当初フィールドとしてボールを追いかけて蹴りたかった息子。
「気合いで止めろ」「身体を当てていけ」などと怒鳴られ、指導もないまま、顔に当たったり突き指したりと、サッカーが嫌いになりそうだった息子。
とても悔しくて…。
ちゃんと教えてもらおうと探して見つけたスクールで出会ったキーパーコーチ。
その方はとても指導が厳しいと言われ、その方が教えてみたいと思った子しか受け入れてもらえない、入りたくても入れない所でした。
小学校5~6年生から中学生を主に対象にしていたなか、当時3年生の息子を受け入れますと言ってくださいましたが、息子のメンタルが弱く続ける事が出来ませんでした。
それでも、その方の指導のおかげで数回の練習だったにも関わらず、基礎基本を教わり、ケガをする事もなくなり、息子自身キーパーというポジションが大好きになった瞬間でもありました。
もっと楽しくキーパーを学びたくてJ下部のスクールに入りました。
近くでJ下部のジュニアが練習しているところにキーパーコーチとして、その方はいました。
息子は、その方にもう一回教えてもらいたい、今の自分だったらやっていける自信がある…。
そんな気持ちが強くなっていき、その方がいるJ下部のセレクションに必死になって受けましたが、結局その方に教わる事は無いまま終わってしまいました。
今、J下部のキーパーコーチのなかにその方はいません。
その方がいなくなってしまう前、パパさんが少しお話をしたそうです。
ジュニアユースのクラブチームに決まった事を伝えると
『良いチームに決まって本当に良かった。キーパーを続けてくれて良かった。自分が関わる事が出来なくて申し訳ない。頑張ってください』と、言ってくれたそうです。
サッカーを嫌いになりかけてた息子がキーパーというポジションを好きになった事。
基礎基本があったからこそ息子自身、プレイに自信が持てるようになった事。
この方に会っていなかったら今の息子はない、とさえ思います。
あんなにJ下部に入りたいと強く思っていたのに、その方がいない景色を見て
『俺をとってくれたジュニアユースのクラブチームで精一杯頑張るんだ
と言ってました。
息子のなかで、その方の存在はとても大きかったんだなと改めて感じました。