どうすれば、日本の英語教育で出来るようになる?
日本の英語教育が「英語嫌いを大量生産」していることは、前回のブログで書きました。
・単語の詰込み〈親たちが学んだ2倍の量を詰め込む〉
・言語力の低下〈スマホ依存で言語力が低下している〉
・英語環境不足〈英語環境がなく親もできない〉
英語の命は「音」です。聴くことができなければ、よほどの事がないと話せるようにはなりません。
つまりは、幼少期から始める意味は「音」と「言語力」の習得にあります。
前回も言いましたが、音を捉える「英語耳」のピークは6歳です。
幼児期は、聴覚が最も発達します。この時期に、本物の音を入れることが大切です。
ですから、私の経営するインターナショナル幼児園では、アメリカやカナダなどのNative speakerにこだわりを持っています。世界に求人を出して、Z00Mで面接をして、2次試験を通過した人を採用しています。
一般のインターナショナル幼稚園の先生は、Non native speaker(英語を母国語としない、訛りのあるアジア人)が多いのです。特にフィリピンやインド、アフリカ系の人たちは仕事を求めて日本で働きたいと思っているので、採用がしやすく「英語の先生」として雇用している幼稚園が多いようです。
そもそも、採用側である日本の幼稚園に英語を話せる面接官がいないし、子どもの英語教育については素人なので、日本にいて日本語が話せるアジア人他を採用し、先生に丸投げか、どこかのフランチャイズでノウハウをもらうと言った残念な運営をしている幼稚園が多いのが現状です。
私は、「英語耳」を大切にしているので、先生は本場のネイティヴを採用し、子どもの英語教育の専門家集団なので研修もキッチリ行います。
言語力を上げるには?
日本人の母国語は「日本語」です。
英語は第二言語として学習するので、ネイティヴが身に着けたように「自然に楽しく身に着ける」ことは不可能です。
まずは、家庭では多くの親は英語が話せないし、英会話スクールに週一回通っても、英語がペラペラになるのは夢のまた夢です。
「歌やゲームで楽しく学ぶこと、英語を好きになることが大切です」と言いますが、歌やゲームが楽しいのであり英語が楽しいのではありません。英語に触れて好きになるだけなら別に月謝を払って教室に行かなくてもできます。
英語が話せるようになるには、トレーニングが必要です。
スポーツでも何でもそうですが、週に1回~2回の50分程度、楽しく遊んだだけで上達することはできません。
ましてや小学生になったら他の勉強でも忙しくなり、中学では部活や塾に通う人たちもいるでしょう。
日本人が英語ができるようになるには、まずは母国語である日本語力が必要になります。
日本語の語彙以上に、英語の語彙数は伸びません。
日本語の読解力や理解力が乏しい子が、英語なら読解力や理解力が豊かになるという事はありません。
日本の英語の試験では…
- 文法や文法的な問題:20-30%
- 単語や語彙の問題:15-20%
- 会話や文脈を理解する問題:20-30%
- 書く問題:10-15%
- 話す問題:5-10%
という割合です。
上記の内容が母国語である日本語でも不得意なのに、外国語である英語でやるのは、更に無理です。
ですから、小さい頃からYoutubeやゲーム、スマホや動画を与えるより、本好きな子にすることがポイントです。
幼少期からスマホや動画を与え放しで依存していると、本を読まなくなり、会話も少なくなるので語彙数や言語力は伸びなくなります。
語彙数や言語力が低い子は、コミュニケーション能力が劣ります。
ゲームは得意でも、勉強ができない子になって行きます。
頭のいい子は、言語力や理解力が高く、小さい頃から沢山の本を読んでいます。
親の遺伝というより、安楽な方に流された、バカになる環境で育ったという方が正しいかもしれません。
それと、私の師である英語の神様と言われた國弘正雄先生は「中学の教科書でいいから、1000回音読しなさい」と言われました。教科書の内容をすべて覚えてしまうくらい読み込めば、どんな子でも英語ができるようになると言うのです。
英語はスポーツと一緒で、トレーニングが必要ですとも言われました。
日本人が英語ができない元凶の元は、トレーニング不足のようです。
では、どのようにトレーニングすればよいのか?は、又次の回で書きたいと思います。