いやつです。製作途中でそのまま放置されていたので変色しています。

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このパンサーⅡは初期の製品ということもあり、付属のエッチングが使い物にならないくらい出来が悪いです。ということでエッチングの紹介もかねて丸いメッシュの部品を作ってみます。

用意するものは塩化第二鉄液、液体グランド、裏止めニス、真鍮板、真鍮網です。

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銅版画の番組でこの3つ紹介されてたので3つ購入しました。後で紹介しますが液体グランドと裏止めニスは他のものでも代用できます。

部品の作り方は真鍮板をエッチングで輪の形に腐食切断して真鍮網に接着して作ります。

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必要な大きさの真鍮板を切り取り裏に裏止めニスを塗ります。真鍮板は0.1mmです。

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乾いたら腐食させる側の表に液体グランドを薄く塗ります。厚塗りすると乾かずべたつくので薄塗りになります。

乾いたら表側をニードルなどでけがきます。

自分が使用してるけがき針は下のやつです。シャーペンに縫い針を加工したものを取り付けてます。持ちやすくて重宝してます。今回エッチングで使用するので少し先端を丸めて使用しました。

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丸などのけがきに使うテンプレートは下のやつです。

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今回使用したのは一番右のハセガワ製のテンプレートです。0.5mm刻みで丸があるので微妙な大きさの丸に対応可能です。

真ん中は昔使ってたやつです。左は四角いパーターン用に購入しました。

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上の写真のようにニードルけがきます。けがいて真鍮がむき出しになった部分が腐食液と反応して切断されるという仕組みです。

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二重丸をけがくわけですが、穴がずれないようにけがかなければいけません。

丸の外側にある90度の線を目安に紙とシャーペンで練習したのですがうまくいかず、結局
最初に小さい円を書いてそれを見ながら外の円を書くというやり方がうまくいきました。

うまく出来れば下の写真のようになります。

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左はハセガワのテンプレートで外16.5mm内15.5mmの円でけがいたので0.5mm幅の輪になります。
右は外16.5mm内15.0mmでけがいたので0.75mm幅の輪になります。

ネットでパンサーG後期生産型系のメッシュ調べていて気がつきました。右と左では上から見た形状が違うようですね。同じだと思ってました。
ヒーターユニットのない方は針金の輪のようなものに金属網を上から覆うようになってましたが、ヒーターユニット側はさらにその上に扇型の部品を取り付けるためのものがありました。
「aber panther g」などで画像検索して詳しい構造が分かりました。

ということでヒーターユニット側は太めの輪を取り付けることにします。

ちなみにこの部品は後に腐食に失敗してしまいました。

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こんな感じに爪楊枝で様子を見たりひっくり返したりしてたので真ん中辺りにキズが付きボロボロになってしまいました。

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前はこんなはずではなかったのにと思いながら気を取り直し、プラスチック製のピンセットを買ってきて、部品をキズ付けず引き上げるよう端を折り曲げ再挑戦することにしました。

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矢印部分をピンセットでつまんで引き上げ様子を見たりします。

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再挑戦に用意したものは上のもの。
左上から0.1mm厚真鍮板16.5mm~15.5mm、16.5mm~15.0mm
一番右0.1mmアルミ板16.5mm~15.0mm
左下0.2mmアルミ板16.5mm~15.0mm
中央下0.2mm真鍮板16.5mm~15.0mm

アルミの腐食はうまくいきません。どのようにうまくいかないのか紹介するためにやってみます。0.2mm真鍮板はやったことないので今回試しにやってみます。

塩化第二鉄液は使用する場合温めます。ネットの情報では最適液温は 40~45℃で25℃を基準に、10℃上がると50%速くなるそうです。

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洗面器にお湯を入れ塩化第二鉄液を入れたガラス製容器を浮かべます。その後用意した金属板を中に入れ腐食切断します。

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金属板を中に入れた時、上の写真のように腐食させる面を下にして入れました。上向きにしたままにすると塩化第二鉄液と反応してできたカスみたいなものが凹部分にたまって反応の妨げになるようだったためです。

端をつかむ部分として折り曲げたので板がガラス容器との間にちょうどいい感じに間隔ができます。

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アルミ板を入れたところ。泡が出てきます。真鍮板はこのような反応は起きません。アルミは泡が出るので下に沈みません。

裏側まで腐食されたようでしたら重曹を水で溶かした液体に入れて中和させ、その後水洗いします。完全に切断させてしまうと引き上げが大変そうだったので、少しつながった状態で引き上げました。

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塩化第二鉄液はそれほど危険なものとは思いませんが、手に付いたりこぼれた場合などは重曹を溶かした水などで中和して下さい。

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出来上がったものが上の写真です。表面に塗ったものはラッカーシンナーで拭き取りました。
0.1mm真鍮板は約30分で裏側まで到達しました。
0,2mm真鍮板は1時間15分ぐらいで到達しました。
アルミはもっと早かったです。様子を見るのに引き上げたら形が崩れかかっていたので途中で止めました。

よくみてみるとアルミのほうはけがいた線がだんだん太くなって形がくずれてきています。
真鍮の方は最初に引いた線がほぼそのままの状態で下まで到達しています。
0.2mmは時間が掛かったせいか0.1mmよりは若干太めの切断面です。

この後デザインナイフで切り離します。

0.2mmは簡単に切り離せましたが0.1mmは多少難航、あと数分入れておけば良かったかもしれないです。

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0.2mm真鍮板は失敗すると思ってましたが予想以上にうまくいきました。

次に網を作ります。市販の真鍮網はそのまま使用すると網の太さが目立って実感にとぼしいので、塩化第二鉄液に入れて繊細な網にします。

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適当な大きさに切ってそのまま塩化第二鉄液に入れます。

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あまり長く入れておくと溶けてなくなってしまうので様子を見て引き上げます。7分ぐらい入れておきました。

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出来たものの比較です。金属線が細くなって見た目が良くなりました。

前回ブログで紹介したT34/76の網もこのやり方で作りました。

次に網と真鍮の輪を接着します。

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ヒーターユニット側の丸い輪は0.2mm厚の方がよさそうだったのでこれを使います。

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接着剤はセメダインのスーパーXを使いました。

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貼り付けたあと重しをして固定します。

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周りの余分なものをハサミで切って完成です。

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番外編1

ステンレス板の場合はどうなるのかです。

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写真のようになります。表面に塗った防蝕剤がけがいた線の脇からはがされていきます。

板の表面をヤスリで荒らしてみたり、液体グランドの代わりに市販のサビ止めスプレーやタミヤのサーフェイサー、エポキシ接着剤など色々試しましたがすべて失敗しました。

よって現在のところ有効な方法は見つかっていません。

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番外編2

最初に液体グランドと裏止めニスは他のものでも代用できると書きました。
市販のサビ止めスプレー(赤茶色の下地塗料)やタミヤのサーフェイサー、メタルプライマーなどそれらの代用ができます。試してませんがMrカラーも使えるかもしれません。

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真鍮板にスプレーのサーフェイサーを吹きかけ、けがきます。内側の線がはみだしてしまいましたがこのままやります。

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30分ぐらい浸して腐食、その後中和、水洗い、シンナーできれいに拭き取ったものが上の写真です。

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裏側まで抜けてます。デザインナイフで切り離します。

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特に問題なしです。

今回のエッチングですが紹介したやり方では0.5mm幅ぐらいの大きさの部品が強度的にも技術的にも限界のように感じました。

ネットで自作エッチングと検索するとかなり高度な方法で部品を作ってる人がいるようでうすが自分のやり方ではそこまで及びません。しかし、かなり手軽な部類だと思います。

特に真鍮網を細くするのはそのまま溶かすだけなので簡単だとおもいます。よろろしければ挑戦してみて下さい。