九州リースサービスの上方修正をファンダ分解してみるケーススタディ | 21世紀投資

九州リースサービスの上方修正をファンダ分解してみるケーススタディ

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120170921475860.pdf
数字だけ見るとなんだか凄く良いのですが・・・
①売上好調で利益増額
②賃貸不動産の売却益
③破綻更生債権処理に伴う収益計上

の3つの要素があります。

 

①は分かりやすい。本業が好調。
②もよく出てくる有報で「賃貸等」って検索してごらんというやつ。

 

③「破綻更生債権処理に伴う収益計上」とあまり見慣れないものがありました。
おそらく
・ある取引先が過去に破綻して
・そこ向けの債権を過去に全額損失処理(貸倒損失=ツケが回収できなくなった)したんだけど
・当期にその一部を回収することができた
みたいなことだと思います。これはリース会社が何をやっているかを理解していれば想像できます。


通期予想からすると経常利益が増えてるから、③は営業外収益に含まれるってことですね。

 

なので
基本は①営業利益+100のみが評価できる対象で、実はたいしたことない上方修正なのかも。
②③は特殊要因なのでEPSやPERはかなり異常値になる。
→これ見た人が特殊要因を過大評価してくれたらいいね、PTSで上の方に注文出してみたりする?出さないとしてもPTSと月曜の始値を比べてどの程度差が出るか見たら面白いかも?

 

普段そんな流れでやってます。
今日のは事前知識があれば頭の中で5分でできます。
ご参考まで。

 

さらに勉強したい場合は「破産更生債権」の定義ってどういうものなのか検索したりします。あぁやっぱり民事再生法とかそういうことになった取引先に対する売掛金とかリース債権ってことね、などと確認できます。

 

そうやって少しずつ知識と経験を蓄えて行くのです。

できることから始めればいい。

今日の場合は、営業利益と純利益の伸びがなんでこんなに違うの?って疑問を持てるかどうかが出発点でした。

 

あとは1Qが減益だったから、現時点ではあまり期待されていなかった株価位置かもしれないよな~とかいろんな要素を組み合わせて総合的に考えます。

 

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