広島市安佐北区で歯科医院をしています。
うつのみや歯科です。
お変わりありませんか?
随分暖かくなってきました。
もうすぐ春ですね
待ち遠しいです。
人を待つ時間が
何故か最近沢山あり、
そのお陰で読書に励んでいます。
今回ようやく最後までたどり着けたのは
「静かな大地」
池澤夏樹 著
朝日文庫
です。

読みはじめから
何ヵ月かかったか…
アイヌのお話で
著者の先祖の物語です。
アイヌ語の名詞がわかりにくく
何度も挫折しかかりましたが、
読めました❗
主人公の宗形三郎とその弟志郎
志郎の娘由良
が、中心となり
物語がすすみます。
明治時代
北海道をロシアと取り合い
沢山の日本人を送り込む政府の政策に
翻弄されながら
生き延びる人々。
アイヌを排斥する人々と
共存を望む人々❗
主人公三郎は共存を望み
そして希望に破れ
ぼろぼろに疲れはてていきます。
人生に折り合いを簡単にはつけられず、
三郎はこわれていきます。
真剣に生きれば生きる程
生きにくい時代だったのでしょうか?
あるいは、今も
そう変わらず、
大きな力や流れの前では
人一人は無力なのでしょうか?
本を読むと
たくさんの人の生き方を知ることができます。
たくさんの考え方を知ることができます。
私たちの毎日は
長い歴史の中の
ほんの一部ですが、
その一部が在るためには
無数の奇跡の積み重ねがあるんだなぁ。
などと
しみじみ感じました❗
毎日に
感謝を忘れず
毎日は奇跡なのだと
すぐに忘れないよう
しないといけない❗
そう思ったら
寒さも風も
空も雲も
急に大切に思いました!
自分の勝手さにも
あきれましたが
時間のかかる本ですが
とてもオススメです。
いつか
子供たちにも読んで欲しいです。
そして、
意見を聞いてみたい。
そんなふうに思いました❗
うつのみや歯科
宇都宮晶子