まずはライバルのB校であった。
登板は、エースのAであった。
結局は、C校には歯が立たない、と踏んでの選択か?
これも、監督に聞くことは無かったが・・・。
とりあえず、この1戦を勝ちにいくだけだ。
プレイボール!
ゲームが開始された。
そして何と、いきなりの先制をしてしまうのだ。
どうしたの?これ?
そして追加点。
勝っちゃうの?これ?
と、思っていたら、Aが突如調子を狂わせる。
だが、Aが得点を許すも、逆転は許さない。
最終の7回表を終わって4-3。
最後の守備を迎える。
ノーアウトから、ヒットを許すA。
すかさず盗塁を許すバッテリー。
そして手堅く送りバント。
ワンナウト3塁。ピンチである。
わたしはライトで出場していた。
スクイズで来るか?ヒット・エンド・ランか?
B校はヒッティングできた。
カキーン!
こちらに飛んできた。
ふらふらっと上がったやや浅めのライトフライ。
タッチアップだ。
余裕で追いついて、キャッチング。
一直線にバックホーム。
寸分の狂いも無くキャッチャーミットへ。
キャッチャーとランナーが交錯。
静まり返るスタンド。
アウトォ!!
ゲームセットォォ!!!
劇的な勝利となる。
奇しくもわたしが外野として刺して勝つという結果に終わる。
続いて、B校とC校の対戦。
C校が圧勝。B校の予選敗退が決まる。