彼の申し込みがダメになったといことは

 

来年夏に、彼は日本にいる事になる

 

彼を誰かに預けなければならない

 

=預けた相手への負担は考えられない

 

やはり彼はまだ多少独特なところもある


そして何より、心配だった

 

 

彼が日本を出るから


他の兄弟の希望も叶えてあげれる

 

そう思って、いろいろと動き出していた

 

 

他の兄弟の現在の学校に籍を残す交渉

 

また、日本に戻ったときの単位の認定による進級

 

休学ではなく、単位認定の交換留学を狙っていた

 

受け入れ先の学校のサーチ

 

受け入れ先の学校の問い合わせ

 

学校に関してはこのように既に動いていた

 

 

 

習い事に関しては

 

次の夏には日本を出るから

 

習い事の次期チームのセレクションの申し込みの諦め(チームによって色々だが、年間活動できないと申し込みができないらしい)

 

 

私生活においては

 

借りている家の契約の連絡


引越し準備

 

トランクルーム関係

 

自分の仕事の退職関係など

 

いろいろを準備周到に始めたのが


かえって仇となった

 

 

 

でも、今ならまだ


他の兄弟たちがかわいそうにも思うが

 

日本に残るこる事にも切り替えられるだろう

 

そう思ったのが安易だった

 

 

 

他の兄弟に話をした

 

なんで、全てお兄ちゃんに合わせないとならないの?

 

お兄ちゃんはちゃんと生活してるし

 

私たちも同じ子供じゃないの?

 

また、我慢すること…

 

 

その後は、何も話さなくなった

 

 

確かにそうで、いろんな我慢があった

 

特に今回は、ダメだと思っていた留学ができる

 

これは本当に嬉しかったと思う

 

 

また、他の子達は


セレクションを諦めなければならない事

 

これは、うまくすればスカウトされるチャンス


それすらも得ることができなくなるということだった

 

そのスポーツをやっている人しかわからない

 

そのチャンスを棒に振った後のことだった

 

 

そこまでして準備している他の子達に


ごめん!


それだけじゃ、やっぱり納得は行かないだろう



 

私もここまでは想定していなかったし


自分のした努力も、それなりに辛かった


 

でも、それ以上に


もし、彼にまた何かあった時は…

 

そちらの恐怖の方が強かったから


他のことを考えること


そして、周りが見えなくもなっていた


たかが1人のミス…


されど、大きな影響のミスだった