気弱な少年、旅に出る
モルドリア。
人間と魔族がそれぞれの領土を持ち暮らしている世界。
二つの国の人々は穏やかな日々を送っていた。
人間と魔族の間で争いごとはかつて一度もなかった。
しかし、この平和は何者かの手によって崩されようとしていた。
人々はそのことをまだ知る由もない。
コイズン村に住むちょっと気弱な少年ナバルは、今日も朝から父親と剣の修行をしています。
しかし、ちっともうまくならないと父のハンネスからも言われてしまいました。
同じ村に住むランドからもからかわれてしまいます。
そんなナバルを心配してくれている一人が幼馴染のミリアです。
ある日ナバルはミリアからお願い事をされました。
ナバルがあげたブローチを東の森で落としてしまったというのです。
一緒に探しに行ってと頼まれたましたが、村の外には魔物がいるから村から出るなと村長からも言われています。
それでもミリアが一緒なら心強いと東の森へ向かうことにしました。
村の外に出たとたん、魔物が襲い掛かってきました。
ここで戦闘について紹介します。
戦闘中は常に時間が流れています。
アクティブタイムバトルというやつです。
準備が整った者から一歩前に踏み出します。
その時、何も指示をしないと自分の順番は飛ばされてしまうのです。
行動待機状態はほんの一瞬です。
その間に、決められたボタンを押さなくてはいけません。
行動内容は十字キーの上下左右と2ボタンに割り振られています。
使いたいアイテムや魔法を事前に割り振っておかなくてはいけないんです。
ちょっと面倒ですね。
さて戦闘も終わったようです。
森の中を探し回り、なくしたブローチを見つけることができました。
しかしその時、魔物の影が見えました。
二人は見つからないように村へと帰っていきました。
村に帰ってきた二人でしたが、せっかく探してきたブローチを村の入り口の脇に立っている木の根元に埋めるとミリアが言い出したのです。
なぜそんなことをと思うナバルでしたが、ミリアのお祈りに付き合うのでした。
そして二人は、普段からナバルをいじめているランドの所に行き、ナバルが頑張ったことを伝えました。
しかしランドは信じてくれません。
今度は一人で森の洞窟へ行き、そこにあるという宝を取って来いとランドは言いました。
危ないからと引き留めるミリアでしたが、ナバルは一人で行く決意をするのでした。
村から出ようとした時、ミリアが一緒に行くと後から追いかけてきました。
結局ナバルはミリアと一緒に行くことにしたのです。
洞窟の前まで来た時、洞窟の中は怖いから一人でここで待っているとミリアが言いました。
やっぱり女の子なんですね。
心細いナバルでしたが、一人で洞窟の中で宝を探して回ります。
宝箱を見つけて駆け寄った時、どこからともなく死の商人が現れ襲い掛かってきました。
ナバルは必至に戦い、どことなくト●ネコに似ている死の商人をなんとか撃退することができました。
宝箱の中からはアクアマリンが出てきました。
きっとこれが洞窟の宝に違いありません。
宝を見つけたことを報告しようと洞窟の外に出たとき、魔物につかまっているミリアの姿が目に入りました。
しかしナバルは何もできず、ミリアはどこかへ連れ去られてしまったのです。
村に帰ったナバルは森であったことを皆に話しました。
どうするかを話し合う大人たち。
結局、ナバルの父ハンネスが一人で探しに出ることになったのです。
ハンネスは以前は城でナイトをしていたので、村の皆からも頼られていました。
そうしてハンネスは旅立ちました。
それから一週間が経ちましたが、ハンネスからは何も連絡がありません。
捜索隊を出すか悩んでいる村長でしたが、ナバルは自分が探しに行くと告げました。
それを聞いたランドは一振りの剣をナバルに渡すのでした。
村から遠出をしたことがないナバルでしたが、一人でがんばりタリフ村までたどり着きました。
村に入ると一人の兵士がナバルに話しかけてきました。
テスコと名乗ったその兵士は「この先は危険だから一緒に行ってやろう」と言い、勝手についてくることになったのです。
二人はお城を目指します。
村長から王様を頼るように言われていたからです。
エマロイの町までやって来た二人は驚きの事実を知ることになりました。
なんと王様がさらわれてしまったというのです。
詳しく話を聞こうと城へ向かうと、ミリアの兄のバドがいきなり詰め寄ってきました。
ミリアと一緒にいたのに何もできずにさらわれてしまったことに腹を立てていたのです。
バドはハンネスも王様を助けに行ったきり戻ってこないと言いました。
そう言うとバドは救助隊を率いて王様を探しに旅立っていきました。
しかもナバルたちを城から出すなとの命令を出していったのです。
よほど腹を立てていたのでしょうね。
なんとか出口はないかと城の中をうろついていた二人は、なにか困っている老人と出会いました。
王妃に飲ませる薬が届かないというのです。
北の森にあるカボスの実があれば代わりの薬が作れるというのですが…
ナバルは自分たちが探してくると老人に言いました。
すると老人は裏口への抜け道を教えてくれました。
そうして北の森へとやって来た二人。
そこで待っていたのはカボスに惹かれてやってきた魔物カボスコングでした。
カボスコングを倒し、ナバルはカボスの実を手に入れます。
それを持ち、城で待つ老人を訪ねます。
老人はさっそく薬を作りました。
その薬を使った王妃は元気を取り戻すのでした。
王妃の一言で、ナバルたちは自由に城から出られるようになったのです。
ナバルたちが城から出ようとした時、負傷兵を連れたバドが戻ってきました。
廃墟の塔に侵入した魔物を討伐に行き、返り討ちにあったというのです。
ナバルはその塔に王様を助けに行くとバドに言いました。
するとバドも同行するというのです。
結局3人で塔へ向かうことになりました。
荒れ地を進み塔へとたどり着くことができた3人。
内部では悪魔の手先が襲ってきます。
傷つき倒れた兵士たちもいます。
ついに最上階まで登りました。
そこで待っていたのはギリアムという名の魔物でした。
ギリアムは冷気や炎の魔法で攻撃してくる強敵です。
こちらの攻撃のスキを与えてくれません。
その時、謎の獣人が現れ、こちらに加勢してくれました。
その助けを得、なんとかギリアムに勝つことができたのです。
獣人は名も告げず去っていきました。
その後、幽閉されていた王様を無事救出。
城に戻ることができました。
王様を救出できたので、テスコともここでお別れです。
テスコは自分の村へと帰っていきました。
それから王様は、妹救出のためナバルと同行するようバドに言うのでした。
さらなる情報を求め旅立とうとしていた二人を呼び止める声がします。
その声の主はトルルという名の魔法使いの少女でした。
王妃に旅に同行するように言われたというのです。
新たな仲間を得たナバルは西の地に向かい旅立ってゆくのでした。
【第2夜】に続く