前々回の記事で取り上げた《Vincent Delerm》をちょっと掘り下げてみたいと思います。
ヴァンサン・ドレルムは1976年8月生まれのシンガーソングライター、ピアニスト、作曲家で、父は作家のフィリップ、母はイラストレーターのマルティーヌです。
ファーストアルバム『Vincent Delerm』のリリースは2002年。
本国フランスでは、翌2003年には《Victoires de la musique》の「Album Revelation of the Year」を受賞するなど、早くからその才能には注目されていました。
2006年のサードアルバム『蜘蛛の刺し傷』は日本盤も発売されましたが、「フランスもの」のお決まりで、その一枚のみのリリースで終わる...。
私がこのアルバムを購入したのはずっと後になってからでした。
(2020年4月3日 ←amazonの購入履歴より)
私が注目したのはずっと後のことで、2019年リリースの『Panorama』あたりではなかったかと思います。
まるで古いフランス映画のような、ノスタルジックでメランコリーな世界に強く惹かれました。
アルバムタイトルの“Panorama”をお聴きください。
そんな彼の最新アルバムは何とサントラ盤『Hors-Saison』(2024年)です。