以前の記事でも取り上げたことがありましたが、
浅彫りの活字(メタルスタンプ)をヌメ革に
刻印する場合のコツを少々
まだご覧になっていない方は
まずは以前の記事をご覧下さい。
↓
今回も
12ptのBridal Scriptです。
彫りが浅い活字の場合でも
こうした極細の書体であれば
角付き無く刻印することが可能です。
簡単なところで
Thank Youと組みました。
まずはがっちりとプレスしてみます。
ベースの角が付いています。
そこで
プレスする際
水平方向から覗き込み
ベースの角が革に触れる寸前で加圧を止めます。
すると
コツと言っても
たったこれだけの事です。
極細の書体であるために
さほどの圧をかけなくても
しっかりと刻印が可能なのです。
横から覗き込まなくても
数回実験してみれば
角付きの寸前という感覚は掴めると思います。
が
どうしても角が付いちゃう
という諸兄には
ベースを削るという方法がございます。
え
活字を削るって
素人には難しくないですか・・・
女性の私には金属を削るなんて
とてもとても・・・
安心して下さい
削れますから
活字は金属の豆腐なのです。
こんな100円SHOPのヤスリなんかでも
簡単に削れます。
むしろ
削りすぎて文字まで削ってしまわないように
虫眼鏡などで確認しながら
一削り一削り進めて下さい。
角付きが見られますね
TとUの周囲を削っているのが
分かりますでしょうか
時間にして5分もかけていません。
さくさく削れるので面白いですよ。
ということで
これが
こうなります。
アルファベット単独の他にも
ボーダーや罫線などのライン系活字を
組み合わせて使うのも1方法です。
併用方法は以下をご参照下さい。
↓
(角付き潰しというテクニックです。)
まとめますと
1)彫りの浅い活字でも、細字の書体の場合
加圧する際の力加減で
角付き無く文字も綺麗に刻印することが可能です。
2)革に当たるベース部分の角をヤスリで落とすだけでも
角付きを防げます。
3)ボーダーや罫線を文字列にからめることでも
角付きは防げます。
それでは
本日はこのへんで