長年、生徒さんの口や舌を見てきた滑舌トレーナーの立場からすると、
答えは・・・「あまり関係ありません」
なぜなら、発音は舌の位置で決まるからです。
歯科矯正をしたのに滑舌が治らないのもこれが理由です。
歯科で歯を削ったら、言いづらくなった、ということも、生徒さんから多く聞きます。
これは、歯を削ったことで、噛み合わせが変わり、舌の位置が変わってしまったからです。
一般的に、発音に影響を与える歯並びは、下記が挙げられます。
1、下顎前突(受け口)
2、上顎前突(出っ歯)
3、開咬(前歯が上下合わさらない)
特に影響を受けやすいのは、「さ行」、「ざ行」、「た行」です。
ただ、滑舌トレーニングをしていると、
上記1、2、3のいづれの生徒さんも、発音に関して、
正解の音が出る場合がほとんどです。
「さ行の発音理論」で説明をしていますが、3の開咬の方も、「S」の音を出すことは可能です。
以前、生徒さんの中で、上下の前歯が大きく開き、全く閉じない方がいらっしゃいました。
当時、前歯が閉じなければ、鮮明な「S」の音は出ない、と考えていましたが、その方のトレーニング中に、理論は覆りました。
通常は、開いている方と、開いていない方の、出す音の鮮明さは各々違いがありますが、
この方の場合は、開きが強いのに、閉じている方と同等の音が出せるようになったのです。
「絶対的に音は出る」という確信に繋がった瞬間です。
もちろん、前歯を使う発音に関しては、綺麗に整っていればいる程、
早く発音の訂正ができるため、歯並びを整えるのは、一つの手段だと思います。
ただ、歯科矯正からスタートしなくてはいけないのか・・・
と心配する必要はない、ということです。
正解の音を出すためには、舌の位置が重要で、
「現状で、最大限、良い発音をする」ようにトレーニングをすると、
明瞭な発音は出るものです!
そして、舌のトレーニングをした後は、最初の質問をすっかり忘れる生徒さん達。
レッスン後は、言いやすくなっていますから、歯のことなんてなんのその。

正しく滑舌トレーニングを行うと、滑舌は必ず改善されるものなのです。
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日本初、滑舌トレーナーによる滑舌矯正、滑舌トレーニングを行う東京・渋谷の滑舌教室です
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