3年生で学級崩壊を救ったAちゃん。 

前回の続きで、1年生の時のいじめを克服したAちゃん。

3年生になり、再びクラスにトラブルが起きました。

 

そのクラスは、騒がしく先生の言う事を聞きません。

先生も困っており、学級崩壊の状態にあったのです。

 

そんなある日…

Aちゃんが動き出しました。

「みんなに相談があります」と昼休みにクラス全員を集めてクラス会議を始めたのです。

 

アドラー心理学では、家族やクラスの問題は話し合って解決しようとする「クラス会議」というやり方があります。

彼女は、それを身に着けてクラスで実行したのです。

 

「私はこのクラスが好きだし、 みんなは私の大切な友達だと思っています。だからこそ、みんなに相談したいことがあります。授業中に騒がれると集中できずに困っています。このことについて、みんなで話し合いたい…」

同級生の提案に子ども達はAちゃんの話に耳を傾け、真剣に考えてくれました。

 

そして、授業中には騒がないという約束が交わされました。

 

そり一部始終を廊下で見ていた、担任の先生は驚きました。

その日に、母親に電話をして「どうしてAちゃんはあのようなことができるのか?」と尋ねて来たそうです。

そこで、先生はアドラー心理学の存在を知ったようです。

 

 

友だちを作るのが下手な子とは? 

幼児期の子どもが友達と遊べず困っていると、親や先生が「遊んであげてくれる?」と頼んでくれることがあります。

しかし、小学校に行くと先生は一々友達の関係に口を挟んではくれません。

 

「誰かが声をかけてくれるまで待とう」とか「自分から声をかけられない」という消極的な子は、友だちができにくくなります。親になんでも助けてもらってきた子ややってもらってきた子、指示命令を受けて育ってきた子は、「やってもらう」ことが得意になり「自分からしてあげよう、協力しよう」という考えに至らない子になる場合があります。

 

友だちとの付き合いは「してもらおう」と思っていると上手くいきません。

「相手と仲良くなりたい」と思えるには、自分をわかってほしいという気持ちから、相手を知りたいと人に興味を持つ必要があります。

 

友だちとは、「Give&Take」の関係です。

私が相手にしてあげられる、相手を頼りにできるという相互の信頼関係から成り立ちます。

 

人間関係の基礎は「母子関係」から出来上がることが多いので、この関係が「競合的関係/支配や依存の縦関係」になり、それが当たり前になると友達に支配されたり、支配したり、依存されたり、依存したりという偏った面倒くさい関係になる可能性があります。

 

0歳の赤ちゃんは、100%母親に依存しないと生きてはいけません。

しかし、赤ちゃんは日々成長して1歳、2歳となるにつれて能力が育ち、やりたいことやできることが多くなっていきます。

所が、母親は「時間がない」「早くして」と、ゆっくりと失敗をしながら経験を積んで育っていくべき子どもに対して「促成栽培育児」「電子レンジ式育児」と言わんばかりにに先を急ぎ、結果を求めてしまう事があります。

 

子どもが、もたもたとしているとイライラし、手出しや口出しをしてしまうことがあります。

その積み重ねが習慣になると「言われないとやらない子」「やってもらわないとできない子」になってしまうのです。

 

ですから、年齢とともに子どもを自立させる(自分のことは自分でできる)子に育てる必要があるのです。

子どもを尊敬・信頼する横の関係を作り、より良い親子関係の延長に「よりよい友達との関係」が作られていくのです。

 

 


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今回は、学びの秋!「わかりやすく使える」心理学セミナーと題して、初心者でも学べるアドラー心理学を使った子育て法や論理療法を使った感情コントロール法を紹介します。
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皆様のご参加をお待ちしています。

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〈定員〉16名
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〈日時〉10月20日(日)13:30-16:00
〈会場〉アイエルワイ2階研修室
〈定員〉16名
〈会費〉7,700円(通常12,000円です)

※第1部・2部とも両方を受講される方は合計13,200円を割引価格11,000で受講参加可能とします。又、会費は当日会場でお支払いください。お釣りのないようご用意いただけますようご協力をお願いします。

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