「お前にはプロの投手としては
致命的な欠陥がある」
父一徹にそう忠告された飛雄馬はそれを克服
しようと雪山で特訓
そんな中、親友伴宙太も雪山にやって来た
二人で特訓してる最中、たまたま通りかかった
スキーヤーの雪玉を受けた伴は
ある事に気付き愕然とする
それこそが飛雄馬の抱える致命的な欠陥
だったのだ
「教えてくれ伴!俺の欠陥とは何なんだ?」
改めて伴に問う飛雄馬
「俺にとてつもない欠点があるらしい事は
父ちゃんから聞いていた・・・・」
「それに気付いているのは、父ちゃんと東映の
藤村二軍監督・・・そして伴
お前が3人目というわけだ」
「父ちゃんは今この世でそれを知るのは
2人だけなので、あえて口に出す事はないと
教えてくれなかったが、お前も気付いたとなると
もはや顔をそむけてる時でもあるまい・・・」
「うむ・・・あの強気の親父さんでさえ
口をつぐむとは・・・・たしかに星にとっては
死刑宣告に等しいからのう、、、」
「伴、言ってくれ!
俺の抱える致命的な欠陥とはなんなんだ!?」
「では言うが、お前の球は・・・・」
「い・・・いや、待ってくれ
いざとなると女々しいようだがなんだか
聞くのが怖い、、、、( ´>ω<`)」
そしてテントに戻った飛雄馬は、伴の口から
ようやく自分の欠点を教えられ驚く
「なっ・・・なんだって!?
もう一度言ってくれ!!」
言われるが
お前の球はその軽い部類じゃ!!!」
「あのスキーヤーが投げた雪玉は
お前が中に石を入れた雪玉と同じくらいの
衝撃だった事で気付いた」
「お・・・俺の球はあんな素人の雪玉と
同じ威力しかないのか。。。。」
「高校野球では、速さで相手の打者が
ジャストミートできずそう気にはならんかったが
プロでは違う!」
「つ・・・つまりそれを気付かれた時・・・」
「あのスキーヤーは体格が良かった
お前との体重差が、重い軽いの差なのじゃ」
「お前はプロの選手としては小柄で体重が
軽い・・・そのためボールも軽くなるのだ」
い・・・いや、それは違うと思うが(^o^;)
じゃないか~!」
「小さい頃にもっと牛乳飲んでたらこんな
事には、、、、、うううううっ、みんな
貧乏が悪いんだぁぁぁぁ」
「いや、そんな問題じゃあ・・・・」
「恨むぜ母ちゃん、、、、なんでこんなチビに
産んだんだよ~~
ああ無情~レ・ミゼラブル、ビクトル・ユゴー作
なんて言ってる場合かぁぁぁ」
「うむ・・・まあ諦めるしかないのう・・・」
「ふざけんなーふざけんなぁぁぁぁ!」
「体格の良い伴にはわからんだろうな、、、、
柔道でも体格の良い奴は有利だもんな!」
「おい伴っ、こんなにヘコんでる俺をどう
しようって言うんだ」
あああああっ!」
いきなり飛雄馬を投げ飛ばす伴
「がはははははははははは
やっぱりチビは投げ飛ばしやすいのう」
「こ・・・この野郎!
人が真剣に悩んでるというのに・・・・」
「どうした星!
悔しかったらやり返して
みろや( ゚∀゚ )ハァーハッハッ!!」
「うぐぐぐぐ・・・いい気になるなゴリラ野郎」
ここからはほとんどコントですw
「おおっ、やる気になったかチビ( ̄∀ ̄)
どっからでもかかってこいや!」
「み・・・見てろよこの筋肉脳みそめ」
雪玉を作りはじめる飛雄馬
「おおっ、お得意の雪玉作戦か?
まあ軽い球質の貴様の球などもう怖くは・・・」
「ふん、ふてくされて雪だるま作りとは
球も軽いが、心もちっちゃいわい( ̄m ̄〃)ぷぷっ」
「これじゃ!
柔よく剛を制す!!
今は技の工夫を怠り、大男たちの天下と成り果てた
柔道界じゃが、本質は小男が工夫して大男を倒す
事こそ柔道の本質なんじゃ」
こうして飛雄馬は、球が軽いという苦難を
乗り越える決意をし、下山するのであった(苦笑)
巨人の星(雄飛編)第65話「盗まれたスコアーブック」
につづく