★看護学生の6割が暴力を受けたというニュース…私も経験あり
今朝、ネットのニュースをチェックしていたら、驚くニュースがありました。
筑波大の看護学科の研究チームの調査の結果、看護学生の6割が患者から暴力を受けた経験があり、性的なものが4割もあったというのです。看護師の倍の数の被害のようです。
調査結果の詳しい内容はご自分でチェックしてください。
以下、私個人の感想や体験談です。
このニュースをみて、色々思い出しました。
私は学生のときは被害にあいませんでしたが、就職してからは暴力を受けたことがあります。
新人看護師だった頃、夜勤中に顔面を殴られて鼻血を出しました。
他の患者さんを殴ろうとしているのを必死で止めて、代わりに自分が殴られてしまったのです。
勤務場所によっても違うと思いますが、暴れる患者さんは、時々いるのですよね。
眼鏡がふっとんだことも何回かありました。
物を投げつけられたこともありました。
認知症の場合は病気がそうさせてしまっているのだから仕方がない部分もありますが、モンスターペイシェントと言いたくなる人も中にはいました。
襟首を掴まれて首がしまりそうになった同僚もいました。
こういうことを書くと、「看護師の仕事って危険で怖い」というイメージになってしましそうですが、多くの患者さんはそのような危険な人ではありませんので誤解されませんように。
勤務中のセクハラもありました。
血圧を測るときに腕を伸ばして胸を触ろうとする人、後ろを向いたすきにお尻を触る人、卑猥な言葉でからかってくる人など、いろいろいました。
私は幸か不幸か貧相な胸をしていたのでセクハラ被害は少ない方でしたが、それでも思い出すといまだに腹が立つし嫌な気分になります。
暴力・セクハラをする患者さんへのケアをする場合は、二人以上でケアを行うという対策をとっていました。
あらかじめわかっている場合は対策がとれるですが、そうでないことも多々あり、心の傷になってしまうこともあります。
暴力・嫌がらせを受けると、他の患者さんへのケアも怖くてできなくなってしまうこともあります。
卑劣な行為はやめていただきたい!
看護師の安全確保のために病室のカーテンや個室のドアを使用しない、なんてことになったら患者さんのプライバシーが保てなくて大変なことになりますよね。
男性看護師が出勤しているときは心強かったです。
でも、男性だから被害にあわないというわけでもありません。
男性は男性で、女性の患者さんから不必要に触られるなどの被害を受けることだってあります。
男性にケアされるのは嫌だという患者さんも少なくないので、患者さんにセクハラだと訴えられないように配慮しなければなりません。
性の問題って難しいですよね。
入浴介助や排泄の援助、剃毛など、性について配慮しなければならないケアがたくさんあります。
セクハラの被害者になることもあれば、誤解によって患者さんにセクハラをしたと思われてしまうこともあります。
病気によっては性生活について指導しなければならないこともありますが、デリケートな話題なので扱いが難しい。
でも、性の話は患者さんからは言い出しにくいので、看護師から話を出さないとならないのでしょうね。
私も患者さんにバイアグラの話をしたことがあります。
私は何回か入院したことがありますが、その日の自分の担当看護師が男性だった場合に、排泄の援助や清拭(体を拭く)などのときだけ女性に代わるかどうか聞いてくれて、代わってくれたのでありがたかったです。
性にかかわることって、聞いてくれないと患者の立場から言い出しにくいのってあると思います。
男性医師に診察を受けるときに、服を脱ぐのが嫌だなと感じている女性は多いと思います。
婦人科の診察や乳がん検診など、女性医師がしてくれるところを探している患者さんは多いし、男性患者さんの中にはもっと男性看護師が増えてほしいと思っている人もいるでしょう。
私は入院中、夜中に目が覚めたときにベッドサイドに男性が立っているのをみて、一瞬怖いと思ってしまったことがあります。
別にただ巡回中に点滴の滴下をあわせてくれていただけなのですけど。
逆に、自分が看護師として勤務していた頃は、夜中に男性患者さんのところを巡回するのは怖いと感じることもありました。
ほとんどの患者さんは普通の人なのだけど、ごく一部の心無い人のせいで看護師が暴力を受けたりセクハラを受けたりするという悲しい現実。
看護師より弱い立場の看護学生にその矛先がむかっているというのはもっと悲しい。
ほんと、やめてよ!
すべての看護師・看護学生が安全にケアを提供できますように
すべての患者さんがよりよいケアを受けられますように
なんかいいアイデアないかな