お店を続けていく事。 | 日々創笑・勉強とサッカーの両立を目指して

日々創笑・勉強とサッカーの両立を目指して

小学生からサッカーゴールキーパーを頑張る身長190㎝越えの大学生の息子と、飲食店を経営している私達夫婦の日々の出来事。

ついに、全ての県が緊急事態宣言という深刻な事態となってしまいました。
休業するお店が増え、駅前は閑散とし、ショッピングモールに入っている専門店もシャッターで閉まっている異様な雰囲気…。

息子が産まれた年にオープンさせた私達のお店。
危機的な状況を感じながらも、今やれる事を…休みなく営業し続けています。

休業したところで今、何の補償もない…。休業してしまったらお店がもたない…。
こんな不安な状況がいつまで続くのか…。それでも前に進むしかない…。
そう奮い立たせ、毎日店を開けます。

かつて私達のお店で働いてくれていたバイトのTさん。この方は東日本大震災の年に乳ガンでお亡くなりになりました。
体の調子が悪いなか入院する直前ギリギリまでシフトに入り、常に一生懸命働き続けるTさんに
『どうして毎日こんなに働くんですか?』とお聞きした事がありました。

《人生ってあっという間なんですよね。自分の余命を知った時、もっとやれる事をやっておけば良かったと後悔しました。だから今動ける時に精一杯働きたいんです。》

この言葉が深く刺さり、これまでの自分の行いを見直すきっかけとなりました。

私にとって、小さな子供を育てながらお店を続けていく事が、決して楽な道のりではなく何度も辞めたい、お店を続けていく事が出来ない…と、つまずく度に、苦しみ悩み泣いてしまった時、不思議とTさんの言葉を思い出しては踏みとどまり、こんなんじゃ駄目だと気持ちを改め、頑張ってきました。

今、やれる事を後悔しないように。
夫婦二人で、今回の目の前に立ち塞がるこの状況を越えてやる!って強く思い、店を開け続けていきたいと思います。