ガミさんは取材先のムルソン共和国で強盗に刺殺されていた。
それが与野から返って来た答えだった。



ムルソン共和国からの密入国に関するルポを書いていたというガミさん。
ただの強盗の仕業ではない。
与野はそう考えているらしい。



ガミさんが刺された現場に居合わせた与野。
ガミさんは「丘安組」と言い残していた。



丘安組が関わっているのなら仇を取りたいと思う神宮寺だったが、今は外国人労働者連続殺人事件の調査がある。



現場に行って調べていた洋子が気になるものを見つけてきた。
それが金色のネックレスだ。



神宮寺はそのネックレスに見覚えがあった。
以前、キマ劇場前で外国人に暴行を加えていた男がつけていたものに違いない。



神宮寺は熊野に報告する。
容疑者である上田の首には何かで絞められたような跡があったという。
被害者が苦し紛れに引っ張った際にできた傷の可能性がある。



熊野は神宮寺を伴って上田を訪ねた。
ネックレスを見せると上田は明らかに動揺している。
そして熊野は上田を逮捕した。



逮捕された上田は1件の犯行しか認めてはいないらしい。



しかしこれで連続殺人事件の調査は終わった。



神宮寺は丘安組の調査を開始した。
そこへ与野がガミさんの遺したフロッピーディスクを見つけてきた。
それによると、丘安組は密入国させた外国人から見返りを徴収して利益を上げていたらしい。



そして最後に、D:、R:五島正一郎、と書かれていた。
DとRは何を意味するのだろう。



神宮寺は丘安組のブローカーである前原について調べることにした。
それには前原と接点のあったムルソン人のヤンに再び話を聞く必要があった。



前原は国を出る前に健康診断を受けさせるなどムルソン人の健康について気を配っていると言う。
意外にもムルソン人からは信用されているようだ。



神宮寺は与野と合流し、丘安組の事務所を張った。
すると大勢の外国人を乗せたマイクロバスがやって来て、事務所でさらに乗せている。
神宮寺たちはそのバスを尾行することにした。



しかし山道に入ったところでバスを見失ってしまった。
そこで近くの村で聞き込みをしようとする神宮寺たち。
一軒の民家を訪れると、そこはかつて依頼を受けた坂井夫人の家だった。
坂井夫人が言うには、この先にあるのは産廃処理施設くらいらしい。



しかもその施設を誘致したのは五島正一郎であり、ヤクザとも関係があると言う噂があるらしいのだ。



神宮寺たちはその産廃施設へと向かった。
そこは悪臭立ち込めており、公害物質を出しているのが予想できた。
多くの外国人たちがこの施設で働いているらしい。



神宮寺はその施設の土のサンプルを手に入れる。
これを鑑識に調べてもらうのだ。



翌日、探偵事務所に与野と熊野の姿があった。
ガミさんの送って来た鍵の正体がつかめたのだ。



コインロッカーの中に入っていたもの、それはガミさんが書いていたというルポだった。



そのルポには臓器売買について書かれていた。
そして臓器移植を行っている3つの病院の名前も書かれていた。



その病院のいずれかが臓器不正移植に関わっている可能性がある。
神宮寺はルポに書かれていた病院の一つを調べることにした。


そこの研究員、今倉への聞き込みで、現在移植手術を行っているのは東亜総合病院だけだと言うことが判明する。



しかし今はそれ以上のことは分からない。
別の視点から調べる必要がありそうだ。
そんな時、関東明治組の今泉から驚きの情報が届いた。
また不法就労の外国人が殺されたと言うのだ。



その殺された男チャナもムルソン人だった。
4人中3人までもがムルソン人だということに何か意味があるのだろうか。



関東明治組の組長、風林豪造は神宮寺が丘安組を追っていることを知っていた。
何か仕掛けてくるかもしれないとボディーガードをつけてくれることになる。



東亜総合病院について調べていた与野は、副院長の谷川からガミさんがこの病院を訪れていたことを聞いてきた。



五島正一郎がこの病院で肝臓移植の手術を受けていたことも判明する。
産廃施設の誘致やヤクザとのつながり、今後の調査で特にマークする必要がありそうだ。



その時、事務所の電話が鳴った。
国立臓器移植研究所の今倉から面会を求める電話だった。



今倉の下を訪ねると不正な臓器移植手術が行われている可能性があるということを聞かされる。
東亜総合病院でやくざ風の男にその話を持ち掛けられた患者がいるというのだ。



しかも東亜総合病院の谷川はヤクザとの関係があるらしい。



そして今倉との会話の中でRとDの謎についても解明された。
Rが移植患者、Dが臓器提供者を現す言葉だというのだ。



密入国と臓器移植、ガミさんの遺した2つのルポをつなぐ接点が東亜総合病院にあると踏んだ神宮寺。
さっそく谷川の下を訪ねた。



ヤクザからの研究資金の融資を受けていることを認めた谷川。
まだなにか隠していることがありそうだ。
しかしこれ以上聞き出すことはできなかった。



事務所に帰って来た神宮寺に、国立臓器移植研究所の今倉が交通事故で亡くなったという知らせが届いた。
何かを伝えに神宮寺の下を訪ねようとした時に車にはねられたらしい。
その車は現場から逃げてしまったようだ。



独自に不正移植について調べていた今倉。
何かを知り、丘安組に狙われていた可能性もある。



やはり東亜総合病院に何かあるに違いない。
神宮寺は移植手術のカルテを調べることにした。
移植患者に密入国者の名前があったり、臓器提供者に丘安組の関係者の名前があれば重要な手掛かりになるはずだ。



院長の板垣に頼み、カルテを見せてもらえることになった。



そして被害者のトーマスのカルテを発見する。



やはり不正移植手術に丘安組が関係している可能性が高くなった。
そうなると丘安組を調べている神宮寺たちが狙われる可能性がある。
神宮寺は与野に家族を逃がすよう伝えた。



事務所に帰って来た神宮寺。
ふと窓を見上げると、そこに銃痕だと思われるヒビが入っていた。



事務所の中には大勢の男たちの影が見える。
洋子や与野のものではない。


神宮寺は急ぎ事務所へと駆け込んだ。


【第3夜】へ続く

 

 

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