あの人に見て欲しい。
あの人に聞いて欲しい。
その気持ちこそが、人を動かすとても大きな力になると思う。
昨年のコンテスト出場に懲りず、また応募してまた出場することになった経緯は6/15
のブログに書いた。
http://ameblo.jp/utigumi/entry-10036737448.html
今年の応援には、驚くことに昨年を越す大勢の皆様が駆け付けて下さり、誠に嬉しい限りでございました。
皆様、本当にありがとうございました。
夏。
佐渡ヶ島に渡る前の一週間は故郷・淡路島に帰り、島内の某小学校体育館で練習させて頂き、また、佐渡から帰ってからの一週間弱は他の仕事も入れず、今回はこのコンテストに集中いたしました。
今年は、どんな太鼓を叩くのか‥‥‥何か違う打ち方が出来ないものか‥‥‥バチはどうしよう‥‥‥など、最後まで決められませんでしたが、それはいつものことで、ぎりぎりまで時間切れの手前で、走り出しているワタクシでございます。
でも一つは、ほぼ一ヶ月前に決めました。
衣裳のイメージです。
今年のコンテストに応募する時には判っていませんでしたが、コンテストが近づくにつれて判ったことが、審査委員の中に「山本寛斎」さんの名前があったこと。
去年は、いらっしゃらなかった寛斎さんが、来る。
それを確認した時、「衣裳はピンクだ! 寛斎さんに見てもらいたい!」
これだけは鮮やかにハッキリと僕の心に沸き上がっていたのです。
山本寛斎さんには「寛斎元気主義」というイベントに出演させて頂いたことがありました。
僕の鼓童時代。1984年12月15日。
場所は後楽園球場(今は東京ドームになってます)特設大テント。
この時、寛斎さんが鼓童に造ってくれたのが、ピンクの腹掛けパッチ半纏足袋でした。
23年前、木遣り唄をうたって、全員がこの出で立ちで叩いた「三宅」。
これは衝撃だったと思う。
僕たち自身も衝撃だったし、今でも出番前、客席スタンド裏で興奮しながら待っていたことを思い出す。
公演最後の屋台囃子では、別の原色三色フンドシを、克次さん、吉利さん、和明が身につけて太鼓を叩いたのです。
でも何と言っても、ピンクの腹掛けパッチ半纏が、本当に素晴らしかったと思う。
あれから寛斎さんには会っていない。
その寛斎さんに感謝を込めて、見て頂くには、絶対にこのピンクでないといけないと思ったのです。
僕がいつも衣裳で大変お世話になっている伊藤晴美さんにイメージをお話しして、それが出来上がってきたのが五日前で、そこからまた半纏の作り直しもお願いして、コンテストの前日にあの富田ピンクの衣裳は完成しました。
前夜、我が家であれこれ衣裳を合わせて、バチを白くすることも決めました。
自由曲は、発響2006をアレンジしなおした「発響2007」。
これは四日前に決めました。
去年もお世話になった新潟県越路町(現・長岡市)の体育館で大太鼓もお借りして稽古していました。
コンテスト当日、朝の開会式で審査委員の皆様が舞台で紹介されるのですが‥‥そこに、寛斎さんのお姿が‥‥ありませんでした。
楽しみにしていましたが、体調を崩されたということで‥‥。
残念でした。
(大太鼓部門終了後の組太鼓部門が始まる前に、寛斎さんはご挨拶だけに現れました。本当に調子が悪いご様子なのに、会場を一番盛り上げてくれました。寛斎さんのエネルギーを感じました)
寛斎さんに喜んでもらいたい一心で作って貰った衣裳、それを着て叩く自分の姿を想像して。
しかし、そこに寛斎さんはいなかった。
太鼓を叩くこと、生きていること、ライブであり、ドラマです。
いろいろな事が起こり、駆け巡る。
コンテストの審査結果は、私に関しては去年と変わらず、
またしても記録に残らない結果となりました。
寛斎さんには見てもらえませんでしたが、たくさんの懐かしい面々と会場の内外でお会いすることが出来ました。それが宝物です。
お越し下さいました皆様、応援、ご声援を頂きました皆様方に改めて感謝いたします。
(c)photochoice
ありがとうございました!
淡路島一周歩き太鼓之旅公演から始まった2007年の僕の夏は、ここで終わりました。
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18日間、お休みしていました「太鼓アイランド」が昨日から再開しています。
すぐ!
9月1日(土)太鼓アイランド大田・太鼓の森 大太鼓スタイル講座
http://www.tomida-net.com/taikoa09.html
9月15~16日(土・日)秋の大太鼓合宿『Oh!太鼓』No.20 VIVA!大太鼓
http://www.tomida-net.com/ootaiko20.html
あっというまに!
10月5日(金)富田和明 太鼓芸能生活30周年記念東京公演
あの音が聞こえる~道行きの太鼓『千客萬來』
http://www.tomida-net.com/tokyo30kinen.html
ぜひ、皆様のお越し、ご参加お申し込みをお待ちしております。
utigumi@tomida-net.com
まだまだ暑いですね。
残暑お見舞い申し上げます。