「舌小帯短縮症のため、さ行とら行でつっかかることが多いです。」
とお悩みでお越しになった生徒さん。
詳しく伺うと、
「会社で仕事中に、舌がもつれる感覚があり、
一度もつれると、もつれが止まらずに、さらに悪化する感覚があります
」
とのことでした。
また、報告等で人前で話す場合も、緊張すると、
余計に舌が変になる感覚があり、
元に戻そうと思っても戻らない状況があるとのこと。
そもそも「舌小帯短縮症」とは、舌のうらにある「スジ」が短いことで、
発音する舌の動きが阻害され、ら行等の発音に影響が出るもの
「舌小帯短縮症と滑舌の関係」でご説明しています。
舌小帯短縮症を伺っていましたので、そのイメージをしていましたが、
お悩みを話して下さる間、少し、早口になる印象はありますが、
特段、「舌が短いことで発音が不明瞭になる」ことはありませんでした。
実は、生徒さんのお悩みの原因は別の部分にありました。
会話中、一見、普通に話しているようにも思えますが、
早口になる印象の他に、舌がもつれる「傾向」が出ていました。
最近では、「噛むのを聞かれることも恥ずかしいので、
周りの人がいなくなった時に、電話をかけるなどして、業務をこなしています
」
とのことで、毎日がストレスとのことでした。
舌のもつれの「傾向」と、状況は把握できましたので、
それでは、早速滑舌トレーニングを開始です
舌を動かしていますと、お声は良く響くのですが、
舌が動かず、ウロウロするような状態。
ココをコウして、とお伝えし、
生徒さんも、理屈は分かっているのですが、
「思うように舌が動かない
」・・・こと６０分。
いえいえ・・・・６０分間、ウロウロしていたわけではありません。
最初は思うように動かなかった舌も、
トレーニング後は、強く動くようになり、正しい舌の位置に変わりました
その状態で、文章をお読み頂きますと、
「
」「読みやすい
話しやすい」
大変驚かれていました。
レッスン後の会話も「今も、話しやすいです！！！」とのことでした。
素晴らしいです
こちらにお越しになる前は、病院に行き、
言語リハビリのようなものを受けたとのことでした。
その際に、多少だが舌が短い、と診断を受けたそうで、
それが故「舌小帯短縮症のため、さ行やら行でつっかえる」と思っていたとのこと。
「舌のスジを切った方が良いのか」とも思っていたとのことでした。
確かに、生徒さんご自身は、ら行や、さ行の言いづらさを感じていたことはあるのですが、
実は舌小帯が短いから発音がしづらかったのではなく、
・舌がよれていたこと、
・正しい発音の位置から外れていたこと
・舌が弱くなっていたこと
これらの要因があり、「舌のもつれ」が起きていたのです。
上記の点を改善したら、とても綺麗に、明瞭に発音できるようになりました。
何より、舌のもつれる感じがないとのことでした。
読みやすい、話しやすさをキープして頂くために、
ご自宅での滑舌トレーニングを頑張って頂きました結果、
最近の調子を伺うと、
「おかげさまで、とても調子が良いです。話しやすいです
」とのこと
毎日欠かさずトレーニングをして頂いているので、
本当に生徒さんの頑張りに脱帽です
そして、話しやすくなった生徒さんは、メキメキと上達をしていますが、
「練習すればする程、良くなるので、練習が楽しいです」とのことでした。
せっかく練習をするのですから、効果がなくては
練習をすればする程、滑舌改善できるのが、
「ジャス」のトレーニングですので、嬉しい限りです。
先日も生徒さんにとっての要の「舌」の部分を鍛えましたので、
今回もさらに言いやすくなっていることと思います
このままの調子を固定できるように、さらに言いやすくなるように、
引き続き、滑舌トレーニングを頑張って頂きたいと思います
病院で診断できない舌のもつれについてもご参照ください。
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