楽しむから「使える」へ 

私は、日本の英語教育について大きな不満を持っている。

それは、小さい頃から英語を習っていても、使えるようになっていないことだ。

 

子育てセミナーに参加したSインターナショナル幼稚園に通うお母さん方からこう言われた。

「アイエルワイさんって英語ができるようになることで有名ですよね。うちの幼稚園ではインターナショナルという名前ですが、簡単な英語はできても、英検とかは無理です…」

 

毎日スイミングスクールに通っていて、泳げるようにならない?

毎日ピアノ教室に通っていて、ピアノを弾けるようにならない?

毎日英語教室に通っていて、英語が話せるようにならない?

それって、おかしくないですか?

 

なぜ、英語だけは「楽しんで好きになればよい」が目的になるのだろう?

「できる・使える」から好きになる、自信が生まれるのではないだろうか。

 

私は、外国人の職員にこう言っている。

「皆さんは、プロの英語教師として仕事をしています。卒園までに、園児全員が最低英検3級以上がとれることが仕事です」

 

今回も、アドラーインターナショナル幼児園から高得点で英検3級の一次試験を通った子がいる。

この子は英語が大好きで、バイリンガルに育っている。

因みに両親は二人とも英語が話せない。しかし、私たちのアドバイスを毎日愚直に実践して取り組んでいた。

海外経験があったり、親が英語が話せる場合はできて当たり前だ。

 

私が挑戦し続けている取り組みは、親が全く英語ができなくても、子どもを「英語ができる子」に育てることである。

その方法を紹介したい。

 

 

家庭学習の絶大なる影響 

多少、英語を覚えても「環境依存」している家庭は、英語力は伸びない。

環境依存とは、家庭で主体的に取り組まず「外の世界で学べばできるようになるだろう」と甘い考えを持っている親である。一層のこと環境依存するなら、私は海外に移住することをお勧めしたい。

 

依存ではなく、自立をするのだ。

うちの園では、子どもが英語できる子にしている親は以下の事を学び実践している。

①子どものやる気を引き出す方法を知っている。

②子どもの能力を引き出す方法を知っている。

③家庭での英語を作り毎日楽しく実践している。

 

①子どものやる気を引き出す方法を知っている。

 親がやらせようとしなくても、自ら英語学習に取り組む子どもに育てればよい。「やる気」や「自主性」を引き出すのに、大きな力を発揮するのがアドラー心理学である。「やる気を引き出す」は英語教育の分野ではなく、心理学の分野である。

だから、親にはアドラー心理学を学んでほしいと切に願っている。

「子どものやる気」に火をつけると、炎は燃え続け止められなくなる。

ところが、ほとんどの親は知らず知らずのうちに「やる気」を挫いている。自らの手で炎を消していることに気づいていない。

・~しなさい。~しちゃダメよ。何回も言ってるでしょ!

・~出来たら○○をしていいよ、~しないなら××はできないからね。

・すごいじゃない!○○したら買ってあげるよ。

などの子どもへの対応は子どものやる気を奪っている。

私は、全保護者にアドラー心理学を積極的に学ぶように環境を作っている

 

②子どもの能力を引き出す方法を知っている。

 幼児期はどんな子どもも覚えが早く、天才かと思われるような能力を秘めている。(ただし、6歳までで終わる)

以下は私の経験にすぎないが、ある条件を除いて、幼児期に公文や七田式は絶対にお勧めしない。幼児期に必要なのは非認知能力を意識して、日常の家庭生活でいかに育てるかだ。

 非認知能力とは、IQや学力テストでは測れない、意欲、忍耐力、協調性、自制心、自己肯定感など「心や社会性に関する能力」のことである。

 日常生活で、自分のことが自分でできるという成長発達に合わせた行動ができるか?母親との信頼関係の中で、友達や他者との人間関係の中で、人を信じる力や協力する力が育っているか?

私たちの園ではアドラー心理学と併用して、森信三先生の立腰としつけの3原則を徹底している。家庭でも、同時に私たちの教育を推し進め、毎日実践してもらっている。

 

③家庭での英語を作り毎日楽しく実践している。

 日本人にとり英語は第二言語である。母国語の発達が、英語の発達に関係していることを絶対に忘れてはならない。多くの失敗者は、①②と母国語の発達を分からずに、英語教育に突き進もうとして間違いを犯す。

ノーリンガルと言われるような母国語も外国語も中途半端な子どもを育成してはならない

 

 

 

私は、日本語の習得の為に、素読と読書、母親との良質な親子関係を強くお勧めする。

その土台の中で、英語の素読、英語のBGM(時には厳選したクラッシックやジャズもOK)、トイレや風呂、寝室での英語環境のづくり、親の姿勢がおおきな子どもの土台を作る。私は同時通訳の神様と言われた國弘正雄先生とのお付き合いから、幼児期にしておくべき事としてはならない事を学んだ。

 

幼児期の子どもは親から80%、幼稚園や保育園、子ども園など外の影響から20%くらいの割合で影響を受ける。週1の習い事に関しては、よほど親が子育てに精通していないと自己満足で終わるケースを多々見てきた。

 

ユダヤの格言に「一人の母親は千人の教師に勝る」という言葉がある。

子育てを外注するのではなく、親が学び、実践し、プロの親になることが必須だ。そのために、私たちは親教育に全力を注いでいる。幼児期こそ、親自身が一番に成長しなくてはならないと私は思う。

 

 

子どもの能力の土台を作る「しつけ」 

その子の人間の土台を作る「しつけ」は、とても重要である。

このしつけについてどこからでも学べるように「しつけに関する」3月に3回完結のZOOMセミナー(アーカイブ付き)をやろうと思う。

個人の問題を聴きつつ、子育て中のお母さん方に「しつけの勘所」をお伝えしたいと思う。

 

子どもの教育に関わり40年が過ぎた。

何万人という親子に関わり、国内外を問わずに教育法を学び、研究し、実践してきた。

その方法を少しでもお裾分けできればと思う。

 

全ては子ども達の未来の為に!