子宮がんは特有の不安や恐怖がつきまといます

子宮がんは特有の不安や恐怖がつきまといます

子宮がんの場合、たとえがんは手術で取り除かれたとしても、同時に子宮を失ってしまうことへの恐怖、術後のご主人やパートナーとの性生活、など、女性のがん特有の不安や恐怖がつきまといます。

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子宮がんは女性の性器にできるがんの代表的なものですが、早期発見によって治療できる可能性の高いがんです。


集回検診が一般的になったことで早順に発見されるケースが増えたため、子宮がんが原因で亡くなる人は減少してきています。 しかし、それでも一年に4000人近い人が子宮がんで亡くなっいるのが現状です。


子宮がんには2種類あります。
子宮頸癌と子宮体癌で、ともに初期症状に不正出血がありきす。 そのため、生理でもないのに出血があった場合は、すくに医師の診断を受けることが大切です。


子宮がんは、初めは、子宮頚部や子宮体部にできますが、そのまま放置しておくと膣や骨盤に転移し、骨盤内にあるリンパ節を介して他のリンパ節に転移し、最終的には全身に転移してしまうからです。


子宮がんは治療可能ながんでが、早期発見が難しいがんでもあります。
がんが発見されたのが、初めて妊娠して診断を受けたとき、ということが少なくありません。 子宮がんは他のがんと異なり、女性のがん特有の不安や恐怖がつきまといます。


手術の不安や命の不安はもちろんですが、手術でがんを取り除くことができたとしても、子宮も失ってしまうことへの恐怖心、手術後の夫やパートナーとの生活などに対して、不安を残すのです。


子宮がんは女性の病気ではありますが、本人だけでなく、家族やパートナーがしっかり支える必要があります。


がんの治療方法を紹介しています → がんの治療は早期発見から

子宮がんは、早期発見によって治癒の可能性が高い病気です。初期症状(不正出血」の段階で発見できれば、治療の選択肢も、治癒の可能性は非常に高まります。


子宮けいがんの治療は、その進行の時期によって、手術と放射線療法を単独または併用して行います。子宮けいがんは、90パーセントが「扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)」です。上皮内がん(じょうひないがん)の段階を0期として、以下のように1期から4期へとわかれます。


子宮けいがんの進行度
1期・・・子宮けいがんは、まず頸部(けいぶ)にのみできたがんから始まります。
2期・・・がんが子宮の周囲の組織をおかしています。しかしまだ骨盤壁(こつばんへき)までには達していません。または、膣(ちつ)下3分の1に達していません。
3期・・・膣下3分の1に達し、子宮周囲の組織および骨盤壁に達しています。
4期・・・膀胱粘膜(ぼうこうねんまく)または直腸粘膜(ちょくちょうねんまく)にまでがんが広がります。骨盤外にまで広がったがん、またはまわりの臓器に転移した状態です。


子宮けいがんの治療
0期・・・「単純子宮全摘出術」が主な治療法となります。これは子宮だけを全部摘出する手術です。
2期・・・「広汎子宮全摘出術(こうはんしきゅうぜんてきしゅつじゅつ)」になります。これは骨盤結合組織とそのリンパ節をとる手術です。
3期以降・・・放射線療法へと進むことになります。

再発や転移の例も少なくないことから、治療後の検査の継続は不可欠です。

子宮たいがんは、子宮体部(しきゅうたいぶ)にできるがんです。現在はまだ、子宮けいがんのほうが圧倒的に多いですが、急速に増加しつつあります。欧米では、子宮たいがんと子宮けいがんの比率はほぼ同数とされています。
子宮けいがんは、性交渉との関係が指摘されていますが、子宮たいがんについてはそのようなことはありません。逆に、妊娠、出産を経験したことのない人に多くみられます。むしろ、体型として肥満の人、また高血圧や糖尿病の人に多く、脂肪の過剰摂取が関係しているのではないかという説もあります。欧米で子宮たいがんと子宮けいがんがほぼ同率で、日本でも子宮たいがんが増えていることからもそれは示唆されます。

子宮たいがんは、細胞診(さいぼうしん)、組織診(そしきしん)、子宮鏡診(しきゅうきゅうしん)などで行います。
細胞診(さいぼうしん)とは、小さな組織を採取してがん細胞が存在するかどうかを調べる検査を言い、「子宮膣吸引法(しきゅうちつきゅういんほう)」を用います。

子宮たいがんの初期症状は、子宮けいがんと同様、不正出血がみられることです。子宮たいがんの場合は、比較的早くから出血があります。また帯下もあり、やがて痛みを伴うようになると、全身症状(貧血など)へと進行します。そうなる前に、婦人科の受信が必要です。

子宮たいがんの場合、1期で発見できれば、5年生存率は83パーセントです。
この数値からもわかるように、早期発見が非常に重要です。