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( 疑問符 ) ( 日記* ) ( 2017.11.16. 記 )
2016 年 1 月 ~ 3 月に全話を録画し、既に CM 抜きまでしてあるのに、気が重くてなかなか見る気がせずにそのまま放置…となってた TBS ドラマ 「 私を離さないで 」  ( 8時間 ) を、今日やっと見始めた。


見始めて直ぐ、話の内容が余りにも陰惨かつ腹立たしい設定なので苛々し始め、途中で2倍速再生に変えた。

 2 倍速再生だから凡そ 4 時間程で最後まで観終えた。

が、その直後に 「 こんなドス暗いドラマを HD レコーダーの中に残しておきたく無い 」 …と、まとめて全話削除してしまった。


綾瀬はるかの出演作だったから一応は最後まで我慢して観はしたものの、これはまさに彼女が出演した作品の中でだけでなく、汎ゆる小説の中でも最低の作品 ( 原作 ) だとしか思えなかった。

こんなおぞましいストーリーを感動作だ…などと言うなかれ!


この作者が今年ノーベル文学賞を獲ったからといって、それに釣られてこんな酷い作品を高評価するのは、絶対に絶対に絶対に間違いである。
これは紛れもなく最低の作品である。
 S F というモノを勘違いするな。


 [ 因みに筆者は綾瀬はるかファンなので、このドス暗い作品への彼女の出演依頼をちゃんと断わらなかった事務所の 「 ホリプロ 」 は、非常に大きな判断ミスをして彼女の心に酷い傷害を与えたものと考えてる。

  ( こんな酷い話を演じさせられたら憑依型の女優の心は堪ったものではなかったろう。 )
  このドラマが大コケした理由は以下に述べる通り、全く理の当然なのだ。
  綾瀬はるかという希有の女優には 「 海街ダイアリー 」 「 ボクの彼女はサイボーグ 」 や、いま日本テレビでやってる 「 奥様は… 」 こそが似合ってるので、余りにも酷過ぎる作品に、安易に出演させないで欲しい。
  ( 但し、ストーリー自体は暗くても 「 白夜光 」 は良かった ; あの主人公たちはちゃんと犯罪者として描かれていたので、ドラマそのものへの違和感は別に無かったからである。 )
  よって以下は、もっぱらこの原作と原作者、TBS ドラマ制作班に対しての意見である。 ]

上の最悪の設定をそのままに、舞台を近未来 ? らしき日本にして、こんなにも悲惨で酷い最低のドラマを作ってしまった TBS ドラマ制作班の見識の無さ、感性の無さが非常に腹立たしかった。

 「 これが本当にあの素晴らしい 『 仁 』 を作った TBS ドラマ制作班の作品なのか? 」 と呆れた。

これが SF だなどと言う勿れ。 こんなにもレベルの低い状況設定で 「 SF だ 」 等とは、 SF 全体に対する限りない冒涜であるからだ。


この原作本が英国で書かれたのは 2005 年とかだが、その同じ 2005 年 3 月 8 日に、国連はちゃんとマトモに 「 クローン人間禁止宣言 」 を採択してる。

この宣言自体に拘束力は無いものの、少なくとも人類社会の大勢は、この時点で既に 「 人間のクローン 」 作成を禁じていたのである。

日本ではもっと早く、2000 年に 「 クローン人間の作成を禁止する罰則付きの法律 」 が成立している。

だから、ごく普通の S F 的才能とセンスが作者や TBS ドラマ制作班に備わっていたなら、ソレは決して書かれたり、ドラマとして作られたりする筈の無い作品だった。

何故ならソレは現実のイギリスや日本社会 ( 広く言えば人類社会 ) の、このような深刻な問題に対する良識や見識に基づく決定を無視して、( 事実に反する ) 最悪の非人道性をも容認してるような人々からなる下劣なる社会として描くことで、強い違和感を覚えさせ、感情を逆撫でして怒らせ、モデルとして使われた社会とその社会の成員全体の名誉を棄損するような作品だからである。

カズオ・イシグロとこの日本版ドラマの制作者たちは、イギリスと日本の社会そのものと、そこに住む人々の人格を侮辱して名誉を棄損するような作品を作ったのである。


この作品は、ソコに描かれた社会が持ってるだろう実際の正しい判断力と見識を無視し、その歪んだ社会があたかも有り得るモノであるかのように描く …という形で冒涜し、侮辱してその名誉を棄損してるのである。

私が何よりもおぞましいと感じ、違和感を感じて普通にドラマとして見てられなかったのは、まさにその点であった。

もしも、その 「 臓器移植専用クローン人間の生簀 」 の如きシステムの全体が、ちゃんと 「 イギリスや日本社会に於ける巨大医療犯罪 」 として描かれていて、逃げ出したクローン人間たちが警察にまで辿りついて訴えたなら、警官は驚きはするものの、その知性も感情もあるクローン人間たちをマトモに保護し、世の中は大騒ぎとなり、やがて 「 クローン臓器移植医療システムの全体 」 は 「 巨大犯罪組織 」 として暴き出され、その大部分は崩壊に向かうものの、その中心部分の極く一部は地下に潜って尚も生き延び、その後も何処かで密かに存続し続けてる …というようなストーリーであったなら、そこにはそれ程の違和感も、また非現実性も特に感じられなかったろう。
 ( 何故ならそのようなシステムが世界の超富裕層を顧客とする 「 極秘の犯罪 」 として、既に現実にも存在してる事の 「 証拠 」 と思しき事件は、実際に色々と有るからである。 )

従ってこの作品が 「 SF 」 として問題なのは、その状況を ( 舞台となった ) イギリスや日本社会 ( とその社会成員 ) が、( その一部に弱々しい反対勢力は有るかのように描いてはいるものの ) 全体としては 「 牛やブタや実験動物や魚介の過酷な運命に、私たちが普段、見て見ぬ振り 」 をしてるのと同じ様に、クローン人間たちの運命を ( 自分たちの臓器移植医療の利点故に ) 見て見ぬ振りの出来る 「 最低な人間たちの社会 」 として描く形で仮想的に侮辱し、名誉棄損してる点なのである。

実際の 「 イギリス人や日本人、そして人類の圧倒的大多数 」 は、 ( 一部の無思慮で軽薄なテクノロジー至上主義者を除いて ) クローン人間を作り出すことにさえ、断固反対してる。

ましてや、カズオ・イシグロがこの小説で描き出したような、おぞましい、まるで 「 アウシュビッツの呪われた医師たちによる実検 」 や、その 「 被害者・犠牲者たちが強いられた心理 」 やを、覗き込まされてるかのようないたたまれない感情を彷彿する、 「 クローン人間の臓器移植医療のシステム 」 なんかに、公然と賛成出来る人は恐らく皆無だろう。

だからこそ、こんな小説を S F としてなら書ける …と考えたカズオ・イシグロの発想は余りにも浅薄なのであり、こんな非現実的な内容のドラマを、日本を舞台にして 2016 年の時点で制作してソレが成り立ち、高評価が取れると考えた TBS ドラマ制作班は、大変な大間違いをやってしまったのである。


現在と大差無い近未来?設定のイギリスや日本で、こんな虫酸の走る非人道的で不愉快極まり無い社会通念と状況を、イギリスや日本社会が 「 臓器移植医療には都合が良い 」 からと受け入れ、イギリスや日本の警察権力までもが、そのクローン差別 ( 牛やブタや実検動物も同然の差別 ) に加担してクローン人間に対して乱暴に居丈高に振る舞い、その必死の抵抗を弾圧し、逃げようとすれば逮捕する ( そして臓器移植用に即時全解体され殺害される ) …という 「 まさに臓器移植医療側にのみピッタリと寄り添う悪魔的な加担者 」 となってる …というようなご都合主義での安易な設定は、それが 「 実は地球ではない別の星の、いつの時代かも分からない異社会の話だとして描いてる 」 のでも無ければ、余りにも非現実的に過ぎ、違和感が有り過ぎてホンの 1 話か 2 話で嫌気が差し、観るのをやめてしまう人だらけになるのは、全く当然の事だったに違いないのである。

断言して言う。 これは間違いなく最低最悪の作品である。 作者 カズオ・イシグロ と TBS ドラマ制作班には 「 イギリスと日本社会、それぞれの国民 」 に対する侮辱罪が成立する。



 ( 文中、敬称略 )  文責 うつぎれい

 

 

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