↑Vespa!!! (『あの夏のルカ』みてね)


ここ最近、大泉洋が司会のSONGSが結構好きでタイミングが合えば見ている。山崎育三郎がゲストの回は特に面白かった。大泉洋もステージに立って、山崎育三郎とデュエットをしたのだ。大泉洋が歌うのは初めて見たが、とても上手だった。いつもは周りを立てる大泉洋が実は自分も結構歌える、というギャップ?能ある鷹は爪を隠す的状況?が素敵だと思った。
 
もう一つ興味深かったのは、二人のトークでの山崎育三郎の言葉だ。
 
「怖いところにしか新しい世界はない」
 
彼はミュージカル俳優になると志してから、本場アメリカで勉強するために留学をしたらしい。始めは、日本人/アジア人というだけでイエローモンキー等といじめられる日々が続いたが、あるダンスパーティーでその状況を脱却するために立ち上がった。いじめっこたちの目もあり、なかなか勇気が出ず、「次の曲でいこう」、「次こそはいくぞ」と何曲か逃した後に、ついに周りをかき分けて輪の中心に立った。そこで誠心誠意を込めて自分のダンスと歌を皆に披露したのだ。すると、“IKU!IKU!IKU!”という掛け声が上がった。周りの生徒たちは彼の虜になった。翌日からは、皆の態度はガラリと変わり、友人もたくさんできた。いじめっこたちにも認められ、一緒にマックに行く仲(?)になった。
 
私はこのエピソードを聞いて、自分と重ね合わさる部分があった。今まで言語化する機会がなかったが、自分も「怖いところにしか新しい世界はない」という考えのもと、人生の選択をしてきた気がする。
 
わかりやすく安全地帯から飛び出したのは、高校受験の時だった。私は中3で海外から帰国し、帰国子女入試を前提に勉強を始めた。帰国子女の多い慶應のSFCを第一志望として目指していたが、案外勉強が順調に進んだので、他の高校の説明会にも参加するよう勧められた。そこで向かったのは慶應女子と学芸大附属だった。高校の選び方は覚えていないがきっと当時帰国子女入試のある高校は限られていたからだろう。どちらも魅力的だった。慶應女子はSFC同様、帰国子女も多いし、女子校楽しそうだし、大学も行けるし、一緒に受験する同志もいた。学芸大附属には境遇が同じ人はあまりいなそうだったが、学問の本質を自由に追求する校風に魅かれた。結局学芸大附属に入学してみると、帰国入試ではないが海外に住んだことある人は山ほどいるし、むしろそこは重要ではなくて、色んなバックグラウンドや考えを持つ人がいて刺激で溢れていた。これまで学校の係はなるべく楽そうな掲示板係を選んできた私だったが、文化祭委員に手を挙げたり、ダンス下手っぴなくせにダンスリーダーをやったり、訪中するプログラムに参加したり、課外活動にも積極的に取り組むようになった。その後も(客観的にも周りの視線的にも)無謀なのに東大を受験し、浪人までした。幾度となく失敗しても、自分の今までの経験や周りが妥当だと考えることを基準に物事を決めつけずに、色んなことに挑戦した方が楽しいことに気づいたのだ。選択肢があるならば、自分にとって怖い方、いばらな方を選んだ方が学びや楽しみが大きいと気づいたのだ。この考え方は私の就職活動にも大きな影響を与えたと思う。
 
私は就職先で圧倒的なマイノリティだ。仕事で使うであろう基礎知識も乏しい上、あらゆる観点で周りのレベルに追いついていない。そもそも常識的に考えれば、理系でポンコツな私が目指すような所ではなかった。勉強面でも面接対策の面でも無謀な挑戦だった。しかしやるだけやってみることにした。失敗する可能性大だが、自分の世界を自分で狭めたくなかった。大変なのはこれからだが、学ぶことしかないので刺激に溢れていると確信している。
 
大学でア式女子に入部を決めた時も新しい世界に飛び込んだ気分だった(ちょっと大袈裟だが)。前情報では、ア式女子にはほとんど知り合いもいなかったし、同期がいない可能性もあり、正直少し怖気づいていた。高校同期や大学のイベントで仲良くなった子たちがいわゆるカレッジスポーツの部活に入部していく中、一緒に入ってしまえば絶対楽しいだろうなと思う自分もいた。でもサッカーがしたかったので、飛び込んでみることにした。今となってはア式女子(と文京LBレディース)に入ったことは人生で最高の選択と言っても過言でない。サッカー好きが集まっているが、誰一人と同じではない。多様な考えが共存し、尊重し合っている。サッカーには様々な楽しみ方があることを知った。今後、必要に応じて組織は変化していくかもしれないが、色んな人とサッカーを楽しみたいという考えは変わらないじゃないかなと思う。
 
特に結論はなく、ただ自分の気づきをつらつら述べただけで申し訳ないです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。体力やエネルギーが不足し始めても、安全地帯から飛び出して、未知の世界を開拓していけるようなおばあちゃんになろうと思います。
 
 
でもお化け屋敷には絶対行きません
4年ざわちん

CiEリーグも中頃となってきました。女子部も活動に熱が入ってきており、日々みんなが上手くなって行っているのを部員としても感じます。
自分自身も以前より上手くなったなと思うことが増えたからか、よりサッカーに熱意を向けられるようになったかなと思っています以前は貴族の嗜みでした)。


その中で、最近思うことも増えてきました。皆さんはドラゴンボールという作品を聞いたことがあると思います。ドラゴンボールでは、強い敵を倒すために主人公たちが成長して行くのですが、その成長のきっかけとして時折「怒り」が描かれます。ファンとしてはあえてあげるのも恥ずかしいのですが、主人公の孫悟空がスーパーサイヤ人に覚醒するときは、友人のクリリンが殺されたことに対する怒りが起爆剤になり、主人公の息子の孫悟飯が覚醒するときも、人造人間16号が殺された怒りで覚醒します。
小さい頃は、かっこいいのうと思っていただけですが、20数年生きた今、これはただの感動演出じゃないぞ、ということに気づきました。確かに人を動かすのは怒りのエネルギーであるのではないか、という風に思うようになったのです。
思えば、自分が他の人よりも頑張っていた時期は、怒っていた時期であったと思います。例えば高校では、勉強をするやつは頭がおかしい、という風潮だったので、その中で一人数十時間勉強する私は異端で、バカにされることもありました。そんな環境で私は毎日殺意を抱きながら勉強をし、結果として受験勉強というゲームを極め東大に入りましたし、文章力がそこそこ上がったものも、悔しいと思った思いをどこかに吐き出さなければ、という思いで小説を書いていたからです(教育の授業をとったらあの時の怒りがぶり返してしまいました!)。この時期、私は隻腕隻眼の強い戦士になっていたと思います。


そうして死ぬ思いで入った東大ですが、私にとってはそれはあまりにも優しすぎる世界でした。まず悪い人がいませんし、人に死ねという人もいないどころか、足を引っ張ろうとする人もいません。そして井の中の蛙の私は集団の中で最下層に落ち、そこでだれかに甘えさせてもらえるという天国に迷い込んでしまいました。
完全なダメ人間の誕生です。特にア式は人間レベルが高い人間が多いので、そんな彼女らにサッカー以外のことに関するお世話もしてもらうようになってしまいました(ピアノも教えてもらえるし、服ももらえるし、お皿も洗ってもらえるよ)。


ちょうど良い湯温の風呂は心地が良く、いつまでも入っていられます。しかし、そこで現れる弊害は、老廃物を多少流し出せたとしても、痩せることには繋がりづらいということです。それと同じことが今の自分に起きていました。私はサッカーでも、人としてのあり方としても、そこそこでいいや、お遊びだから。上手い人に任せておけばいいや、と思ってしまっていました。
しかし4年になりインターンを始めたり、習い事を始めたり、NPOに所属するようになったりと、色々と活動する中で、自分は頑張っているのではないか? という自覚が出始めるとサッカーに対する意識も変化しました。以前のような、「頑張っている自分」に対するプライドが現れ始めたのです。フィールドプレーヤーとしてのブランクはあるにせよ、サッカー自体は3年半くらい続けているわけですから、多少はうまくなったと感じます。そして最近はサッカーをしているときに、多少怒りの感情が芽生えてくることが増えてきました。最近、久しぶりに人に対し軽く一時的な敵意を抱くようにもなり、できないことに腹立つことが以前より多くなりました。サッカー外でも、私は間抜けなキャラで生きていますが、必要以上にコケにされたときは、前ならネタになるので嬉しかったものなのに、静かに怒りを感じるようになりました。

 

これ自体を見ると、心に余裕がない、ケアが必要だ、と考えると思いますが、実は私はこの変化を、外向き用にはいけないことだと思いつつも、自分自身の中だけで考えると、ちょっと嬉しく思っています。なぜなら、怒りの気持ちを感じるときこそ自分が成長できると知っているからです。私は、もっと強くなりたいから頑張ろう! という前向きな単なる向上心では頑張れないということを知りました。私にはちょっとしたマイナスの気持ちが成長にとって必要でした。怒りを感じることが増えた今だからこそ、チャンスだと思っています。やっとサッカーに対して、ア式に対して本気になれたのかなと感じます。このチャンスをしっかりとつかんで実をつけさせるにはサッカーにおいてはあと2ヶ月ちょっとしかありません。だからラストスパートという言葉もあまり好きではありませんが、最後はしっかり頑張らなくてはいけないな、と感じるこの頃です。ここで言いたいのは、マイナスの気持ちも大事なものだから、聖人になれなくても何者になることはできるんじゃないか、ということで、サッカーは卒部までちゃんと頑張ろうと思います。


しかし大事なのは、この怒りを他者に怒りと見せてはいけないところで、私は自分の感情を抑える能力が多少欠落しているので、ここは気をつけなければなりません(ちょっと具合悪そうにしてるくらいだったらむしろ話しかけるきっかけになるのでいいと思うが)。生きるときも死ぬときも、自分の尻拭いは自分でしなければなりません。人に自分の感情丸ごとの怒りの現場を見せつけて傷つけ、不快にさせてしまうのは三流のやることです。これは自分の精進すべきところだと思い、今日も練習を頑張ります!

 

ちゃん付けで呼ばれるとかわいくて嬉しい ゆうな

 

昨年から始まったCiEリーグ、今年は新たな大学も加わり、6月からプレシーズンマッチが開幕しました。今年も無観客試合となるため、試合の様子をマッチレポートでお届けします。

第1節 vs. 東京外国語大学立ち上がり早々、東京外国語大学(以下、外大)が左サイドを攻め上がる。外大のコーナーキックをDF加藤がブロック、続けてゴールエリアに蹴り込まれたボールをGK森本がキャッチした。
しばらく中盤でのボール回しが続く。東大はスローインを契機にラインをあげ、相手エンドに前進、クロスをあげる場面も見られた。前半8分、左サイドをMF戸田が上がりクロスを蹴り込むも、相手選手にブロックされてしまう。
10分、中盤でのバックパスを相手選手にインターセプト、カウンターされる。ここではDF小澤が進路を阻んで展開を遅らせ、シュートを森本がしっかりキャッチした。
東大は縦に繋いで前進を試みるが、たびたび相手にコースをきられてしまい、パスが通らない。徐々に相手エンドでパスを回す時間は長くなるも、ゴールエリアにはあと一歩届かない。
飲水タイムを挟んで、東大のコーナーキック。MF村上の蹴ったボールを加藤がトラップ、振り向きざまにシュートを放つが相手GKにセーブされる。
外大がインターセプトを機に前進、東大ゴールに迫る。DF、M F陣がシュートコースを切り、こぼれたボールを森本がキャッチし凌いだ。17分、中盤での外大のパスをインターセプトしきれず、ボールが東大エンドのスペースに流れるが、DF松島が相手選手より先に反応して戻り、攻撃の流れを止めた。19分、再び外大に攻め込まれ、あわや失点と思われたが、相手選手がボールに詰めるわずか先に森本が飛び出して好セーブ。
22分村上が裏に出したパスをMF福田が受けてクロスをあげ、FW高橋が合わせてシュートを打つもブロックされる。こぼれたボールに村上が反応しシュートを打つが、枠から外れた。前半終了間際、村上がシュートを放つも枠を外れた。0-0で迎えた後半。開始からしばらくは外大に攻め込まれる展開となる。
後半6分、右サイドからの外大コーナーキック。ショートコーナーからファーサイドに流れたボールがゴールエリアに蹴りこまれる。東大がクリアし損ねたこぼれ球に外大選手が詰めて、ゴール!!0-1となる。
1点ビハインドとなった東大は巻き返しを図る。
8分、村上が裏を狙うが、ややタイミングがずれてボールはラインを割ってしまう。続けて相手ゴールキックをFW津旨がヘディングでインターセプト、相手DFに当たって跳ね返ったボールに詰めるも、相手にボールが渡ってしまう。9分、福田が右サイドを上がり、クロスをあげる。クリアされたボールを再び福田が拾いシュートを放つも、GKがブロック。そのこぼれ球に津旨が詰めるも、GKに当たってラインを割る。村上がコーナーキックを蹴るが、得点には至らない。
外大にボールが渡り始め、14分、相手選手がドリブルでコート中央を駆け上がる。ゴールエリアに迫るが、MF石田がクリアして侵入を阻止した。
東大、外大は代わる代わる相手のゴールに接近し、シュートに持ち込むチャンスが見られるも、得点には結びつかず時間が経過する。
試合終了間際の34分、ゴール前で東大がフリーキックを得る。鈴木が狙いを定めてシュートを放つ。惜しくも枠からやや右上にそれてゴールならず。
そして0-1で試合終了。東大としては悔しい試合結果となりました。しっかり振り返って今後にいかしていきたいと思います。

先週から、ア式女子が所属する関東大学女子サッカーリーグのCiEリーグが開幕となりました。初戦から拮抗し白熱した戦いになり、部員誰もがサッカーを楽しみながら、真剣に勝利を目指しました。リーグ戦は今後も続いて行きますが、全ての試合が楽しく挑戦のしがいのあるものだと思うと、本当にサッカーをするのが楽しみになります。
しかし、このように「楽しいサッカー」を手に入れるまで、いろいろな苦労がありました。
今回は、CiEリーグ創設の背景、苦悩など、ア式女子が新たなサッカーの形を生み出すまでの出来事を、お話したく思います。

 

 

もともとア式女子は、関東大学女子サッカーリーグの3部に所属していました。3部に所属すること自体、とても大変なことで、創部者の成瀬明が、必死にいろいろな条件を整えて、異例の加入という形でア式のリーグ戦参加は決まりました。当初は他大学から仲間を借りたり、部員に経験者が多かったりなどで、戦績はなかなかよかったのですが、だんだんとリーグでの順位を落としたア式は、ついに万年ビリの位置に居座るようになってしまったのです。部員の中でも、ずっとビリのままで、勝てないと確信できる試合が数多い中で頑張る意味があるのか? 都リーグに移動した方がいいのか? と悩みが生まれました。しかし、先代が大変な思いをして残してくれた、大学生にしか開かれていない格式高いリーグへの参加権を放棄するなどという考えには至れませんでしたし、合同で練習をしている文京LBレディースが都リーグに参加していることからも、ア式女子は関東大学女子サッカーリーグで頑張ることを毎年決意してきました。

 

 

ですが、その決断を繰り返すたび、毎年10数点の失点が何回も巡ってきました。2019年は失点が最高潮に達し、0vs30で負けた試合もありました。こんな得失点差は、異常としか呼べません。しかもこの異常な状態は東大に限った話ではなく、3部リーグの上位と下位チームとの試合では、10数点もの得失点差がつくような試合が多々見られました。ア式女子部員だけではなく、関係者たちの間でも、このリーグ内での格差は課題となっていきます。そんな中、この状態をおかしいと感じ始めたア式女子部員と指導者陣は、関東大学女子サッカーリーグの中に、「サッカーを楽しみながら真剣に取り組む場所」があってもいいのではないかという思いを抱きました。そこで、CiEリーグ構想が生まれました。


CiEリーグは、既存リーグで下位に位置しているチームに加え、技術的、地理的にリーグ参戦が難しかったチームにも参加を呼びかけました。その結果、これまで参加していなかったチームもリーグに参加することができ、大学女子サッカー界に新たな風を起こしました。


 しかし、その道も簡単だったわけではなく様々な困難がありました。
 まずはチームを集めるのが大変でした。関東や山梨の大学にある女子サッカー部とコンタクトを取りましたが、人数が少なくて参加できない、サークルのため正式なリーグに出るほど真剣な取り組みをするのはためらわれる、地理的に遠いなど、各チーム様々な事情により、参加を決定してくれる学校はほとんどありませんでした。そんな中、人数が足りないチームには他大学から選手を借りて出場可能というルールを作ったり、交通費補助を出すことで、遠方の学校の金銭的負担への懸念を減らしたりと、こちらもリーグのルールを緩め過ぎない絶妙な塩梅を狙いつつ打てる手は全て使って、参加校を募りました。

 その結果、4つのチームがリーグで戦うことになりました。参加を決定してくれた大学は、課題が解決されたから参加するというだけではなく、リーグが本当に成り立つかもわからない中、勇気を持って飛び込んできてくれました。4つの大学の協力、やる気、勇気が重なって、このリーグの初年度は成り立ったのです。 このように、去年から始まったCiEリーグですが、大学からサッカーを始めた初心者が多いチームでも、拮抗した試合をできるようになりました。初心者が多いチームであっても、正式な場で、勝つために、戦えるようになったのです。

 

 もちろん圧倒的に実力が上のチームと戦うことも大切ですが、絶望せず楽しみながらサッカーをするためには、とてもいいリーグになりました。CiEリーグは、去年から始まったばかりで、運営面に関し、今後もしっかりと盤石な体制を整えていく必要があります。しかし、多くの人が協力しあい、勇気を出して作られたこのリーグは、今後もっともっと発展して行くだろうし、させて行きたく思います。CiEリーグは、誰もが楽しく公式の場で、真剣に価値を目指せる場です。このリーグで、東大は今年も戦います。

 

今後は、試合のマッチレポートをあげて行くので、2021年の東大の戦いの様子を、ぜひご覧いただければと思います!! 

ア式蹴球部女子4年のゆうなです。ア式に興味を持ってくれている子全てに対し私の思いを書かせてください。ぜひ、少しだけでもあなたの決断の役にたてばいいなと思っています。

 

何かを頑張っていれば、うまく行かないことが数多くあると思います。それは部活でもそうだと思います。しかし、それを乗り越えられるかは自分と環境次第なのではと感じています。結論からいうと、このア式蹴球部女子という組織には、困難を乗り越える環境が揃っているのではないかと思っています。ア式女子を知っている人にも、入ろうか迷っている人にもどんな環境なのか知ってほしいなと感じています。
私は言い訳する人を軽蔑します。私は部活中、よく言い訳を部員にするのですが(みんなの自立を促すために自分がサボってあげてるんだ的な)、実は心から他者に責任を押し付けているわけではありません。どんなに今の状況が辛くても、自分が不本意でそういう状況になったとしても、最終的な結果は自分のものでしかないと思っているからです。他人のせいだ、組織のせいだと言っても、辛い状況は変わらないし、自身はその状態にとどまってほかに責任を押し付けるような人こそ、何者にもなれずに凡人で終わってしまうのだと思います。ただ、誤解して欲しくないのは、ある個人が人のせいにせずに頑張り続けるのが好ましいと思うだけで、それを他者が強要してはいけないということです。そしてその人が言い訳をしたい状況を、周りは知ってあげて、応援してあげることができて、その人が頑張ることができたら、それはとても素晴らしいことです。そう思った出来事があります。


私は2年間キーパーをやって今年からフィールドに戻るのですが、周りと実力差があると感じていて、周囲から注意を受けることもそこそこあります。この点に関し、私は最近結構悩んでいます。そもそもフィールドに対しブランクがあくことになったきっかけのキーパー経験に関することを少しお話しさせてください。キーパーは女子サッカー界であまり人気のない職種だと思っています。特に小さいチームになると押し付け合いになることもあるそうで。私はチビだし、ドッジボール、バスケなど手で球を扱うスポーツが大の苦手だったのでキーパーはやだなあと思っていたのですが、様々な事情でキーパーを務めることになったので、少し不本意さがありました(でもあまり走らないから持病の頭痛が起きないのはよかったし最終的には好きになったからいい経験だったけれど)。加えて本格的な練習ができるのは、専属でついてくださる最強のコーチがいらっしゃってくださる週一、二回程度、その他はなんとなく疎外感を感じながら、みんながサッカーしているのを見ながら後ろでたまにきたボールを取るくらい、試合ではボコボコにされ、外野や敵から悪口を言われ、何だかよくわからない状態になってしまっていました。最終的にキーパーをやることを決めたのは自分なので文句は言えませんが、自分にしかわからない苦難がある中、愚痴を言ったり隠したりしつつ、みんなのために自分は頑張ってきたつもりがあるだけに、フィールドに戻ってプレーして、注意されたりできなかったりする時、サボっているから下手だと思われてたらたまらない、自分だけわかってないと思われているのは憎たらしいなあ。。と正直思ってしまっている一面もありました。歴代のキーパーの先輩方がフィールドに戻ってもうまかったから、ブランクを気にしても仕方ない、と言って慰めてもらうこともありますが、歴代の方々は球系スポーツ経験者で、背も高く、身体能力も高かったと私は思っています。私は中高は勉強ばかりしていて、陸上クラブという週1,2でしか活動のないクラブで山を走っていただけでほぼ運動未経験だし、練習もこの2年でガラリと変わったから、比較すること自体無理があるだろ! と思ってしまいました。他者のせいにしたり、状況に言い訳をしたりすることはとても心地よいです。本気で言い訳する人を私は軽蔑していたのですが、自分がそういう心持ちになってしまっていることに衝撃を受けました。みんなのために頑張ってきたし、ブランクあるし、そもそも身体能力が低いんだから失敗してもしょうがないじゃないか、そもそも何をしてもダメな風に思われちゃうポンコツキャラのせいなのか、私がやったことだからみんな悪い風に捉えるのか、本当に頭が悪いからわかってないのか、責められる正当性はないのではないか、、、全部まとめると、うまくいかないのは私のせいじゃない!!! とごちゃごちゃと本気で思ってしまったことにびっくりしました。しかし、本当に苦しいと、こういう考えになるのも仕方ないのだろうなという気づきにもなりました。


しかし、それにしても私が自分が望むより上手にサッカーできないのは私に帰属する結果です。これは誰の結果でもありません。とりあえず言い訳しないで人より努力して辛い時を耐えようと思ったのですが、一人で悶々と上手くなるまで練習を頑張るのはかなりしんどそうです。練習中もできないと悔しくて泣きたくなります(泣いてます)。今も結構苦しいです。ですが、こんな時、美談にしたいわけじゃないのですが、本当に周りがすごく私を支えてくれています。人を助けるのは人なんだなと感じました。言い訳をしたくて腐りそうになっている人間を助けることができるのは、周りの人間なのだと感じます。


例えば、同期のZは、たまに家にやってくるのですが、夜に一緒にサッカーのことについて語ってくれたり、プレー中にわからないところがあって聞きに行くと面倒がらずに色々と的確に教えてくれます。後輩のS、Cは、私が落ち込んでいるようなことをいうと、自分もまだまだだと、寄り添って励ましてくれます。先輩のO様は、ブランクがあったんだから、できないことがあっても自然なことだし、最後の1年だから納得できるよう頑張ろうねと言ってくれます。コーチのE様も、苦手を克服することに心を砕くより、他人よりちょっとでもできることをもっと伸ばしていこう、と指針を与えてくれました。監督のF様も、疑問に対してちゃんと考えて適した答えを出してくれるし、何より心情をよく理解してくれます。
人の能力や頑張れる限界は、その人自身だけに属する性質だと思っていたのですが、周りがとても支えてくれることが、人の行動や考えをかなり変えてくれるものだと、気づくことができました。実際、私はもうどうしようもないから退部するかマネージャーになろうかという気持ちから、焦らずに、少しずつ努力量を増やして行き、使い物になるように頑張ろうという心持ちに変化しました。これはチームや関係者の人のおかげです。今まで頑張ってきた人間こそ、落ち込んでいる人間に対し本当に建設的に接してくれるものであるのだと感じます。ア式蹴球部女子に関わっている人には、そんな人間たちしかいません。人生の中で落ち込んだ時期は何回もあったのですが、周りには、辛いと言っても少し話を聞いたのちに途中で匙を投げて逃げ出すような人ばかりだったので、ア式のような本質的な優しさを持った人間がたくさんいるというのは、結構衝撃的なことでした。しかもすごいのが、先生とかではなく、年齢差が10才にも満たないような同期や先輩後輩がそういうすごい人格や熱意を持っているということです。


スポーツをする以上、神から愛されて身体能力に特に恵まれているだとか、最強の頭脳を持っているとかいう人間でもない限り、辛いことが起こると思いますし、ア式女子でサッカーをすると考えた時にも、辛いことが待っている可能性も十分にあります。しかし、辛いことがあっても、乗り越えられる環境は絶対にここに備わっていると思います。スポーツ未経験でも、頑張ろうと思う心さえあれば、どうにかなるんじゃないかと思います。全員が支えます。そして、満足できる水準にいるとかえって油断して、何もしなくなってしまい落ちぶれるという有能性の罠に陥ってしまうことがないため、よりすごい自分に慣れると確信しています。


興味があるけど、大学からサッカーを始めるのが怖かったり、いわゆるカレッジスポーツを始めた方が、ハンデが少ないのではと思ったりで、ア式女子に関わることをためらっている、ためらっていた子達は少なからずいると思いますが、東大の部活の中でも、居心地のよさ、支えてくれる人々など、環境は最高クラスにあるのではないかと思います。だから、勇気を持って、始めてみて欲しいです。きっと振り返った時によかったなと思えるはずです。私も頑張ります。そして、頑張ろうと決心するのは、早い方がいいと思うので、興味がある人は、ぜひ我々に接触を図ってくれたら嬉しいです! 

 

 

                  転んだ時より転ぶ前が痛い! 4年 ゆうな